踏青_徒然日記

徒然なるままに日暮しキーボードに向かいてよしなしごとを...

無花果(いちじく)

2005年08月31日 | 俳句
無花果を齧ればうかぶ故里(さと)の空

<この俳句の作句意図>
無花果が熟れ始めた、子供のころ、まだ固い物まで捥いで齧ったものだが・・・
おやつを調達するのは自分たちの役目だったあのころ、
自分の子供たちに、こんな幸せな思い出を持たせて遣れたのだろうか・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

赤のまま

2005年08月30日 | 俳句
稲荷堂刈り残したる赤のまま

<この俳句の作句意図>
草刈の最中、小さな稲荷堂の周りに赤のままが蕾をつけているのを見つけた、初午の季節なら鰯や赤飯も供えられるところだが・・・今の季節では赤まんまだけでも刈り残してやろう、
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

青栗

2005年08月29日 | 俳句
青栗の如き童の走りをり

<この俳句の作句意図>
まだ残暑の厳しい校庭をいがぐり頭をしたサッカー選手の卵達が走り回っている。昔いがぐり頭と言えば野球と決まっていたものだがいまどきはサッカーの方が多いらしい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

野分

2005年08月28日 | 俳句
大柞(ははそ)贄と屠りて野分かな

<この俳句の作句意図>
台風11号の去った後、里山を歩いたら直径30センチも有ろうかと言う小楢の木が倒れていた、こんな大木を生贄のようにぶっ倒して去った台風、今更ながら自然の猛威を思う、
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蔦紅葉

2005年08月27日 | 俳句
山城に射込む西日や蔦紅葉

<この俳句の作句意図>
木漏れ日といえどもまだ厳しい残暑の感じられる西日が、光の矢となって城跡を照らす中で、石垣の蔦が紅葉を見せ始めた、まだほんの数枚の葉だが小さい秋の訪れを教えてくれている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

台風

2005年08月26日 | 俳句
台風に缶詰二つ開けにけり

<この俳句の作句意図>
台風11号来襲で久しぶりの大雨、駐車場まで行くのも億劫になり買い物は中止、有り合わせの缶詰料理となる。
それにしてもすごい降りようだ、有りすぎるのも嫌だが無い所の苦労はいかばかりか、この雨水、高知のダムに送って遣れないものだろうか、
裏窓から撮って見たが此れだけ降っていても写真にはうまく写らず、残念!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダリア

2005年08月25日 | 俳句
陽の匂ひ留めて紅きダリアかな

<この俳句の作句意図>
暦の上では秋となり、日陰に入れば風の涼しさに驚かされる、そんな中でまだまだ自分の季節だと言わんばかりに真っ赤なダリアが咲いている、残り少なくなった夏を今を限りと謳っているようだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南瓜

2005年08月24日 | 俳句
煮る婆のおらぬ南瓜や走馬灯

<この俳句の作句意図>
お盆で仏壇へ供えた南瓜、以前はお婆ちゃんが美味しく煮付けてくれたものだが今はただ持て余し気味に、あの時はああだった、こうだったといろんなことを思い出しながら昔を偲んでいる。
「煮る婆のおらぬ野菜や走馬灯」とすれば季重なりは無くなる、しかし・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

待つ宵草

2005年08月23日 | 俳句
妻帰省待つ宵草のさざめきて

<この俳句の作句意図>
墓参をかねて久しぶりに妻が帰省した、日課の散歩もなんとなく落ち着かない、待つ宵草の黄色がひときわ色濃く感じる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

萩の風

2005年08月22日 | 俳句
裏高尾登り来たりて萩の風

<この俳句の作句意図>
高尾山は、表側にケーブルカーやリフトを設置しており土日ともなると大勢のハイカーや参詣客で賑わう、一方裏側は観光客を呼ぶようなものも無くハイカーの数もまばら、汗をかきかきやっと尾根道へ出たところで風に揺れる萩の花に出会った、
なんともいえぬすがしさを感じる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする