金縷梅のほぐれ誘ひぬ峰の風
時ならぬポカポカ陽気に誘われて、近所の公園や雑木林を散策。
蠟梅も終わり、ウグイスカグラや金縷梅が咲き始めている。
金縷梅の名前の由来は、紐状の黄色い四弁花を稲穂に見立てて、樹木全体に溢れるばかりに咲いた姿が豊年満作を思わせるからとか、早春の山地で、他に先駆けて「まず咲く」ことから、それが訛って「まんさく」と転じた。という説がありますが、面白みがあるためか「まず咲く」の方が好まれているようです。
秋田にお住いの師によると、
花弁がぺらぺら薄くて捩れているためか「しいな花」と呼ばれていたが、「しいな」では、不作を連想して縁起が悪いので「満作」と呼び変えた。と言うのが本当のようです。
「梨」を「有りの実」と呼ぶなど、この手の呼び変えは、昔からよく行われています。
ともあれ、まだ冷たい山地で春を告げる嬉しい花であることは確かです。