踏青_徒然日記

徒然なるままに日暮しキーボードに向かいてよしなしごとを...

文字摺草

2006年06月20日 | 俳句
ゆるやかや咲きほどけたる捩り花

<この俳句の作句意図>
芝生のあちらこちらに文字摺草が咲き始めた、茎の全体が捩じれたように見えるため一般には「捩花」などと呼ばれる。よく見れば、小さくても蘭の仲間だと云うのがなるほどと頷ける、種々綺麗な花の多い季節ではあるが、足元に咲く可憐な花の良さも見逃せない・・・

・季語は、捩り花’で、夏’です。
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さっぱ舟

2006年06月19日 | 俳句
さっぱ舟浮かぶ淀みや菱の花

<この俳句の作句意図>
佐原地方では、竿で操る小さな和舟を「さっぱ舟」と言う、語源は笹舟’が訛ったのだそうだ、昔は米俵を2俵ほど乗せて集積所まで運んだものだそうだが、今はたまに観光客を乗せるぐらいになってしまったそうだ、
写真は、さっぱ舟’ならぬ、高瀬舟’で、昔、さっぱ舟から俵を積み替えて、利根川を下り、江戸までの旅をしたというが、今は、1周一人500円で観光の旅をしている。

・季語は、菱の花’で、夏’です。
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篠の子(すずのこ)

2006年06月18日 | 俳句
篠の子の雨の切れ待つ背伸びかな

<この俳句の作句意図>
篠の子’とは、しの竹類の筍の総称です。雨後の筍’などと云うようにこの時期よく伸びるようでが、篠の子だって少しは日が差して欲しいと思っていますよ、きっと・・・

・季語は、篠の子’で、夏’です。
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夏萩

2006年06月17日 | 俳句
夏萩や保育士かこむ踊の輪

<この俳句の作句意図>
幼稚園の中庭で夏萩が咲きこぼれている、今日は降り続いていた雨も止み、久しぶりの梅雨の中休みとあって、園庭の子供たちも楽しそうだ・・・

・季語は、夏萩’で、夏’です。
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立葵(たちあおい)

2006年06月16日 | 俳句
子の背丈今日越しにけり立葵

<この俳句の作句意図>
立葵の花は、梅雨入りのころ下枝から咲き始め、上へ上へと咲き昇り、2メーターを越すようになるが、頂上まで咲き終わるころには梅雨が終わるのだと言う、梅雨本番の今はちょうど小学生の背丈くらいか・・・

・季語は、立葵’で、夏’です。
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沙羅の花

2006年06月15日 | 俳句
天霧らふビルに昼の灯さらの花

<この俳句の作句意図>
梅雨空の為に昼だと云うのにどんよりと暗く、ビルの窓にも明りが見える。街路樹として植えられた沙羅の花が咲き、まるで電灯のような温かい光を放っているように感じられる・・・

・季語は、沙羅の花’で、夏’です。
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未央柳(びようやなぎ)

2006年06月14日 | 俳句
雨催い風に媚いる美女柳

<この俳句の作句意図>
どんよりと曇った梅雨の空、今にも雨を運んできそうな南風に未央柳の花が揺れている。別名、美女柳’と云うのは、この長い雄蘂を美人の睫毛に見立てたのだろうか、とにもかくにも折角綺麗に咲いた花、もう暫くは降らないでほしいものだ・・・

・季語は、美女柳’で、夏’です。

雄蘂の短いこの花は、金糸梅’よく似た花です。
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下野草(しもつけそう)

2006年06月13日 | 俳句
との曇る下野草のうす茜

<この俳句の作句意図>
どんよりと曇り、気分まで憂鬱にさせる梅雨空の下で、下野草が柔かな花を広げている。ほんのりと紅に染まり、茜雲のような柔かさを感じる花だ・・・

・季語は、下野草’で、夏’です。
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紫陽花

2006年06月12日 | 俳句
濃紫陽花まだうら若き浅黄かな

<この俳句の作句意図>
梅雨に入って、紫陽花の美しい季節となった。まだ薄い黄色を残して若々さを感じさせる濃紫陽花もなかなか良いものだ・・・

・季語は、紫陽花’で、夏’です。
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銀竜草(ぎんりょうそう)

2006年06月11日 | 俳句
梅雨雲や銀竜草のいと白き

<この俳句の作句意図>
関東地方も梅雨入りとなり、蒸し暑い一日となった。里山のはずれでは青々と伸び出した苔の中で銀竜草(ぎんりょうそう)が、真っ白な花を咲かせている。山地のやや湿り気のある腐植土の上に生える腐生植物で、透明感のある白色の鱗片葉に包まれた姿を竜に見立てた名前、とのことだが、大きさを別にすれば、雲を吐き、天に昇らんとする姿に見えなくも無い・・・

・季語は、梅雨雲’で、夏’です。
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