ジャンクで仕入れたウォークマンのバッテリーを新品に交換する。やれば5分作業なのだけれどコテを温めるのが面倒くさい。降ろしたバッテリーの端子は直ぐに絶縁保護しておく。バッテリーは生きているので注意。焼肉焼いても家焼くな!バッテリー交換後はメイン基板のリセット操作で正常動作を確認して作業完了。
地上波で放送された映画「天気の子」をエアチャックして放置していた。昨夜ようやく観る。キャラ設定がなんだかエヴァと被る。主人公の少年帆高は碇シンジ、須賀圭介は加持リョウジ、須賀夏美は葛城ミサト。新海監督の緻密な描写は楽しめたけれど映画を観終わってモヤモヤ感が残る。この映画ははたしてハッピーエンドなのかバッドエンドなのか。監督は最後に水没する東京を描きたかっただけではないのか。この映画から緻密描写を取り払ったら果たして何が残るのか。主人公がヒロインを助けたことで街が水没しちゃいましたでは収まりがつかない。ネットで評論を拾うと降り続く雨は放射線へのメタファという解説も見つけるがそれこそ蛇足。拳銃を拾う件(くだり)も余計。ファンタジーに徹するならヒロイン陽菜の「天気の巫女」としての葛藤と自らの意思による天上への消滅(自己犠牲)を描いたほうがしっくりきたかも。人知れず陽菜のお陰で日本から異常気象は去り日常は戻る。残された帆高は雨が降るたびに陽菜を思い出し身近に気配を感じる。或いは最後に帆高の願いが届き陽菜が地上に戻ってもいい。その場合でも陽菜の身を投じた自己犠牲と帆高の願いが天に届き最後はやっぱり晴れないと。折角の緻密な背景描写やプロットも落としどころを間違えると台無し。あと、好きな俳優さんではあるが刑事役の平泉成さんの声は違和感があった。
1970年代、日本の娯楽映画トップ3「日本沈没」(1973)「新幹線大爆破」(1975)「太陽を盗んだ男」(1979)をようやく手元に揃えることができた。あとは「天国と地獄」(1963)「マタンゴ」(1963)「戦国自衛隊」(1979)あたりをおさえればよいかな。おまけで「どですかでん」(1970)「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」(1969)「ツィゴイネルワイゼン」(1980)「陽炎座」(1981)に安部公房、勅使河原作品。欲張りだすときりがない。あっ、寺山修司と「君よ憤怒の河を渉れ」はいいです(伏目)。
新しくおろしたハクキンカイロ。使ってみると触媒燃焼温度が非常に高い。そして燃費も悪く燃焼時間が短かった。感覚的にはこれまでの2倍速燃焼。そこで小細工。カイロの空気穴を少し残してテープで塞ぐ。こうすることで燃焼温度を下げ燃焼時間も大きく伸びた。
家庭の救急箱から“赤チン”が消えて久しい。子供の頃は半ズボンからのぞく膝小僧にはお約束のように“赤チン”が塗られてた。ボトルキャップを開くと独特の香りがして付属の硬い刷毛でペタペタと塗る。乾燥させるとメタリックに光るのが好きだった。2000年以降もフヂミ製薬、小堺製薬そして三栄製薬が製造販売を続けていた。しかし2015年にフヂミ製薬は廃業、小堺製薬も2018年に製造を終了。そしてとうとう2020年12月24日に三栄製薬も“赤チン”の製造を終了した。昭和の名残はどんどんと消滅し記憶からも消えていく。
三栄製薬
三栄製薬
映画「未来世紀ブラジル」のDVDを入手した。テリー・ギリアムの映画では三部作「バンデットQ」「バロン」も観たがこの「Brazil」が一番しっくりきた。劇中の小道具である裸モニターにフレネルレンズの“端末”にも惹かれ当時、秋月電子で売られていたビデオカメラのファインダー用白黒2インチブラウン管にビデオ映像を映して遊んだりもした。開発を担当したTT(テーブル)筐体用ゲームのエンディングロールBGMに「Aquarela do Brasil」(1939)が使えないかサウンド部門に交渉したこともある。版権が切れる50年ギリ手前で使用は叶わなかった。日本沈没にノストラダムスの終末論で育った世代、将来への漠然とした不安を抱えたなか「BLADE RUNNER」のような酸性雨降る荒廃した未来、オーウェルの描く「1984」のような管理社会こそが安息の未来だったのだ。