踏青_徒然日記

徒然なるままに日暮しキーボードに向かいてよしなしごとを...

蜜柑の花

2010年05月25日 | 俳句
ひとひらは濤へ散りけり花蜜柑
  ひとひらは  なみへちりけり  はなみかん

<一言>
今年もまた蜜柑の花が咲いた。伊豆半島の蜜柑畑でもきっと今頃は眼下の海へと散り始めたことだろう。昨年は近所の子供達に蜜柑狩りの真似事で楽しんでもらったが、今年も同じくらい実がついてくれるだろうか・・・
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薔薇の園

2010年05月23日 | 俳句
ひき止むる蒼き棘持ち紅き薔薇
  ひきとむる  あをきとげもち  あかきばら

<一言>
見ごろを迎えた薔薇園は、淡い香りに包まれる。園内の小径を行くと、そこここで棘にかかったりするがそれもまた良し。
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泥鰌鍋

2010年05月22日 | 俳句
駒形は江戸の匂ひやどぜう鍋
  こまがたは  えどのにほひや  どぜうなべ

<一言>
東京浅草に、美味しいものが三つある。「天麩羅」と「とろろ汁」、そして「どぜう」。泥鰌を歴史的仮名遣いで書けば本来は「どぢやう」だが、江戸時代にどぜうと書くようになったというが、創業二百年という浅草駒形の老舗で泥鰌鍋を頂いたが、これがまた美味、この夏は元気に過ごせそうな気がする。

・季語は、どぜう鍋’で、夏’です。
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針槐

2010年05月20日 | 俳句
対岸の風に膨らみ針槐
たいがんの  かぜにふくらみ  はりえんじゅ
<一言>
川岸のアカシアが満開となり、甘い匂いを振りまき始めた。実際の名前は偽アカシアで植物名は針槐というそうだが、関東の川沿いは適しているのかやたらと増え、対岸が見えないほどになっている所も多い。藤の花を思わせる薄紅色の花を見かけたが、これは園芸種なのだろう。
・季語は、針槐’で、夏’です。
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花あやめ

2010年05月19日 | 俳句
山畠をすぎゆく雲や花あやめ
  やまはたを  すぎゆくくもや  はなあやめ

<一言>
連休に植え付けたトマトやナスが花を付け始めた。沖縄などは梅雨入りしているそうだが、関東はまだ夏へまっしぐらといった所、見上げれば真っ青な五月の空が広がっている。

・季語は、花あやめ’で、夏’です。
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桐の花

2010年05月16日 | 俳句
廃屋に穹青々と桐の花
  はいおくに  そらあをあをと  きりのはな

<一言>
住む人の消えてからもう数年。かって、女の子の生れたのを祝って植えたのであろう桐の木が、今年も花を付けた。よく晴れた青空がなぜか眼に沁みる。

・季語は、桐の花’で、夏’です。
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塩船観音

2010年05月15日 | 俳句
観音の裳裾彩り叢つつじ
  くわんおんの  もすそいろどり  むらつつじ

<一言>
塩船観音の躑躅が満開を過ぎたとの報道に、取るものもとりあえず、出掛けて見ることに。花も盛りを過ぎたということで見学料は¥300から¥200に値下げになっていた。それなりに楽しめたので何か得をした気分。おまけにしっかりお参りも済ませたので、今年は何か良い事がありそうな気がする。

・季語は、躑躅’で、夏’です。
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樟若葉

2010年05月13日 | 俳句
熊の椅子取りあふ子等や樟若葉
  くまのいす  とりあふこらや  くすわかば

<一言>
雨あがりの公園で、パンダや熊の遊具に跨って子供たちがはしゃいでいる。雨に洗われた若葉がいかにも清々しい五月の青空。

・季語は、樟若葉’で、夏’です。
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紅空木

2010年05月11日 | 俳句
白糸の雨音もなし紅空木
  しらいとの  あめおともなし  べにうつぎ

<一言>
卯の花の咲くこの季節に降り続く雨を「卯の花腐(くた)し」とよぶ、卯の花を腐らせる雨’という意味らしいが、花の季節の長雨の鬱陶しさは昔も今も変わらぬということらしい。

・季語は、紅空木’で、夏’です。
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青梅

2010年05月10日 | 俳句
青梅や雨来よと鳴く鳥のゐて
  あおうめや  あめこよとなく  とりのゐて

<一言>
沖縄や奄美では、すでに梅雨入りしたというが、関東の梅雨入りはいつになるのだろう。八王子辺りは今夜から雨になるらしく、裏山の藪で小綬鶏が”ちょっとこい、ちょっとこい”と鳴いている。

・季語は、青梅’で、夏’です。
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