きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

私のタオル

2014-01-25 | 父の記録と母の思い出
今日の父は散髪も済んでいて、血色もよく、一瞬昔と変わらないようにさえ見えた。
しかし、やはり今日もほとんどうつらうつら寝て過している。

食事の時間に遅れてしまい、私が着いた時はもうデザートを食べさせてもらっている。
ゼリーやプリンはよく食べる。
こんなに甘いものが好きな人だったとは思わなかった。

隣の大きなテーブルでは、最近入って来たおばあさんが前の人に向かって話している。
前の人が持っているタオルを見て「それは普通に洗濯できないのよ。」と話している。

言われる方のおばあさんの方は、黙ってタオルを持っている。
「あなたね、それは洗濯できないの。」しゃべる方のばあさんはしゃべり続ける。

「それは洗濯できないの、なんだっけ洗濯じゃなくって。普通にはできないのよ。」
ばあさんはしゃべり続ける。
洗濯できない特別タオルは、いつしかデパートで買ってきたタオルになっていき、しゃべるばあさんは、更に話を続け、ついに自分のタオルだと言い出した。

「これは私のタオルなんだよ。私がデパートで買ってあなたにあげたの。」
タオルを持ったおばあさんは黙っている。

「私のタオルなんだよ、どこかに名前が書いてあるだろう?私があなたにあげたタオルなんだよ。」
どんどん話はすり替わっていく。

私は幼稚園の頃を思い出した。
私は毎日いじめられていたので、幼稚園が好きでなかった。
たぶん好きでなかったと思う。もう記憶が無い。
よく考えてみたら行きたくないと言う答えが出たのだと思う。でも行かなければいけない所だと思っていたから「行きたくない」と言う感情がわかなかった。そういう思考回路にならなかったのだ。

私はロボットのようだった。
あのタオルを持ったおばあさんのように、誰に何を言われても何一つ言い返せないままぼんやりいつも座っていた。そして、強い子はいつも強く、自分の都合の良いように話をすり替えていった。
子供はまだ自分を客観的に見る力が無いから、言いたいままにやる子と何もできない子に極端に別れてしまうのかもしれない。

そして年を取ってボケてくると、また同じようになっていくのかな。

父はデザートを食べるとまた眠ってしまい、今日は長居をせず、帰ることにした。
また来週だ。


2 コメント

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私も。 (noah)
2014-01-27 12:30:42
私も幼稚園の頃いじめられていました。
でもずっと経ってからいじめられてたんだな、って思うけど当時はぼーっとしてましたね。
嫌だけどそういうもんだと思って通ってました。脳天気だったんです。
小学校の低学年までそんな感じでした。
いじめなんてもの知らなかったし、いじめる子や先生はそういう人なんだと。
成長して行くうちにいろいろわかってムカつきました~。
よくいじめられてることを言いたくないって話がありますが、私のようにいじめなのかなんなのかわかんないこもいたりしてね~。
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>noahさん (sake)
2014-01-27 12:37:56
そうそう、そうなんです。(^_^;)
私もまったく同じようで、いじめられていたのに、あまり自覚がありませんでした。そんなものだと思っていたし、自分が悪いからこうなっているのだと思っていました。

私も小学校の低学年までそんな感じでしたね。
だんだん小学校の学年が上がって来て、自分がいじめられていたことを恥じるようになりました。穴があったら入りたいどころではなく、ほんとに消えてしまいたいほど、恥じていました。

中学生ぐらいの年でいじめられてしまうと、もう自覚がありますから、辛いかもしれません。
何も言い返せないお子さんはどうすればいいのかなぁ?と私もよく考えます。
「学校に行かない」と言うのも一つの方法のように思います。
集団でひとりをいじめると言うのは本当に残酷だと思います。先生はそれだけは気をつけてあげてほしいです。そういう倫理観を子供のうちから身につけるにはどうすればいいのでしょうね。
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