桜岡設計事務所のブログ

東旭川、桜岡にある設計事務所の日々の事、仕事の事、愉快な仲間達。

模型を作ろう、○○で…

2012-11-27 18:23:14 | 設計・計画・スケッチ
たまに仕事の事を書きましょう。
ある日、高橋さんがせっせと模型を作っていました。彼は器用なので、模型もウマいです。

今回は平屋にしようか、二階建てにしようか、かなり悩んでいました。
図面上ではどっちだろうね~と話していたのですが、立体的に見るとやっぱり二階だな、と。


これは違う物件。なんか上の写真と似ていますが、たまたまです。


模型は各部屋の光の入り方等も検討する重要な手段です。
お客さんに実際のイメージをつかんでもらう為にも必ずつくります。
窓の配置も模型を見て変更する事があります。


高橋さんの模型上手な所は違う場面でも生かされます。
これは嫁が作った自宅の模型パーツ。嫁も一応設計の仕事をしていました。


材料を切るのは高橋さんにやらせましょう。得意分野は分担するんです。
その方が絶対良いものが出来ます。


嫁は土地造成を担当します。


そして産まれた自宅の模型。「おかしな家」です。去年の2月に作りました。
工期はざっと二人で丸8時間くらいです。笑


初めて作った割には頑張ったなと思います。ですが私達、二人とも実はそんなに甘いものが食べられません。

という訳で次に作る時は「軍艦巻き」でやろうかと思っています。丁度うちの外壁は黒いですし。
それを言ったら高橋さんは苦笑いです。おそらく一番大変な外壁(海苔)を切る作業は彼にまわって来るとわかっているのでしょう。

私達は決して暇人じゃありません。仕事も遊びも、結構本気です。

雑記

2012-11-21 20:04:49 | 風景・風土・気候
やっと雪が降ったと思ったら、旭川は根雪になりそうなくらい降り止みません。
うちを通り道にしてる野良猫ちゃんはアプローチの枕木の上を歩くみたいです。

おりこうさんですね。捨て猫だろうか…

翌日には猫の足跡も見えないくらい積もってしまいました。
高橋さん、今年も雪かき頑張ってね(人ごと)。


白い林に黒い家。
冬の我が家は無彩色でストイックな趣があります。雪が降り始めの今時期と、積もり過ぎの1月下旬頃が写真映えします。



カラマツが綺麗に雪を背負いました。気持ちよい朝です。
奥の山の麓当たりにぼんやり我が家が見えます。



夜は土鍋大活躍。これは本当に便利な道具です。とりあえずあるものを詰めて煮る、美味い、めでたし。



札幌に帰る前に上川神社に寄ってみました。
神楽岡公園の立派な並木は何となく知っていたのですが、この神社も貫禄があります。
倒木処理が大変そう(職業病でついつい考えちゃう)。



受験シーズンで、学生さん達の絵馬が静かに並んでいました。もうそろそろピリピリする時期でしょう。
「お父さんあっち行って」とか、高橋さんもいつか言われるようになるんだろうな(まだ子どもいないけど。笑)
そんな中一際異彩を放つカープファンの親子の絵馬。笑

願い事が叶うと良いですね。


キッチンの設計

2012-11-15 20:50:14 | 設計・計画・スケッチ
友人の家、モデルハウス、カフェの厨房、旦那の実家(はこっそり見る)…よそのキッチンって見るのが楽しいですよね。
毎日家事をこなす人なら誰もが興味を持つ所です。
というわけで我が家にお越しの際も是非参考にして下さい。駄目出しもご遠慮なく。

これがうちのキッチンです。リビングの壁一枚向こう側にある、いわゆる独立型キッチンです。
結婚前は高橋さんが一人で使っていました。お付き合い当初はピカピカでした…
で、私も使うようになってから、シンクの後ろにある食器棚があっという間に散らかりました。
煉瓦タイルの壁側のキッチンツールをかけているステンパイプは、後から高橋さんに頼み込んで付けてもらいました。
調理をしている清潔な手で引き出しを開閉したく無い、道具はいつも眼につく所に置きたいという理由からです。
(逆にキッチン周りはいつもスッキリ片付けていないと嫌というお客さんもいるかもしれませんが)

こちらは今年の秋にお引き渡ししたお客さんの家のキッチン。水回りがアイランド式になっています。


キッチンは設計段階でどんなに張り切って作っても、実際に使ってみないと判らない部分が多く有ります。
後から付け足したり、変更したい部分が出やすい場所です。

ですので始めから完璧なのを作ろうとはせず、保留の部分があっても良い気がします。
例えば収納。食器や道具は新しい家になったり、家族が増えると替える可能性が有ります。
出来上がってから考える、という選択肢は予算の節約や後々の工夫につながるかもしれません。

このシンクの内側はダストボックス入れにもなるし、家電を置いたり可動式の引き出しを入れたりも出来ます。

仕様や素材のお話はまた別の機会に。





最近のお客さん

2012-11-12 21:01:46 | 風景・風土・気候
いよいよ北海道は今週雪が降り出しそうです。大雪山もすっかり白くなりました。



この前ふらっと時間つぶしに旭岳ロープウェイ入り口まで行って来たのですが、もう冬タイヤじゃなきゃ無理ですね。


今シーズン初の雪に触って来ました。


お昼は東川のカフェ・ノマドでのんびりと。

そんな中、近頃ちょっと気になる事があります。我が家を通り道にしている「お客さん」の事。

多分まだ子どもじゃないかな。毛並みも顔も凛としていて綺麗なノラ猫です。
まるで見て下さいと言うかのように、高橋さんの仕事部屋の窓に姿を見せます。


ノラ猫さんは冬になったらどんな所で過ごすんでしょう??
暖かい居場所が見つかるだろうか…

身近な山々から夢見る我が家のガーデン計画

2012-11-11 21:21:13 | 庭・植物の事
我が家を始め、東旭川の山々はカラマツの植林から成る里山です。
里山の自然は、人間が程よく手入れを行う事で保たれる「人為的植生」で成り立つと言われます。

この植生は人間の手が加わらなくなると途端に荒れ地と化し、この土地が支えられる植物しか生きられなくなります。
これを「潜在自然植生」といいます。
広く知られる大自然北海道の風景イメージは、おそらく先にあげた「人為的植生」に分類されると思います。


初めて桜岡を訪れたとき、純粋に「美しい」と思いました。

ここでは老若男女関係なく、元気な人たちが皆ノコギリやチェーンソーを持ち、樹木を程々に間引きして手入れをしています。
暮らしをより豊かにするため、畑を耕したりお店を始めたりする人々もいます。
一方でこの付近の林にはエゾシカやヒグマ、リスやウサギ、キタキツネなどの野生動物が通り道としています。
森をゆっくり見ると、希少種の草本類や、極層の自然林でしか見た事が無かった地衣類も見られます。


桜岡の里山は「自然に見える人工物」でありながら、ゆっくりと本来の自然と「共存」しているのです。
それが「美しい」と思わせた理由だと私は思います。

自分がこれから作ろうとしている庭もいつか自然と「共存」できるものでありたいと思っています。
だから私が目指している庭は、購入した土や化成肥料で使い捨ての様に草花を維持する庭でもなければ、
イングリッシュガーデンとか、ハーブ云々とか、~~風みたいに雑誌に載るような華やかな庭でも無いと思います。

程々に、はりきりすぎず、桜岡の風土や気候に合わせて、簡単に成果を求めない庭です。
具体案は、ホームページが出来上がった頃に紹介します。


まずは土から手を加える予定です。
家の裏の土は、チョコチップの様に石が詰まっています。
この石ころを取り除くのは気が遠くなりそうですが…やりますよ。



カラマツが落葉し始めました。林も足下も、今は黄金色に包まれています。



晴れの日は素晴らしい輝きです。



この風景はこれから数ヶ月後に黄金色から白に変わります。