山伏の烈しき法話曼珠沙華
やまぶしの はげしきほうわ まんじゅしゃげ
<一言>
ミシュランの三つ星に選ばれてから急に登山客が増え、いまでは登山者数では世界でも有数の山になったという高尾山にまた出かけてきた。駅を出て一時間余りで頂上に立てるとは言え、そこは1200年も前から連綿と続く修験の山。畏敬の念を持たせる何かが有る。参拝を済ませ、御朱印を頂いて下山しようとしたところたまたま聞こえてきた法螺貝の音に引かれて近寄ってみると、若い山伏姿の修行僧が法話を始めるところだった。つい引き込まれて最後まで聞いてしまったが、修行で体得する心は「生かされている」ということであり、これは我々も生活の中で「自分とゆうものが周りのすべての存在に支えられ生かされている」と感じることで得られる安らぎの心境と一致するのだということらしい。
・季語は、曼珠沙華’で、秋’です。