きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか/矢部 宏治さん

2015-08-17 | 読んだ本
日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか。

図書館に行ったらこの本を渡された。どうやら自分がうんと前に予約を掛けていたようである。たぶんテレビが見れなくなったので(もっと世の中のことを知らなくては!)と思い、amazonレビューでも人気の高いこの本の予約をかけたのだと思う。

(なんか難しそうだから読むの止めようかな・・)と思いながらもパラパラ開いていたら、中身にビックリしてそのまま読めてしまった。どこか遠い国の小説を読んでいるみたいである。

結論を書くと、日本は民主主義のように見えるが、実はアメリカの属国状態が戦後からずっと続いていると言う内容だ。沖縄基地が進展せず、原発も止められないのはアメリカの意向がそうだから。中でも一番驚いたのが、あちこちにある米軍基地は表向きは日本を守っているようだが、裏の顔では日本を見張っていて、また武力騒動を起こすなら(いまだに日本の武力は危険だと思われているようである)アメリカはいつでも日本を押さえ込める状態になっていると言う。

選挙で国民が意思表示をしても、アメリカの意向は日本国憲法より上なので(その説明もこの本には書いてある。国際連合上、日本はまだ敗戦国(敵国)扱いで周りの国が封じ込める状態にあるらしい。)だから米軍が何をしても日本の憲法ではちゃんと裁けないのだとか、鳩山さんみたいにアメリカの意向に沿わない総理大臣は官僚が協力せず、すぐにおろされるとか、そういうことがいろいろ書いてあった。

この本は去年の秋発売されたが、たちまちベストセラーになり(6万部)、衝撃的な内容なので、いろんな人がいろんな所で話題にしていて、パソコンでも「書名」で検索するとだいたいの内容は分かる。
まったくどこかの国の小説を読んでいるみたいで、とても自分の住む国のこととは思えない。

これは本当のことなのだろうか。。。
しばらくショックでぼんやりしてしまった。

ということは、これから憲法も改正されるのだろうか。いくら国民が反対しても、そういうTOPでは政権が持たないような仕組みになっているのだとしたら。(それもショック)
振り返ると長く政権を続けられた人は(中曽根さんも小泉さんも)アメリカ寄りの人だった気がする。本当にそうなのかなぁ。。。


この夏、そうするつもりはなかったのだが、遠出もせず、ケントギルバードさんの本、安部総理の戦後70年の談話、そしてこの矢部宏治さんの本。
特に2冊の本は書いてあることがまったく違い、ケントさんは安部さん賛成派、こちらの本は安部さん反対派である。

(もっと世の中のこと・日本のことを知ろう!)と言う気持で読んでいるのに、読めば読むほど分からなくなる。
もっとも、どちらが100%正しいということはなく、どちらも正解も矛盾もあることなのだとは思うが。。。
いったい誰を信じればいいのだろう。

世界情勢はまさに複雑怪奇なり。。。

●この本のamazonレビュー(本の紹介)はこちらにあります。





13 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (kao)
2015-08-17 13:01:15
本で勉強しようとしても、
一冊一冊かいてあることが
ちがうから大変ですよね。
沢山読めば、もっとわからなくなるかも
しれませんが、もしかして
おぼろげにご自分の意見が
もてるかも・・・、
一つの本をうのみにすると
もしかして危険かもしれませんね・・;;
でもsakeさんの勉強熱は凄いです^^!!
返信する
Unknown (雨の日)
2015-08-17 15:04:24
おそらく、どちらの本も正解の部分があるのだと思います。
だから、観る側が、そのどちらからも、じぶんにとって、よい!と感じられることを信じれば、気が楽になれるでしょう。
私も、ブログを書き始めてから、世の中のことを知りたくて、いろんな方のブログを読んでみて、混乱していますが、信じられるのはじぶんが成長してくる段階で得られた知識が確かなことだと思うのです。
71年生きていて、今でも、ああ~そうだったのかと、思わず、納得できることも多いです、あなた様はたくさんの知識を得ようとする心がおありなので、いつも刺激されています。
これからもたくさんの刺激をくださいね!

返信する
>kaoさん (sake)
2015-08-17 15:24:25
そうなんです。
自分の投票に責任を持とうと思って始めた近代史と政治の勉強ですが、本によって応援する方が異なったりするので、どれを信じていいのか分からなくなりました。

読んでいくうちにいろんな意見があることが分かり、でもだから一つの政党ばかりに決まることができないんですね。^^
そうですね、これからまたいろんな意見を参考にしてみようと思います。

ひとつの政党だけ褒めるのは片手落ちだと思うので、なるべくいろんな本を読んでいろんな意見を知ろうと思います。kaoさんが言われるように、だんだん読むことで自分の意見もおぼろげに出て来るかもしれませんね。

また勉強を続けたいと思います。(^o^)
返信する
>雨の日さん (sake)
2015-08-17 15:30:30
そうですね。^^
雨の日さんが言われるように、こういう問題は反対意見のようでも、どれも正解の部分があるのだと思います。

政治に限らず、いろんなこと、例えば息子がどんな風に生きているかも、前は「大学を卒業して大きな会社につくことが望ましいことだと思っていましたが、今はそればかりが全てではないと思うようになりました。

恋愛も、生き方も、成長するたびに「あぁこんな考え方があるんだな」って思うようになりました。政治はまだ本を読み始めて間もないので、まだ分からないことが多いんです。
雨の日さんは70年以上、私より20年以上先輩なんですね。それでも新たに考えが生まれることがあるんですか。
生きているって楽しいことですね。^^

こういう話題、好き嫌いがあるとは思いますが、また何かあったら紹介してみます。この本はレビューの方も皆さん書かれてますが、読んでおきたい本のような気がします。
返信する
基地のある街 (みみ)
2015-08-17 17:01:11
基地のある街はいろんな問題を抱えていますね。
私の県には三沢基地があります。

かつて三沢は米兵で潤っていました。
今は…閑古鳥が鳴いています。

基地内は完全なる治外法権。
でも基地外で問題が起きても手を出せないのが実情です。

sakeさんの悩みは結局 いろんな事を知り実際に見てご自分で判断をするしか無いかも?

1つの出来事でもこちらから見るのと反対側から見るのとでは印象が違うでしょう。
横から見たって違うかも?
だから面白いと思います。

何も考えずに流されるよりは人間らしくて良い!
と私はいつも思っています。
人に指摘されて考え込む私ではあるんだけどね(汗)

返信する
>みみさん (sake)
2015-08-17 17:50:04
そうですね!何も考えずにいるよりは、結論は出ないけど、いろいろ読んで考えるのも良しとしましょう。(^o^)

みみさんの方にも基地があったんですね。
基地内は治外法権とご存じだったんですか。なんでもアメリカ人の住居の上は飛べないそうですが、日本の家の上空は低空飛行も自由に飛べるようなことが書いてありました。前に原発の近い所でアメリカの飛行機事故があったそうです。どうしてこんな場所で低空練習をしているのだろう?と著者の方は疑問に思う場面も出て来ています。
(そのことも著者さんは憤りを感じているようです。)

そう、車に乗れるようになってから、同じ道でも片方から通る時と、逆から通る時とで景色がまったく違って見える時があります。
こういうことに100%の正解を求めるのが難しいのかも。いろんな人と話を聞いて、情報を集めることでまた新しく知ることも多いでしょうね。

○☓で簡単に決まるものではないから、もっと知りたいと思えるのかも。
また何か知ることがあったら、書いてみようと思います。(^o^)
返信する
さらに (みみ)
2015-08-17 18:43:47
基地内の米兵専用住宅の家賃はむろんの事 光熱費も全額無料。
敷地が広い!全部日本が負担しています(基地そのものが広いんです)
家中の床から10cmくらいの所には掃除機のようにゴミを吸う装置まであるとか。
今もあるか?は不明ですが基地内で仕事をしている友人から聞いた話。
(BBQの設備も各家にあるので三沢市全体でBBQは盛んですよ)

市内や県内で交通事故を起しても基地内に逃げ込みまもなく本国へ移動。
レイプ事件もかなりあります。
でも訴えられず。
そんな事が連続多発し夜の外出禁止。
それで街の飲食店は売り上げ激減。
基地内で買い物やら飲食が出来るので米兵に影響は出ないのよね。

基地ってなんなんでしょうね?
しかも三沢の近くには原子力の廃棄物貯蔵施設がたくさんあるし(六ヶ所村)さらに北へ上って行くと日本最大級の砂丘もありますが立ち入り禁止。
鳥取砂丘の数倍の大きさなんですよ。
なぜ立ち入れないか?そこが射爆場になっているから と聞いた事があります。
県内には日本海側にも同様の射爆場があります。

とても歯がゆいです。
沖縄ほど基地が多くないので取り上げられる事は無いのですが。
返信する
日本海側 (みみ)
2015-08-18 11:27:47
射爆場というよりレーダー?
北朝鮮対策用のレーダーらしいです。

そして自民党の元長老さんが暴露した話では
北朝鮮は三沢基地を標的にしているのだとか。

信ぴょう性はどれくらいかはわかりませんが。
しつこく書き込みして申し訳ありません(汗)
返信する
>みみさん (sake)
2015-08-18 12:15:37
みみさん、ありがとうございます。
お返事遅れてしまってごめんなさい。
情報はいくらでもOKですよ。

青森に砂丘?があるとは初めて聞きました。それも立ち入り禁止になっているんですか。
射爆場?レーダー?北朝鮮対策用なんですね。

今まで戦争もとより国同士で戦うなんてもうあり得ない感覚でいましたが、国際的には平和ボケなのかもしれません。
本当はアメリカは沖縄も基地をやめて、まっさらで日本に返還するつもりだったのを、「ソ連(共産国家)が心配だから基地を置いて守ってくれ」とお願いしたのは、昭和天皇なのだ、とこの本に書いてあったんです。少なくても日本側がアメリカにお願いしたようなんです。

アメリカからしたら、なんで自分達の兵隊がよその国を守らねばならないのか・・って、だから横柄(?)にもなるかもしれませんね。日本からお願いされてやっているんですから。。。

アメリカにしても、冷戦の頃は日本が中国やソ連にかぶれるのは嫌だったと言うのがあって、ここは拠点にしたかったのでしょう。双方の思惑があったようですよ。

ケントギルバートさんの本には逆に、アメリカ軍人さんが、沖縄で嫌がらせを受けていることが書いてありました。そのデモ?基地出ていけ側にも中国の手が忍び寄っていてスパイがいたり、日当を払ってやっている人もいるとか?それも信じられなくて小説を読んでいるような感じです。

「なんでそれでも日本を守らなきゃならないんだ、自分達はもう冷戦でもないし、日本が中国に攻め込まれてもいいのに」って気持ちにもなるかも。(これは本ではなく私の空想です)

戦わないのは理想的だけど、それで済むのかな・・って言うのが最近の気持です。米軍がいなくなって自分達だけで国を守れるのかどうなのかなぁと思います。

読んだり考えたりすると憂鬱になりますね。

日本では考えられないぐらいよその国は物騒な考えを持っているようにも思います。そう思うとこの流れも仕方ない部分もあるのかなぁという気もしますが。。。。どうなのかなぁ?
今のタカ派の方向が仰視力になるのか、起爆剤になるのかも分からないままです。(-_-)

返信する
お勉強してますね。 (アリス)
2015-08-18 19:58:49
凄いですね。Sake-sanに置いていかれます。
考え方に広がりがあって良い事ですね。

やはり、右を見て、左を見ると、どれが正しいのかを
自分で判断する事が大事だと思います。

また、著者の出自を考えると良いと思います。これは
過去にブログで本の読み方というのを投稿した記憶
があります。

一般的に作家は、左翼的な考え方が大半です。
なので、ある意味、先導、洗脳する事を戦略的に
やっている事があります。

また、アニメのヒット作品と言われる方々も左が
多いと思います。

お気づきだと思いますが、日本の戦争映画は
殆どが日本の軍隊を理不尽で、暴力的で、無謀な
状況を意図的に描いている物が多いです。

なので、見ている人が、軍隊は悪い、戦争は悪い、
平和にしようとプロパガンダの如く執拗に表現して
いるのだろうと思います。

マスコミ全体も反日的です。そこで、何が正しいのか
と自分で判断できない人は、知らないうちに洗脳され
平和ボケにされてしまうのだろうと危惧します。

頑張ってお勉強しましょうね。

今、少しだけ考えているのが、韓国という国はもしも
日本が併合していなかったとすると、どんな国に成って
いたかをお勉強中です。(●^o^●)
返信する

コメントを投稿