踏青_徒然日記

徒然なるままに日暮しキーボードに向かいてよしなしごとを...

散紅葉

2005年11月30日 | 俳句
はらり落ち今さかりなり散もみじ

<この俳句の作句意図>
昨日の木枯しで散歩の小道にも落葉の絨毯が出来ている、目の前を掠めて又一枚、真っ赤な紅葉が足元へ落ちてきた、きっとこの紅葉にとっては一世一代の化粧をしているのだろう、
季節外れの歌、「あおによし奈良の都は咲く花のにほふがごとく今盛りなり」が脳裏をよぎる、
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蔓擬(つるもどき)

2005年11月29日 | 俳句
散りいそぐ枝に紅さし蔓擬

<この俳句の作句意図>
秋も深まり里山の道にも落葉の絨毯が引かれたよう、日に日に寂しさを増す林の道に蔓梅擬が深紅の実を光らせている。
紅葉のあとは、こういう赤い実が過ぎ行く季節を楽しませてくれる。
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電飾(イルミネーション)

2005年11月28日 | 俳句
電飾に声飛び交いて冬浅し

<この俳句の作句意図>
多摩センターの遊歩道がイルミネーションに彩られる季節となった、夕暮れどきともなると、若者たちや子供ずれで大賑わいとなる。
昨年は、コートの襟を立てて木枯しの中で見たように思うが、今年はまったく寒さを感じない、そのせいか小さな子供たちがキティーちゃんや兎の電飾の前で歓声を上げている、やはり年々温かくなっているのだろうか?
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枯蓮(かれはす)

2005年11月27日 | 俳句
無残やな骨と残りて枯蓮(かれはちす)

<この俳句の作句意図>
初夏に威厳すら感じさせる清楚な花を咲かせた蓮が、すっかり枯れてしまい無残な姿をさらしている。これも盛者必衰の理なのか、
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大根引く

2005年11月26日 | 俳句
青空を背で押し上げて大根引

<この俳句の作句意図>
小春日和の太陽を背中一杯にうけ、自家製大根の一本目を引き抜く、期待と不安、俄か百姓の一番嬉しい時間でもある。

写真は、家人の手により「風呂吹き」と化した自家製大根!
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ぬるで紅葉

2005年11月25日 | 俳句
岨道をせばめてぬるで紅葉かな

<この俳句の作句意図>
奥多摩の山歩き、岨道には綺麗に色づいたぬるでが道をふさぐように張り出している、子供のころ、漆の仲間なのでこの樹液が付くとかぶれると言われて絶対触らないように気をつけて歩いたものだ。
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一周年

2005年11月24日 | 俳句
来し方を思ほゆ今日の照葉かな

<この俳句の作句意図>
ブログを開設して今日でちょうど一年が経った、楽しかったこと、悲しかったこと、色々有った一年を振り返る、思うように句作が出来ず「今日は休もうか・・」と思う日も多々有ったが、そのたびに、コメントを書いて下さる顔も知らないはずの皆さんの笑顔に励まされてなんとか継続できた、小春日和の今日、晩秋の陽に耀く照り葉紅葉が、一周年を祝ってくれている様に思う。
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落葉の山

2005年11月23日 | 俳句
凩の枯れ木と空を残しけり

<この俳句の作句意図>
山梨の紅葉を訪ねて西沢渓谷を歩いた、駐車場から五分も歩くと紅葉もおしまいの様相で、夏に来たときには鬱蒼としていた木々が、木枯しに吹かれてほとんどの葉を落し、真っ青な空を覗かせている。平日のためも有ってか行き交う人もまばら、しばらくカサコソと落ち葉を踏んで晩秋を感じながら歩いた。
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冬桜

2005年11月22日 | 俳句
風すさぶ山の駅舎や冬桜

<この俳句の作句意図>
奥多摩の鳩ノ巣駅で、日の暮れ前の冷たい風をさけ、一時間に2本しかない電車を待つために古びた喫茶店へ、飲み物で温まった身体で駅へ向かう途中で冬桜に出会う、柔らかな薄いピンクの花びらに心まで温かになる。

*この桜、正確には、十月桜’と云うそうです。
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銀杏黄葉(いちょうもみじ)

2005年11月21日 | 俳句
散り敷きし銀杏黄葉の温かき

<この俳句の作句意図>
木枯らしの季節となって銀杏の葉が黄色い絨毯のように路を蔽う、寒々とした晩秋の空気が此処だけは暖かくさえ感じる。
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