踏青_徒然日記

徒然なるままに日暮しキーボードに向かいてよしなしごとを...

大根引く

2009年11月30日 | 俳句

暗き穴残して白き大根引く
  くらきあな  のこしてしろき  だいこひく

<一言>
農業班が丹精込めた野菜の即売会。早朝、6時に畑に出かけたという仲間が抜いて来たばかりの大根が主役。ご近所の奥様方には大変な人気で、さしも大量の大根も3時間ほどで無事完売となった。

・季語は、大根引く’で、冬’です。

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古民家

2009年11月28日 | 俳句

自在揺れ火棚照らしぬ榾明り
  じざいゆれ  ひたなてらしぬ  ほたあかり

<一言>
初冬の一日を過ごした生田緑地には、日本各地の古民家が移築されている。囲炉裏端で焼いた椎の実を頂くなど、久しぶりに懐かしい癒しの空間を散策した。

・季語は、榾明り’で、冬’です。

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小春空

2009年11月27日 | 俳句

道の辺の無人菜売や小春空
  みちのべの  むじんなうりや  こはるぞら

<一言>
地産地消の原点というべきか、最近になって近くの畑のわきに小さな小さな小屋が出来て、とれたての野菜などを売っている。といっても、誰かが居るわけでもなく、大ぶりの空き缶が一つ置いてあり、指定された金額を投げ入れて野菜を持って帰るという方式らしい。あまり売れているようにも見えないが、少しは売り上げが有るのだろうか。

・季語は、小春空’で、冬’です。

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枯葉

2009年11月24日 | 俳句

風追ひて流れに乗りぬ枯葉かな
  かぜおひて  ながれにのりぬ  かれはかな

<一言>
凩の季節となり、林の中は落葉の絨毯を敷いたかのよう。湧き水の流れも落葉を浮かべて晩秋から初冬への移り変わりを演出している。

・季語は、枯葉’で、冬’です。

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五年目

2009年11月23日 | 俳句

峰越しの富士薄化粧狂ひ花
  みねごしの  ふじうすげしょう  くるひばな

<一言>
晴天の丹沢山系越しに見える富士は雪化粧。この季節が一番美しく見える。俳句の高みを目指した私のブログも今日でちょうど五年が経過したが、まだまだその麓へさえもたどり着けずにいる。生垣の躑躅の狂い咲きの花だけが私の想いを知ってくれているようだ・・・

・季語は、狂い花’で、冬’です。

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冬薔薇

2009年11月21日 | 俳句

雨後の日に風柔らかし冬薔薇
  うごのひに  かぜやはらかし  ふゆさうび

<一言>
雨の上がった公園の日だまりに薔薇が咲き残っている。柔らかなピンクの花を見ていると、ここだけは冷たい風も届かないのだと思えてしまう。もうしばらくの間は霜の降りるのも待ってほしいものだ。

・季語は、冬薔薇’で、冬’です。

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炉開き

2009年11月20日 | 俳句

炉開きや裏戸を風の打ち行きて
  ろびらきや  うらどをかぜの  うちゆきて

<一言>
茶道では、陰暦十一月朔か十一月のゐの日に炉を開くのだという。このころになれば凩も吹き始めて、やはり温かい炉が恋しいのは当然のことか。今日の気温も12月中旬ころの温度だとか・・・、何も解らないまま茶道体験に参加し、抹茶々碗でも作ろうか・・・などと、雑念ばかりの不調法者の独り言。

・季語は、炉開き’で、冬’です。

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八つ手の花

2009年11月19日 | 俳句

キーボード打つも手習ひ花八つ手
  キーボード  うつもてならひ  はなやつで

<一言>
地域のシルバーでパソコン教室のお手伝いをしている。同年代やそれ以上の人たちの一所懸命にキーボードに向かう姿に、何とか力になれればとの思いを抱いている。悪戦苦闘(?)されている皆さんが、いつかご自分のブログでも始められる日の来る事を念じて、私も頑張らねば・・・

・季語は、花八つ手’で、冬’です。

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枯蔓

2009年11月18日 | 俳句

枯蔓や虚空は縁を彩りて
  かれづるや  こくうはふちを  いろどりて

<一言>
今日もまた今年一番の寒さを更新だとか、氷のように透き通る青空の下で野原も死に絶えたように枯野へと変身して行く。灸花の枯れ切った蔓は額縁のように蒼空を彩る。初冬という画廊で・・・

・季語は、枯蔓’で、冬’です。

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冬紅葉

2009年11月16日 | 俳句

塔頭へ届く陽光冬紅葉
  たっちゅうへ  とどくやうくわう  ふゆもみぢ

<一言>
木の葉が散り出してつい先日までは鬱蒼としていた寺の境内にも日が差し込むようになった。其処ここに残った楓が、今こそ時とばかりに美しい光を放っている。穏やかな初冬の月曜日・・・

・季語は、冬紅葉’で、冬’です。

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