桜岡設計事務所のブログ

東旭川、桜岡にある設計事務所の日々の事、仕事の事、愉快な仲間達。

無塗装のテーブルがどんどん好きになる

2013-03-11 19:15:36 | 日々の道具・作家さん
家を建てた時に大工さんに作ってもらったテーブル。
天板はナラの集成材、無塗装です。

オイルもソープも、勿論ウレタンも何も塗っていません。
手入れがラクで、出来あいの家具を買うより安価です。
自分の家の大きさや家族みんなの使い方、お客さんとの打合せの様子をイメージしながら考えました。

日中はこんな感じです。3年経っても綺麗です。
いつか子どもが食べ物をこぼしたり、クレヨンやマジックでザーーッとやったり、
ゴンと傷をつけてしまっても、ヤスリをかけて直せる気軽な仕上げです。

出来立てほやほやの時はもっと白っぽかったかもしれません。日焼けも一つの味として楽しんでいます。

手元の風合いはこんな感じです。椅子はブナ材のソープフィニッシュです。
テーブルと雰囲気が合っているかなと思います。


うちの質素な食事も多少美味しそうに見えます。どんな器や料理にも合わせやすいのも助かっています。



日中はこんな雰囲気。さすがに一番座る席の手元は飲み物の輪染みが付いているかな…
でもせっかく出て来た風合いを消すのは勿体無い気もします。


椅子もテーブルも、シンプルな仕上げは飽きないし、手触りも柔らかくて良いです。

この椅子はオイルフィニッシュも売られています。
ソープはより木らしい触り心地で白みがかっていて、
オイルはツルンとした滑らかな手触りでソープよりやや黄味がかっています。

どちらも経年変化や日当りで色味は変わります。それから使う木材によっても雰囲気は違います。

長く使って愛着のわく家具。有名デザイナーが作ったのもそうでないのも、
なによりも自分たちの暮らしに合っているかどうかが一番大事だと思っています。

うちの場合は、どこにでもありそうで、誰でも思いつきそうなリビングのテーブルが
肩に力が入っていなくて一番好きかもしれません。