年越しや乾杯までの真じめ顔
としこしや かんぱいまでの まじめがお
<一言>
私の故郷では、大晦日の夜を「お歳とり」と言い、この日ばかりは普段ばらばらの家族も一堂に集まり、大いに飲み、食べて新年を迎える。正月の三が日よりもこの日を大切にする。満年齢ではなく、数え年から来るこの行事は、家族全員が一緒に一つ歳を重ねられるということで、誰かの誕生日’を祝うことなどを超越した、古くても決して無くしてはならないしきたりではなかろうか。
今年の柿膾は、干し柿も自家製、器の割り山椒も、もちろん自作です。
・季語は、年越し’で、冬’です。