妻から腕時計の電池交換のご依頼。コルムは何度か交換していたので型番(SR621)は控えてあった。リトモラティーノは今回が初交換。マイナスビス4本を慎重に緩め裏蓋を開ける。はたして電池はスイス製のRENATA371が使われていた。互換表をあたるとSR920と判明。早速買ってこなくては。
割引券をもらったので車で油壺マリンパークに出かけた。保土ヶ谷バイパスから横浜新道、横横そして三浦縦断道路を辿り自転車で走り慣れた自衛隊駐屯地に出る。あとは国道134号を下り油壺マリンパークへ。自宅からちょうど1時間、50kmの距離。三浦半島へは釣りや自転車で幾度も来ているがマリンパークへは初めての体験。昭和の雰囲気漂う水族館ではあるけれど入場者少なくのんびりまったりするにはとても素敵なロケーションだった。各種展示施設ではタイムテーブルを組み餌やりやイルカ、アシカショーなど飽きさせない工夫演出が盛りだくさん。少ないスタッフでの懸命なサービスは感心。三崎口駅から少し距離があったり、道路案内標識が少ないことなど気にはなったが売り込み方と戦略次第ではもっとお客を呼べそうにも思えた。派手さはないがお台場あたりの物欲食欲だけの休日よりはこちらを強くお勧めします。
曇り空で半分諦めていましたが雲の切れ目から観測することができました。丁度上手い具合に雲がフィルターとなり素での撮影です。ピーク時は雲に隠れてしまったので少しズレています。
久しぶりに車の手入れ。セミノッチバックのウェザーストリップに亀裂が見つかった。冬季の凍結時に貼り付いた状態で開閉したのがいけなかったのかも知れない。修理はHoltsの隙間シール剤を使う。伸びが良く乾燥も比較的早く作業性が良い。作業は亀裂部分に細ノズルで充填し表面を整え乾燥を待つだけ。乾燥するまでの数時間リアは開けたままにしておく。トランクルームの照明が熱を持ちそうなので消灯しておきたいところだが開閉センサーを見つけることが出来ず騙せなかった。仕方なくランプユニットを取り出しコネクター部を取り外しておく(作業後に気づいたのだがこのランプはタイマーが仕組まれており一定時間で自然消灯するようだ)。夕方まで放置し乾燥を確認し作業完了。
今日は軽く流して中華街まで走る。赤レンガ倉庫奥は仕切られて何やらコンサートで盛り上がっていた。山下公園のバラを撮影し中華街に寄ってから帰宅。本日の走行距離45.54km ロード積算3336.1km
少しスナップ撮影
少しスナップ撮影
念願の増太郎鋏が嬉しくて毎夜、桐箱から取り出しては空シャッターならぬ空切りで手応えを楽しむアブナイ人となってマス。そして鋏の保護と安全の為に手持ちのハギレ革を袋縫いにしてケースをこさえた。この革はPEN FTの貼り革の余りなのだ。
柴又散策で知った金町の東鋏会、増太郎裁鋏が気になっていた。二代目からお話を伺いネットでその歴史や評判を知るにつけ手元にひとつ置いておきたいとの衝動が増していた。そしてNew Old Stockの出物を見つけ躊躇なく購入してしまう。手にした鋏は果たして仕上げも美しく紙に吸い付くように刃先が進む。ハンドル部のチリもピッタリと重なり隙はない。二代目直々にご指導いただいた手順で油を差し丁寧に磨けば一層の切れ味と鋭い表情をのぞかせる。一生ものの道具とはこういう物を言うのだろう。
町田から戦車道路を開拓してから橋本が案外近いことに味を占め、津久井湖から宮が瀬、そして高尾山へと駒を進めてきた。そして今回は相模湖攻略を狙う。町田から境川を辿り矢部辺りで町田街道へ。小山の交差点から左に折れ併走する裏道を辿り橋本へ。国道413で津久井湖を過ぎ三ヶ木へ、宮が瀬や山中湖へ続く道志みちはここで左折となる。今日はこの交差点を直進し国道412を進む。津久井湖までは比較的平坦なコースであったが道は表情をかえ大きなアップダウンが始まる。車道はそれほど広くないうえにダンプや大型トレーラーの交通量がかなり多いのに驚く。登り一辺倒ではなく下りもあるので脚を休めることができるのは有難い。しかし長い下りは復路での登りかと思うとゲンナリする。田舎の山道に少し飽きてきた頃、最後の長い下りになり左手に相模湖が現れる。トンネルを抜け相模ダム手前を迂回し相模湖公園に到着。この公園奥には貸しボート屋と恐ろしく年代もののゲームセンター、それにシャッターの閉まったままの土産物屋が数件。昭和の雰囲気そのままにとても寂れている。相模湖では何か土産を買おうと決めていたがそれも諦める。実は相模湖に来たのはこれが二度目。二十数年前の社員旅行が相模湖ピクニックランドだった(今ではピクニックランドはプレジャーフォレストという小洒落た名前になったようだ)。ゲームセンターで「電車でGO!2高速編3000番台」を見つけこれまでの労をねぎらい100円を落す。関西の快速を20分ほどプレイ。ゲームの企画屋を生業としているがこうして場末のホテルやゲーセンで昔の自分の開発機種に出会うことが何よりの醍醐味と思う。これを楽しみに今も新機種を開発しているようなものなのだ。相模湖到着の頃は晴れていた空も雨雲が広がりあやしい空模様となってきた。これ以上の長居は無用と来た道を戻る。本日の走行距離77.44km ロード積算3288.3km。
ケムンパス 17mm作例
ケムンパス 17mm作例
自宅ベランダの防水工事。以前行った大規模修繕で処理不十分ゆえやり直し作業してもらったところから亀裂が入りグラスウールシートが浮いてきた。下地とシートが喰い付いておらず内部で剥離が広がっていた。今回の作業では剥離部分をサンダーでカットし下地処理からのやり直し。本格的な梅雨が来る前に作業となり一安心。
ケムンパスの冠水品レンズを入手した。修理を試みるも海水がメイン基板とフレキを侵しており正常品への再生を諦める。幸いなことに光学系は美しく正常に機能している。そこで一度レンズを全分解。錆と塩や砂を洗い流し電気部品やモーターを全て降ろしてしまう。このレンズの面倒なところはフォーカスや絞り操作全てが電気仕掛けということ。物理的なマニュアルフォーカスが出来ないのだ。マニュアル操作は機能として備わっているが光学式ロータリーエンコーダーの信号をメイン基板で演算変換しモーターを駆動する方式なのだ。ケムンパスのデジカメでは以前愛用していたE-10が既にこの方式を採用していた。一見上品な操作感ではあるものの微調整領域ではダイレクトな操作感に乏しくイライラするのだ。この電気仕掛けレンズの内部構造を検証してみた。果たしてロータリーエンコーダー部のパルスカムリングとレンズ内部ヘリコイドを何らかの方法で直結すれば本来のフォーカス操作はそのままに物理的な回転操作でのピント合わせが可能となることを見つける。そこで厚さ0.3mm程度のプラ板を円周分の長さ帯状に切り出してヘリコイド部の内部鏡胴外周に巻きつけエポキシで接着。更に無限回転するエンコーダ部とも接着。今まで無限回転していたフォーカスリングは最短撮影距離から無限遠を過ぎレンズ格納位置までの両エンド端の往復運動へと変わる。因みに絞り羽もモーター駆動であったので駆動部ASSYを降ろしてしまいピンセットで駆動ピンを操作し半固定で任意の絞り量を選んだ。そのうち連動ピンをレンズマウントあたりまでリンクを組んで持ってくれば操作も容易となるだろう。レンズ組み上げの最後は各可動部にシリコングリスを差して馴染ませ金属部はコンパウンドで磨きこむ。この17mmはコンパクトなパンケーキレンズで画角も広く思い切り寄れる。試写した結果では周辺部の解像度も文句なし。常用レンズにしても良いかも知れない。そして何よりも内部の臓物を全て降ろしたので軽いことこの上ないのだ。
GW後半となる4日(金)は青葉台から田園都市線で押上まで出る。スカイツリーはスルーして京成で柴又へ。そう今回の散策は「男はつらいよ」のロケ地探訪が目的。現在WOWOWで金曜寅さん特集として毎週金曜に1年がかりで全話放送が組まれている。今のところ録画して欠かさず観るようにしている。寅さんにそれほどの思い入れはないが、出演されている俳優さんの多くは今や鬼籍となり、それに映画で映る昭和の風物がなんとも懐かしい。柴又のロケ地探訪といっても柴又の駅前と帝釈天参道、それに「柴又屋(とらや)」と「高木屋」を見物する程度。WOWOWの映画は四作目まで観終わったところなのでそれにちなんで柴又屋にて草だんごを買い求める。帝釈天辺りから雨も降り出したので柴又探索もそこそこに次は金町へ移動。今回の散策で同行いただいたリョウさんのお供で増太郎裁鋏製作所を訪れる。職人さんが精魂込めて仕上げられた裁鋏の様々を二代目のご主人から説明を受ける。大量生産品では得られないプロ用の道具としての完成度を目の当たりにする。鋏を握り込むときの刃先の合いとほんの微かな手応えに高い工作精度が伺える。実際にウエスを切らせてもらったが切っていることを感じさせない。ここの鋏は服飾系の他にカーボン繊維の裁断やゴム製品のバリ処理など様々な用途での注文があるとのこと。気になるお値段も通常の3倍ほどはするが製造工程を知れば安いくらいかも知れない。仕事で鋏を使うなら迷うことなくこういう道具を選ぶことだろう。残念ながら裁鋏を使う機会はないので小さなニギリ鋏を一挺譲っていただく。金町の次はJRで移動して赤羽へ。リョウさんを「燃えつきた地図」ロケ地へご案内。2年ぶりに訪れた赤羽団地は更に立ち退きが進み閉鎖区域が増えていた。前回空き地だったところには新しいマンションが完成し新旧のコントラストが際立っていた。原作で主人公が記憶を無くしていくが如く坂の上の、カーブの向こうの景色は今まさに消滅しつつあるのだった。しかし不思議なことに立ち退きが完了し封鎖された旧団地群よりも真新しいマンション建屋のほうが空虚にして無機質な廃墟に見えるのは何故だろうか。リョウさんと私は最後の風景をかき集めるか如く無言でひたすらカメラのシャッターを切り続けた。
GWは休出の振休を取り厳島へ。妻が以前から厳島神社へ行きたがっていたのだ。名物の鳥居は4月の嵐で一部が壊れ修復作業中。そして旅行の日程と大雨が重なる。宮島二日目は天気も持ち直したのでロープウェイを乗り継ぎ弥山へ登る。更に山道を1kmほど登り山頂へ。下山後に名物“あなごめし”の元祖ふじたやへ。翌日は新幹線で倉敷まで移動し大原美術館へ。美観地区を散策後に倉敷珈琲館で“琥珀の女王”を注文。濃厚な水出し珈琲にはリキュールが絡み、生クリームが上層を覆う。かき混ぜずにそのまま飲るのが作法とのこと(750円也)。今回の旅行は雨に降られ満足に撮影もできなかったけれど、30年ぶりに訪れた厳島は美しく整備されていた。広島市内で京都市電に再会できたので善し。
少しだけ撮影
少しだけ撮影