踏青_徒然日記

徒然なるままに日暮しキーボードに向かいてよしなしごとを...

酸漿(ほおずき)

2008年10月30日 | 俳句

酸漿を含めば浮かぶ山河かな
  ほおずきを  ふくめばうかぶ  さんがかな

<この俳句の作句意図>
真っ赤な珊瑚玉のような鬼灯。幼いころ、姉や妹たちが、中身を器用に取り出して、袋を作り、口に含んでキュッキュッと鳴らしていた。あの頃は青空も、なんの曇りもなく澄んでいたっけ・・・

・季語は、酸漿’で、秋’です。

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菊の薫

2008年10月27日 | 俳句

通院の菊のかをりにやすらへり

<この俳句の作句意図>
道すがらそこ此処に小菊の花を見かける季節となった。少し乾いたような香りについ足を止めて見入ってしまう。菊の花は日本人の心に何か特別な思いを抱かせるような気がする。

・季語は、菊’で、秋’です。

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秋思(しゅうし)

2008年10月26日 | 俳句

かけ湯せし束の間黙しつづれさせ
  かけゆせし  つかのまもくし  つづれさせ

<この俳句の作句意図>
朝夕めっきり涼しくなったが、風呂場の窓から聞こえるコオロギの澄んだ声は、ほっとするような安らぎとともに秋の物悲しさを感じさせる。

・季語は、つづれさせ’で、秋’です。

つづれさせ’は、正確には、綴刺蟋蟀(つづれさせこおろぎ)といい、リリリリと鳴く
コオロギの仲間です。

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蔦紅葉

2008年10月25日 | 俳句

雨に鎮む杉の大樹や蔦紅葉
  あめにしずむ  すぎのたいじゅや  つたもみじ

<この俳句の作句意図>
山の木々にも秋の訪れが感じられるようになった。蔦は、初夏の芽吹きの緑も美しいが何と言っても秋の紅葉が見事だ。銀杏や楓に先駆けて色付き、それもいろんな表情を見せてくれるところが何とも嬉しい。

・季語は、蔦紅葉’で、秋’です。

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満天星紅葉

2008年10月24日 | 俳句

糠雨が洗ひし満天星紅葉かな
  ぬかあめが  あらいし  どうだんもみじかな

<この俳句の作句意図>
このところあまり天気はぱっとしないが、満天星躑躅が色づき始めた。予報では、今年の紅葉は色付きがよいのだとか。仲間との紅葉狩りの予定でも立てなければ・・・

・季語は、満天星紅葉’で、秋’です。

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菊練り

2008年10月22日 | 俳句

練り上げし陶土に浮かぶ菊一輪
  ねりあげし  とうどにうかぶ  きくいちりん

<この俳句の作句意図>
今度は急須をつくろう。蓋はこうして注ぎ口はああして、などと思いめぐらせながら土をk捏ねる。単に捏ねるといっても、なかなか力とコツのいる作業である。一般に菊練りと言って、うまく仕上がればきれいな菊の花に似た文様ができる。一汗かいたが、今日はうまく練れた。

・季語は、菊’で、秋’です。

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2008年10月21日 | 俳句

橙の黄増し落暉光増し
 だいだいの  きましらっき  ひかりまし

<この俳句の作句意図>
秋の日はつるべ落としとか、橙が黄色みがかるこの時期は、夕日がいかにも美しく感じられる・・・

・季語は、橙’で、秋’です。

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藤袴の花

2008年10月20日 | 俳句

阿弥陀寺陽の匂ひして藤袴
  あみだでら  ひのにおいして  ふじばかま

<この俳句の作句意図>
近所の小さな寺。小奇麗に手入れされた庭の片隅に藤袴が今を盛りと咲いている。微かな芳香があるのは、桜の葉にも含まれているクマリンという成分が有るからだという。いかにも秋の七草のひとつにふさわしい花だ・・・

・季語は、藤袴’で、秋’です。

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朝顔

2008年10月18日 | 俳句

朝顔の空に近づく碧さかな
  あさがおの  そらにちかづく  あおさかな

<この俳句の作句意図>
夏から咲き継いでいる朝顔の花が、だんだん蔓先へと咲き移り、花の大きさも少し小さくなったが、眼の覚めるような碧さは少しも変わらず、今では秋の空と爽やかさを競ってでもいるようだ。

・季語は、朝顔’で、秋’です。

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雑木紅葉

2008年10月17日 | 俳句

青空と雑木紅葉にひかれ来し
  あおぞらと  ぞうきもみじに  ひかれきし

<この俳句の作句意図>
あてもない公園の散策中にハッとするほどの紅葉を見かけつい足が向いた。葉の様子から想像するに、藪手鞠か、一足早い紅葉に今朝は何か良いことがありそうな・・・

・季語は、雑木紅葉’で、秋’です。

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