桜岡設計事務所のブログ

東旭川、桜岡にある設計事務所の日々の事、仕事の事、愉快な仲間達。

紙を見つめる

2015-01-30 21:02:44 | 設計・計画・スケッチ
昔から紙を見るのが好きです。触って嗅ぐのも好きです。

特に馬糞紙という紙が大好きです。うちの結婚式の式次第を作った時にも使いました。


それから非売品のカタログにも使いました。資料請求をいただいた方のみに届けています。
自主製作のささやかなカタログです。


日本人は元々、建物の設えに当たり前に紙を使っていました。風通しを程良く調整したり、日差しを和らげたり…
はがれや破れ、日焼けや色褪せ、そういった変化も「劣化」ととらえず大事に手入れして使っていたのかと思います。

旅館かみなかの玄関(去年旅行した、岐阜県飛騨高山にて)


今の暮らしはより便利になりましたが、失いそうになっている事もある気がします。
紙という素材を、北海道の住宅建築でももっと取り入れられないかと模索しています。

「NTラシャ もえぎ色」 私は「舟和の芋羊羹色」と呼んでいます。
木の葉を触った時の様な優しい肌触りを感じます。



そういえば紙といえば、「竹尾」という会社が素晴らしいです。→TAKEO
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天然塗料の自由研究

2015-01-26 20:29:37 | 設計・計画・スケッチ
アンのトイレ掃除用に毎日使っている紙製ちりとり「はりみ」が結構傷んで来たので、柿渋を塗り直して修復しました。
特に手で押し付ける部分や紙の接合部分なんかは剥がれやすくて、数回塗り直しています。


乾いたらより深みのある色と奥ゆかしい艶が出ました。
柿渋の風合いは前から好きで、そういえばこういう雰囲気を住宅の塗料でも使えないかと思いついて、
サンプルを作ることにしました。


塗りの回数も変えながら数パターン作りました。
材料は高橋さんが去年からセルフビルドで手伝っている現場の端材を頂きました。


左から無臭柿渋、墨柿渋、今まで使っていたオイルステインです。


左の墨柿渋は二回塗り。広い面積だとオイルステインより手間がかかりますね。
右のオイルステインは一回塗りで結構濃い色がつきます。うちの床はこのオイルステインの一回塗りです。
うちの床は6年経って床の木材が日焼けして赤みが出たのか、黒というよりは落ち着いた茶色に変わっているのが判ります。


墨柿渋は木目が透けながら、今までオイルステインでは出せなかった独特のくすんだグレーが出せました。
但し墨なので、こすると色がつきます。床や手が触れる家具等には使えません。
外壁や天井の仕上げなんかに良さそうな気がします。


それから無臭柿渋も、今まではやった事無いけどチークの様な、良い色味と艶が出せます。


無塗装のテーブルと比べてみるとこんな感じ。和室の床や作り付けの家具等でも使えそうな塗装です。


柿渋は化学物質を含まず、無臭タイプであれば臭いも気にならずどなたでも扱いやすい素材ではないかと思います。
一回塗りだとやや物足りないので、数回重ね塗りする手間と必要数量は増えます。
オイルステインは色の乗りが良く、少量・短時間で塗り上げる事が出来ます。
その時の気候によっては家が出来上がってから数ヶ月間は独特の臭いが残る場合があります。
(ホルムアルデヒド放散量は、改正建築基準法のF★★★★基準値をクリアしたものを使っています。)
柿渋、オイルステインのどちらも防腐効果がありますが、耐久性で言うと柿渋の方が天然塗料の為、短いと思います。
数年経ってから塗り直す事もより愛着が湧いて楽しみ、と思ってくれる建主さんにはお勧め出来ます。

柿渋塗りは日本では伝統的な技法です。
北海道では柿が採れないせいなのか、本州程見る機会がありませんでした。
探してみると値段も扱っている店も豊富で手に入れやすい塗料でした。
今後はどこかの現場で使う機会があれば良いなと思っています。




コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春なのか、、

2015-01-24 19:26:25 | 風景・風土・気候
今年の旭川は全然雪が降りません。
お向かいの農家のMさんはハウスのビニルを張り出しました。苗づくりを例年より早く始めるのでしょうか。

山スキーが好きな高橋さんは最近とても悲しそうです。
この調子だと今年もスキー場で足慣らしして終わってしまいます。札幌方面の豪雪をわけて欲しいですね。


最近の雪、いつも3月頃に見る様な姿です。




数日前に遊んだ跡。カラマツの種が降っています。


地面が見えそうなぐらい融けました。


年々増える、ミノムシの抜け殻?面白いのでそのままにしています。


チョウがくっ付いていました。これは死んでしまっている?


外壁に当たる光が綺麗です。やっぱり木の壁って良いですね。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

成長の記録

2015-01-21 20:08:52 | 食べもの
少し前にカタログギフトをもらいました。半年間、毎月好きな食べ物を頼めるというとてもありがたいやつです。
鴨鍋セットを頼んだり


稚内のアイスを頼んだり、美味しかったです~!!ありがとうございます。


最近良いものを沢山食べているおかげで、横にどんどん成長しています。
でも食べるのが好きなので、食べ物を減らす事はしません。

しかたないので仕事から帰ってまず一杯のビールを焼酎お湯割りに変えました。
なにやってるんだろう私、まるで中年のオジサンです。


この調子では去年登山用に買った新しいスパッツ(結構良い値段する)が履けないので、
少し運動もしようかと思います。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山主塾の最終回

2015-01-17 08:50:14 | ストーブ物語
もうだいぶ前になってしまうけど、去年の11月末に山主塾の最終回で江丹別の森で間伐の演習を受けました。
整備の為に作られた林道です。
なんで直角に切土すんだろうと疑問だったんですけど、ちゃんと理由があるそうです。

こうする事で、切り倒す樹を最小限にして作業通路を確保でき、明渠(排水用の溝の事)も作らなくて済むそうです。
山の傾斜を意識してなだらかな切土にすると、かえって樹を沢山切らなきゃいけなくなったり、排水設備が必要になるそうです。

チームに分かれて一人ずつ間伐の実践です。僕はよくお世話になっている陣内さんに教えてもらいました。


参加して初めて知ったけど、旭川近郊には林は所有しているけど手入れは自己流・もしくはほとんど出来ない
という人がたくさん居ます。


そのためにこういう講習はとても助かるんですね。


他の樹に引っ掛けない様、倒す方向や角度もちゃんと計算して切ります。これがとても難しい…




最後は薪割りをやりました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする