踏青_徒然日記

徒然なるままに日暮しキーボードに向かいてよしなしごとを...

豆引く

2007年10月31日 | 俳句
豆引くや柔らかき土踏みしめて
  まめひくや  やわらかきつち  ふみしめて

<この俳句の作句意図>
久しぶりに時間が取れたので、昼から農作業となった。まだ葉末に花を付けている茄子や隠元豆を引抜く、今年は思いのほかの豊作だった、沢山の恵みに感謝、最後に大根の間引きをして作業終了。今日の肴は、間引き菜の胡麻和えにしよう。

・季語は、豆引く’で、秋’です。

※「豆引く」= 豆類の収穫は、葉茎を根ごと引き抜くのでこう云います。
 言葉の裏には、豊作の喜びと感謝の気持ちがあります。
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山葡萄

2007年10月30日 | 俳句
山葡萄木漏れ日増して熟れにけり
   やまぶどう  こもれびまして うれにけり  

<この俳句の作句意図>
山の桜や欅は落葉を始めた。楓が色付くのももうじきだろう。つい昨日までは目立たなかった山葡萄も、木々の葉が落ち始めて明るくなった林のはずれで、突然の様に熟れた実を現している・・・

・季語は、山葡萄’で、秋’です。
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秋日和

2007年10月28日 | 俳句
紅白帽集ふ校庭秋日和
  こうはくぼう つどうこうてい あきびより

<この俳句の作句意図>
台風一過の秋晴れとなり、日曜日の校庭に紅白の帽子が集まり始めた。親御さんもいるようだから運動会でも始まるのか、ともかくぴーちくぱーちくと朝から賑やかだ。
写真は、赤い帽子をかぶった釣り花の実、やっと今年2粒の実を付けた。
どこからか小鳥が種を運んできたのだろう・・・

・季語は、秋日和’で、秋’です。
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棗の実

2007年10月27日 | 俳句
裏庭は婆の仕事場棗の実
  うらにわは  ばあのしごとば  なつめのみ

<この俳句の作句意図>
誰も捥がないままに棗の実が零れてしまった。垣根をかきわけて採りに入って、しげばあに叱られた昔が懐かしい。
あの棗の木はもう枯れてしまったろうか・・・

・季語は、棗の実’で、秋’です。
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薄紅葉

2007年10月26日 | 俳句
暮れ残る山の揺らめき薄もみぢ
  くれのこる  やまのゆらめき  うすもみじ

<この俳句の作句意図>
ふもとの街はすでに宵闇に包まれ始めた。下山を急ぐ道のわきに紅葉をはじめた錦木紅葉が釣瓶落としの束の間の陽をうけて輝いている。
あと十日もすれば、山頂の楓も真っ赤に色付くだろう・・・

・季語は、薄もみじ’で、秋’です。
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柿紅葉

2007年10月25日 | 俳句
はしゃぎゐる遠足の子ら柿紅葉

<この俳句の作句意図>
まだ時期も早いし、平日の山歩きはのんびりできるだろうと登った高尾山は小学生の遠足らしき一団で大賑わい。走る子、立ち止まる子、右へ行く子に左へ行く子、いやはや先生とは大変な職業だ・・・

・季語は、柿紅葉’で、秋’です。
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秋の声

2007年10月24日 | 俳句
山頂の椅子は丸太や秋の声

<この俳句の作句意図>
秋を探して高尾山に登った。釣り舟草や、イヌショウマの花をたどりながらの山道は楽しいが電車を降りて約一時間半ほどで頂上に立てる手軽さがまたよい。
山頂の丸太の椅子に腰をおろして、額の汗をぬぐいながら色づき始めた楓を眺める。梢を揺らす風の冷たさが疲れた身体に心地よい、これから街に向かって下って行くよという秋の声が聞こえるようだ・・・

・季語は、秋の声’で、秋’です。
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十三夜

2007年10月23日 | 俳句
裏木戸を風の打ちゆき十三夜

<この俳句の作句意図>
今日は十三夜。裏庭で見上げれば雲ひとつない夜空に煌々と輝く月影、想えば昼間から風が強かったが、今夜は冷え込みそうだ・・・

写真を撮ってみたがただの光の点としか見えず。
手持ちの秋明菊を合成してみる。
GIMPというソフトを使用、ちょっと癖になりそう(笑)

・季語は、十三夜’で、秋’です。
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石榴笑む

2007年10月22日 | 俳句
移築せし藁ぶき旧家石榴笑む
  いちくせし  わらぶききゅうか  ざくろえむ

<この俳句の作句意図>
公園に昔、医者だったという藁屋根の立派な家がある。多摩ニュータウンが造成されるために解体されるところを市が貰い受けて公園内に移築したのだと云う。今では先生に引率された子供たちなどが見学に来ている、軒先の石榴の実も真っ青な秋の空に真っ赤な口をあけて笑っているようだ。

・季語は、石榴’で、秋’です。
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藤の実

2007年10月21日 | 俳句
藤の実の垂るる園生やビルの谷
  ふじのみの たるるそのふや  びるのたに

<この俳句の作句意図>
団地内の公園の藤棚で、藤がだいぶ実をつけている。例年だと花後に剪定をされて実が付いているのを見ることはなかったが今年は手が回らなかったのか、それとも予算の節約なのか、ともあれ、街中で実を沢山付けているのを見ると何か得をしたような気になるのは、俳句の種に詰まっているせいか・・・

・季語は、藤の実’で、秋’です。
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