きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

これから起こるいろんな事

2004-12-29 | 父の記録と母の思い出
あれはまだ30歳の頃。
両親が遊びに来てたのか私が実家に遊びに行ったのか、お茶でも飲みながら、母が言った。
「sakeも30歳か。まだ、これからいろんな事があるね。」
「まさか?!もう結婚もして子供もいるんだよ。このまま子育てして年取って行くだけだよ。」

「まだまだ・・これからいろんな事があるよ。いろんな事がね・・。」
あの時母の言っている意味がよく判らなくて、私は首を傾げた。結婚して子供を産んで、子供が普通に育って、普通に年を取るつもりだったから。
それ以外の事なんて、何も予想できなかったから。

あの時母が言っていたこれからあるはずの
いろんな事の意味が、何となく判ってきたような気がする。

いつもゴールをめざしてた。いつも、いつも。

10代よりも20代、20代よりも30代、いろんな事があった。
今度こそもう何も無いって思いたいけれど、きっとこれからの10年はもっといろんな事があるんだろう。今まで以上にいろんな事があるんだろう。
離婚も大変だったけれど、あの時は両親が2人とも元気だったからなぁ。それほどたいした事でもなかったかもしれないな。今から思ったら。

たぶん、kekeさんが家を出ても終わらず、年金生活に入っても終わらない。
心のどこかで「それからsakeさんは幸せに暮らしました、めでたしめでたし」と言うゴールをいつも目指していたけれど。
いろんな事があって、いろんな風に越えて、でも、今日健康で生きててみんなで楽しくて良かったと思う。だから、来年もこんな風にみんなで元気で顔をあわせたいと願う。

母は続けていた。
「お母さんはね、sakeが高校受験に受かったらそれで終わりだと思ったの。その次はsakeがお嫁に行ったらそれで子育ては終わりだと思ったの。でも、心配って終わらないんだね。」

私が予期せぬ離婚したのはそれから2年後。
まったくその通り最後まで心配かけていたんですね。。。

4 コメント

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ほんとほんと (まゆまま)
2004-12-29 21:19:35
  まったくその通り。。。  私も、賑やかで楽しい老後を考えていたんですよ。(ちょっと早いが)  年金の心配だけが気掛かりだったのに。。。  何があるかわからないもんですよねー、人生って。  とにかく健康と周りの支えてくれる人達に感謝です。 母にも苦労かけてるし、申し訳ないですわ。。。
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そうですよね。 (ぐーたん)
2004-12-29 22:16:00
母を見ていると、ゴールってないんだなと思います。

何年も前に結婚した友達にもいろいろ出てきて。シンデレラのその後は?です。

できるころなら、ワクワクしながらその出来事を待ちたいけど、そんなわけはないんですよねえ。

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諸君! (南無)
2004-12-30 15:25:53
生活過程で何が起こるか分からないことも現実だが。生きている喜びも見つめなくてはいけない。つまり苦の全てを認識すると云うことが大切。だって、介護をしている人の数を想像し給え。だからといって恐れることはない。みんな同じなのだからね。最後に「経験」する『延命対処」についてはよく考えて医師にに返事すればいい。

親になって分かることも多いのだが、最後まで子供が心配、そういうものなのだよ。そしていつか子供にみとられて死ぬ。そう思えばいいと思いますよ。子供に看取られない場合も認める。そうすればどーってことは無い。ワクワクすることも認める、絶望も認める。そして自分自身で判断して結を出す。

いつか自分自身の「死」について考えることに直面するまで・・・、そして逝けばいいのだ。楽しく人生を全うするようにしませう。
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ありがとう (sake)
2004-12-31 15:27:36
>まゆままさん



私も健康と周りの支えてくれる人に感謝です。父の事はショックだったけれど、いつかは起こり得ること。妹がいてくれた事に感謝です。

来年もまたよろしくお願いします。小さな幸せ感じたいですね。^^



>ぐーたんさん



ほんとですよね。結婚してもそれからがまたいろんな出来事があったり・・でも、南無さんが言われたようにいいこともあるはず。夫婦で寄り添った夫婦が最期には「やっぱりこれが夫婦だったんだな、よかったな」って思う日がくると思うんですよ。

私はそれは経験できなかったけれど、また他の道があることでしょう。それをこれからまた探すつもりです。(^^ゞ



>南無さん



そうですよね。生きていく事が失望ばかりだったら、こんなにみんなが笑ってないですよね。私のこれからの10年は悪い事ばかりではなく、いい事に気付くためにある時間かもしれないですね。

ブログを始めて、すぐネタもなくなると思っていたんですけど、毎日毎日何かに出会って何かを感じて生きています。誰かと離れても、また新しい誰かに出会って歩き出すんですよね。
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