桜岡設計事務所のブログ

東旭川、桜岡にある設計事務所の日々の事、仕事の事、愉快な仲間達。

初夏の大雪森のガーデン

2019-07-03 21:27:10 | ガーデン巡り
上川町にある大雪森のガーデンに行ってきました。
標高650メートルぐらいの所にあるので季節が下界とずれています。
元々あった森を生かして素敵なガーデンがつくられています。


家族の職業柄、もう何回も行っているけど年々面白くなっている気がします。


友人のきこりたちがつくったツリーテラス。これ見たかったんです~。


そしてすごいブランコが出来ていました。僕には絶対設計できません…


色んな種類の花があって(素人らしい説明)


年間パス買うとワンドリンクサービス(飲み食いは大事)


なんか、独身のままだったら絶対来なかったような場所に来てる気がします…
そんな僕でも家族の躾のお陰で、そこら辺のおじさんより多少花に詳しいと思います。


これは…シャクナゲじゃなくてシャクヤク…!
「色が素敵だね」と言っている家族。よく分からなくても頷く自分…
束の間の休みでも植物を見に行く園芸家魂、植物が好きな人って本当にパワフルです。

Great Dixter(ディクスター)での日々

2017-11-09 20:55:21 | ガーデン巡り
イギリスのガーデンで研修を受けて来ました。
南部にあるライという町の郊外にあるGreat Dixter House & Gardensという施設です。


このエントランスの光景はインターネットで調べてもよく見られます。
ここの玄関先にいつも長靴や手入れの道具を置かせてもらっていました。


溢れるような鉢植えはもちろん見て楽しんでもらうためでもありますが、開花期や高さ、葉の広がり方や株の大きさを見るための
テストとして植える場合もあります。春はチューリップやスイセンのテストポッティングをするそうです。


オフシーズンになっても咲き続けるガーデン。


60mのロングボーダー花壇です。ここもこれから植え替えやリニューアルをして、その一部に関わらせてもらいました。


この時期は 'deadhead' や 'withered leaves' と言われるような、立ち枯れた花や葉もそのまま鑑賞してもらえるようにわざと残します。
よく見ると面白い形をしていたり、これから先に土に還って行くと思うと胸が熱くなるものです。


パンパスグラスを見ていたら、うちのアンを思い出してしまいました。


ダリアが最後まで頑張っています。
このガーデンに行く直前に職場のガーデンの刈り込みを終えたばかりでした。今年は花と向き合う時間が長いです。


建物は古い部分で15世紀に作られたもの。トピアリーと呼ばれる生け垣も100年以上経っています。


可愛らしい動物?リスかな?鳥かな?
この他にもキノコみたいな形やポットみたいな形のトピアリーがあります。


ヘッドガーデナーのファーガス。世界的に有名なガーデナーです。
この人の元で学ばせてもらう貴重な経験をしました。日本からも何人かの研修生が行っていて、この日一緒にガーデンを見ていたら
ファーガスが「スゴイ!スゴイ!」と喜んでいました。きっと私より以前に居た日本人が教えた言葉でしょう。笑


広大な敷地に放牧されている羊達。名前を呼ぶとちゃんと寄って来ます。

秋は花壇の改修と来年の春へ向けての準備で大忙し。
その時期に手入れに関わらせてもらったかけがえのない時間でした。

十勝千年の森の移ろい

2017-09-07 20:53:34 | ガーデン巡り
芽室町の現場のついでに、私の大事な用事も。
十勝千年の森に久々に行きました。晩夏のガーデンがドラマチックでした。


風にそよぐグラスとその間から見える夏の終わりの花たち。


波のように押し寄せるフウチソウ、フロックス。
ここに植えてもらって幸せそうです。


カメラおばさん


カメラおじさん


まるで楽園のようなガーデンです。隅々まで作り手の思いが伝わります。


終わり行く花とこれから咲く花のコンビネーション。
命あるものはいつ観ても美しいです。




「ガーデナーの仕事部屋」というコーナーでは素敵な道具と秘密基地のような部屋を見せています。


ガーデンに咲いている花を飾り、日々おもてなしをしてくれています。


大きなフキが大好き。


象徴的なメドウガーデンンへ行く途中はこの森の散策路を歩きます。
この道沿いの野草たちも、丁寧に植え込み・株分けを繰り返され、台風で崩れた小川を直し、生き生きと根をおろしていました。


私たちが目標としている庭づくりのヒントが沢山あるガーデンです。

百合が原公園の温室

2017-02-14 19:19:20 | ガーデン巡り
先日札幌に行ったので、久々に私が結婚前に働いていた百合が原公園に行きました。
この時期は温室で椿が咲き始めます。


百合が原公園は園芸に力を入れている公園で、椿だけでも250品種くらいのコレクションがあります。


懐かしいなぁ、白侘助の立派な樹。


温室では「展示会」と言って、季節に合わせて様々な花の特集展示のような事をしています。
行った時は丁度「雪割草展」をしていました。雪割草は北海道で見る事は無いのですが、本州では春の風物詩のようです。




売店にはそこらへんのスーパーや花屋さんには無いような素敵な品種の苗が置いています。


葉牡丹をこんなに可愛らしくみせられるなんて、センスがある人にしか出来ません。


この日まですっかり忘れていましたが、百合が原公園の温室は年中何かしらの花が咲いているので、
カメラの愛好家にとても人気がある場所です。私だけでなく、沢山の人達が写真を撮っていました。


ミモザの立派な樹もあります。そろそろ花が咲き始めそうです。3月〜4月ぐらいがお勧め。

久々に土の匂いをかいで楽しませてもらいました。
この公園では沢山の植物に触れ、生き物を相手にする仕事の面白さを学ばせてもらいました。



晩夏のイコロの森

2016-09-24 20:14:59 | ガーデン巡り
高橋さんは現場を抱えているので、今年は夫婦別行動が多いです。
私は9月中旬に職場のガーデナー達と仲良くガーデン巡りをしていました。

旭川に移住してから、苫小牧や胆振方面は遠くに感じます。
なかなか行く事が出来なかったイコロの森に久々に行きました。


素敵〜、うちもこんな風に飾りたい。
植え込んでいるものはそれぞれ珍しいものではなくても、組み合わせや鉢の素材やデザインにセンスを感じます。


カラーリーフの組み合わせも洗練されていますね。


この時期花を見せるのって結構難しいのですが、
ヘリアンサス(黄色)、ペッシカリア(赤)、ユーパトリウム(紫ピンク)など色んな花がまだまだ咲きます。


こんな立派なキレンゲショウマがあるなんて羨ましい!


他のガーデンに行くと、自分はまだまだ花を知らないんだなと気づきます。
草ボタンと呼ばれるクレマチス。これうちの庭にも合いそう。


ケローネ(リオン)という宿根草も初めて知りました。
この時期に咲く花として貴重です。しかもあまり株が暴れないそうです。


さらに奥の森の方へ。こちらも園路沿いにすてきな野草を植えています。


レンゲショウマがありました!めんこいね〜。そしてとても立派な株ですね。


静かな森と、隅々までガーデナーの心意気が感じられ、草木に囲まれたような落ち着きのあるガーデンです。
売店にも立ち寄ったら、種や球根の販売が始まっていました。もうそんな時期なのですね。


家のガーデン道具も素敵なのを揃えたいなぁ。
ここのガーデナーさん達は本場イギリスで修行を積んだ人達なので、素敵な道具を沢山知っています。


ガーデナーって冬は何やってるんですか?と聞かれる事がありますが、膨大な植物の写真整理や
正確なラベルを作るのに調べ物をしたり、栽培経験に基づいた植え替え計画を練ったり、
ハウスがあるガーデンでは、翌シーズンの為に育苗や鉢上げ、株分け作業など…冬も色々やっています。
売店にあるものを見ても、その日々の努力が垣間見えて頭が下がります。
また違うシーズンにも足を運びたいです。