桜岡設計事務所のブログ

東旭川、桜岡にある設計事務所の日々の事、仕事の事、愉快な仲間達。

こつこつ、刻刻と

2019-10-29 16:28:03 | 庭・植物の事
今年は紅葉がとてもきれいな気がします。そして私たち、ため池を観るのが結構好きなんだと気づきました。


日に日に冬に向かっていく風景。


家の裏のミズナラがびっくりするぐらい黄色


庭のゲラニウムも見事な赤


落葉松が段々黄金色になってきて、沙羅の木も美しい褐色に


桜岡がとても静かで美しい季節です


ここ最近は夫婦でじっくりと庭の手入れや家の掃除をしていました。
アンを埋めた場所をたまに気にしながら。身体は離れてしまったけど、心はいつもそばに居ると感じています。


アンが亡くなってすぐ、お世話になった動物病院からお花が届きました。家にお花があふれているのは結婚式以来な気がします。
「助けてあげられなくてごめんね。」というメッセージカードの言葉にまたしても二人で号泣。私たちはそんな風に思っていませんよ。きっと動物が大好きで獣医さん、看護師さんになろうと思ったはず。私たちよりもたくさんの動物の命の旅立ちや、元気になった姿に立ち会って下さった人たちです。私たちはアンが初めてでしたが、きっと動物病院の皆さんも心を傷めていると思います。アンは皆さんに診ていただいてとても幸せでした。ありがとうございました。

天塩岳 2018年夏山

2019-10-24 16:26:01 | 登山・スキー・キャンプ
(去年の10月中旬の話です)

全国各地で紅葉のシーズンになっているでしょうか。
大雪山は毎年9月中旬から日本で一番紅葉が早い場所として多くの観光客が訪れます。僕たちも山の紅葉を観に行ったことはあるけど、それよりも感動したのが紅葉が終わって全然人が来なくなった山。去年は家から近い天塩岳に行っていました。
10月中旬となると、朝6時過ぎにやっと明るくなる感じ。ヒュッテはとても寒かったです。


もう白樺の葉も落ちてしまいました。


龍のようなダケカンバ


光が当たるとその幹があちこちで輝いて


立ち枯れた草も輝いて


ちょっと頑張って石を登れば


天塩岳の石は光ってる。こんな石が沢山ある山は初めてです。


山が光ってる


ダケカンバが銀細工のように光ってる。命の終わりと始まりを感じました。


雲が取れて青空が見え始めて


金属みたいな光だねと話しながら


頂上は暴風。5分ぐらいしか居られなかったです。


いつもの「トイレ行きたい」が始まって急いで下山


この山の良いところは何といっても避難小屋とトイレがある事。実は数年前に逆ルートで失敗したので、今回は失敗しません。


これでカップラーメンタイムものんびりとれました


草に詳しい奥さんに教えてもらったツバメノオモトの実


幽霊みたいな「たぶんエゾアジサイ」


下山の頃には日が傾いていたけどこれでも15時前。
のんびり登りで5時間、下山は休憩入れて4時間弱。とても思い出深い神聖な山になりました。この時期になると何度も思い出すだろうなと思います。



朱鞠内湖キャンプ2019年10月

2019-10-19 14:59:15 | 登山・スキー・キャンプ
アンが入院して病院に連泊していた時、もう介護に専念するから朱鞠内湖にお別れだねと言っていたのに、アンはその一週間後に天国に行ってしまいました。きっと僕たちに「オトウサンとオカアサン、そんな無理しなくていいよ」と思ったのかも知れません。


僕たちに出来る事は、今いる家族との時間を精一杯楽しむ事しかありません。


いつかまた猫を飼ったら良い、といろんな人に励まされて、きっとそうなんだろうなと僕たちも思っているけど、暫くはふさふさの動物を見るたびに涙が出てしまうので静かに二人きりでいようと思います。


ということで、くじけそうなほど寒いけどデイキャンプをしてきました。


震えながらビールを飲んでいる人。僕はこの人の情熱に呆れています。


写真映えを全く考えていない昼飯。「お洒落なんてどうでも良いからとにかく身体を早く温められるものにしよう」という意見に大賛成。スーパーで見つけた出来合いのおでんセット。


景色もご飯も茶色いです!


炊きあがった飯は旨そう。


花は無いけど、実やキノコが沢山ありました。


カサカサの落ち葉を布団にしたら気持ちよさそう。でも園芸家は「ダニや何かの幼虫出てくるからやめた方が良い」と冷静な意見。


泊まる道具も持ってきたんだけど、じっとしていると本当に寒い。


空気が澄んで素晴らしい日でした。今年のキャンプ納めにぴったりの一日でした。

同じ日に来ていた可愛いワンちゃん連れの方に「もう帰るんですか」と言われながらもさっさと撤収。
こう見えても僕の奥さん、いつかアラスカに行きたいという目標を持っているんですなんて言えませんでした。笑

天国に行ったアン

2019-10-14 17:24:44 | かぞく
先週の事ですが、5年間家族として共に過ごした猫のアンが天国に行きました。
骨髄腫という進行性の病気が見つかり、異変に気づいてからわずか1か月未満でした。


私たち夫婦は今まで経験したことのない出来事をこの1か月で経験し、何度も涙を流しながら過ごしましたが、余命の宣告を受けてからアンの暮らしが少しでもいつも通り平穏でいられるようにしていこうと思っていました。

アンはきっと、そんな私たちの悲しむ姿を見てそっと去ることを決めたような気がします。
立つ鳥跡を濁さず、立派な最期でした。

生きているアンを撮った最後の写真になってしまいました。よく見るとじっとこちらを見つめています。


なるべく病院ではなく住み慣れた自宅で過ごせるよう、先生からカテーテルや点滴のやり方を教えてもらった夫。


アンが去ってからも、数日間は自宅で一緒に過ごしました。
庭に咲いていたありったけのキャットミントを摘みました。アンが大好きで庭でこの草に触ってから帰るとよく駈け寄ってきました。


ストーブの上に置いてももういたずらをする家族は居ません。


気に入ってよく一緒に寝ていた私のストール、おもちゃ、いつものご飯、キャットミントと一緒に火葬しました。
寝ているような穏やかな顔、触りなれたおでこや首元を最期に沢山撫でました。


本当は体調が落ち着いてからアンを応援してくださった皆さんに会いに来てくださいとお声がけしようと思っていた矢先の事でした。
お知らせが出来なかったことをこの場でお詫び申し上げます。

冬に亡くなったら寒くて可哀想だから暫く家に遺骨を置いておこうと話していたのに、雪が降る前に旅立ってしまったアン。
二人と一匹だけが判る秘密の場所に埋葬する事にしました。秋晴れの素晴らしい日、大事な家族が旅立っていきました。
短い間ですが、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。