踏青_徒然日記

徒然なるままに日暮しキーボードに向かいてよしなしごとを...

堅香子(かたかご)

2008年03月31日 | 俳句
かたかごの揺れて古代の井戸の跡
  かたかごの  ゆれてこだいの  いどのあと

<この俳句の作句意図>
我が家から歩いて10分ほどの処に、古代の竪穴式住居を復元した公園がある。いまではあまり見かけなくなった山野草などが植えられていることもあり、時折出かけているが今日は午前中雨模様だったこともあり、近くで間に合わせようとデジカメ片手に片栗の花を探しに出かけた。古代には井戸だったという湧水の周りに可憐な紫の花を見つけた。・・・寺井の上の堅香子の花 と云ったところか。

・季語は、堅香子’で、春’です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

西行忌

2008年03月30日 | 俳句
花の上を雲流れゆき西行忌
  はなのへを  くもながれゆき  さいぎょうき

<この俳句の作句意図>
願はくば花の下にて春死なむそのきさらぎの望月の頃 と詠った歌人西行が亡くなったのは陰暦2月16日というから陽暦では3月下旬か、現実に桜の花の咲いたのを見てからなくなったと信じたい。鴫立庵のある神奈川県の大磯町では今日、三月の最終日曜日に西行忌が行われると聞く、今日のこの満開の桜をきっとどこかの空で眺めているに違いない・・・

・季語は、西行忌’で、春’です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

楊貴妃桜

2008年03月29日 | 俳句
喧騒を出でて楊貴妃桜かな
  けんそうを  いでて ようきひさくらかな

<この俳句の作句意図>
上野公園などでは桜も満開とか、週末とあって家の近くにある桜の名所はどこも花見客で満員。腰を下ろすのをあきらめて帰ろうと歩き始めたところで楊貴妃桜の妖艶な桜色に出会う。

・季語は、楊貴妃桜’で、春’です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お花見

2008年03月28日 | 俳句
ハイヒール四隅女人の花筵
  ハイヒール  よすみにょにんの  はなむしろ

<この俳句の作句意図>
犬の運動を兼ねて近くの公園へ花見に出かけた。桜も咲き始めたのでコンビニでお握りを買い込み、敷物も用意して出かけたが、車とあってアルコールなしが少し淋しい。桜は五分咲きと云うところか、平日なので老人(ハイハイ私もそうです)と子供が多い。ひときわ賑やかなのは若い女性ばかり10人ほどのグループ、いつの頃からか女性もお酒が強くなった・・・

・季語は、花筵’で、春’です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

菜の花

2008年03月27日 | 俳句
道遠く辿りて花菜明りかな
  みちとおく  たどりてはなな  あかりかな

<この俳句の作句意図>
何かを求めて遠く、遠く畦道を辿って来たが、日もかたぶく頃に菜の花畑に遭遇。柔らかな光のような花の色にしばし休息・・・

・季語は、菜の花’で、春’です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

木瓜の花

2008年03月26日 | 俳句
父祖の地の山の湯温し木瓜の花
  ふそのちの  やまのゆぬるし  ぼけのはな

<この俳句の作句意図>
数年前、菩提寺の近くに町営の日帰り温泉ができた。墓地の草むしりをして汗びっしょりの体を休めてから帰れるのでよく利用しているが、昨年から掃除を人に頼んでしまったために、あまり汗をかくこともなくなってしまった。それでも、のんびりと露天風呂につかり、庭の花をぼんやりと眺めるのはうれしい時間である。

・季語は、木瓜の花’で、春’です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

かりんの花

2008年03月25日 | 俳句
朝の日を頼みて薫る花榠樝
  あさのひを  たのみてかをる  はなかりん

<この俳句の作句意図>
朝の光の中に、榠樝が花を開いた。小枝の先に一つづつしか咲かないこの花は、日暮れになれば花びらをそっと閉じて、夜明けの光に再び開く。そしてその動きが止まった時が散ってゆくとき、美しくも淋しさを感じさせる花だ。

・季語は、花榠樝’で、春’です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

土佐水木

2008年03月24日 | 俳句
万燈を穹へ掲ぐや土佐水木
  まんとうを  そらへかかぐや  とさみずき

<この俳句の作句意図>
庭園の土佐水木が満開となった。菜の花やタンポポ、ミモザなどなど、春は黄色の花が多いようだ。これはきっと、長く暗い冬を耐えた草木に、明るい輝きをとの春の女神の心遣いかもしれない・・・

・季語は、土佐水木’で、春’です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

土筆

2008年03月23日 | 俳句
丘めざすひとすじの路土筆生ふ
  おかめざす  ひとすじのみち  つくしおう

<この俳句の作句意図>
職を離れて、所謂第二の人生の中心に俳句というものを据えようと心にきめ、歩き始めて三年目の春。この道がいったいどこへ続いて行くのかはいまだに見えないが、今年もまた土筆が伸び始めた・・・

・季語は、土筆’で、春’です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪柳

2008年03月22日 | 俳句
日溜りになだれ落ちけり雪柳
  ひだまりに  なだれおちけり  ゆきやなぎ

<この俳句の作句意図>
一転して汗ばむほどの暖かさの戻った今日、昭和記念公園を散策。久しぶりに色とりどりの花を追って三人と一匹の昼の散歩、いや、2時間余りの一人吟行と云うべきか・・・

・季語は、雪柳’で、春’です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする