10月12日・13日日本YWCAが主催する「大間原発に学ぶスタディーツアー」
に参加しました。このツアーには全国から20名の方々が参加しました。
大間原発は世界でも初めてのフルMOX原子炉です。
フルMOX原子炉とはプルトニュウムとウランの混合酸化物燃料を使用します。
プルトニュウムはウランの20万倍の毒性があり、その半減期は2万4千年かかると
言われています。気の遠くなるような年数です。
その時人類はどんなになっているか私には想像さえ尽きません。
フルMOX原子炉の危険性は
・制御棒の効きが悪い ・出力が不安定でコントロール困難
全く実験、実証の経験がない【世界初の原子炉】です。
いったん事故が発生すると福島の原発事故以上の危険性と被害が
予想されます。このプルサーマル計画の背景には「プルトニュウムの
核兵器への転用疑惑への『釈明』」があります。
プルサーマルの名称について、
プルサーマル(plutonium burning in thermal reactor)とは
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
現在稼働している原子力発電所の軽水炉でウラン燃料とプルトニウム燃料を
混ぜて利用すること。プルサーマルとは,プルトニウムとサーマルリアクター
(→熱中性子炉 ) からの造語。使用済み核燃料を再処理して燃え残った
プルトニウム 239を取り出し,酸化物として4~9%をウラン酸化物と混合した
MOX (mixed oxide) 燃料に加工し,通常のウラン燃料と同様に軽水炉で利用する。
「あさこはうす」訪問
大間町は函館から津軽海峡を挟んで向かい側に位置し、直線距離にして約30キロ、
マグロで有名な町です。住民の70%が漁業に従事しています。
ここで世界初の原発が建設されようとしています。
その大間町にある【あさこはうす】を訪ねました。
【あさこはうす】は大間原発建設予定地に土地をもっていた熊谷あさこさんが
電源開発による買収を拒否し続け、そこにログハウスを建てました。
熊谷あさこさんは9年前に亡くなりましたが、その娘さんの小笠原厚子さんが、
その意志を引き継ぎ自分の土地を守り続けています。
その土地は原発敷地内のど真ん中にあって炉心から250mしか離れていません。
まるでお隣さんのように【あさこはうす】のすぐ横には炉心のある原発が建設
されているのが見えました。
【あさこはうす】への狭い道の両側には頑丈な高いフェンスが張り巡らされていて
【あさこはうす】のある約1町歩(3000坪)の土地の周囲にも同様のフェンスが
確り張り巡らされていました。
【あさこはうす】には今福島から避難してきたご夫婦も住んでいて家の周りには
小笠原さんと一緒に猫のレン、2匹の子犬、なちとベン、つがいの鴨、10数羽の
烏骨鶏とにわとりなどが飼われて、さながらミニ動物園のような賑やかでした。
自然の中で人間らしい生き方、人間性の回復を求めて、そこに根を張って一歩一歩
あせらず、人間とは何か、人間として何が大切かを考えていると話されていました。
かつてそこの住んでいた人たちがみな土地を売却し立ち去った中、たった一人で
30年間小笠原さんのお母さんである熊谷あさこさんは自分の土地を守りつづけて
きました。それを引き継いできた小笠原さん、母娘のお二人の勇気とその信念の強さ
に深く敬服の念を抱きました。
小笠原さんは「みんなが訪れてくれて嬉しい、たくさんの方々にここに来て
いただきたい」と大変喜んで下さいました。小笠原さんは大変明るい屈託ない表情で
話され、約2時間近くここでの生活の様子等たくさんのお話を伺うことができました。
この大間原発視察に先立ち前日の12日には函館で大間原発差し止め訴訟弁護団
共同代表の弁護士、森越清彦さんと2006年「大間原発訴訟の会」発足時から
代表を務める竹田とし子さんから大間原発についてのお話を伺いました。
なぜ今大間原発建設続行なのか、その背後には特定秘密保護法や集団的自衛権の
問題、憲法9条の改訂と深くかかわっていることを私たちは忘れてはならないと
思います。
に参加しました。このツアーには全国から20名の方々が参加しました。
大間原発は世界でも初めてのフルMOX原子炉です。
フルMOX原子炉とはプルトニュウムとウランの混合酸化物燃料を使用します。
プルトニュウムはウランの20万倍の毒性があり、その半減期は2万4千年かかると
言われています。気の遠くなるような年数です。
その時人類はどんなになっているか私には想像さえ尽きません。
フルMOX原子炉の危険性は
・制御棒の効きが悪い ・出力が不安定でコントロール困難
全く実験、実証の経験がない【世界初の原子炉】です。
いったん事故が発生すると福島の原発事故以上の危険性と被害が
予想されます。このプルサーマル計画の背景には「プルトニュウムの
核兵器への転用疑惑への『釈明』」があります。
プルサーマルの名称について、
プルサーマル(plutonium burning in thermal reactor)とは
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
現在稼働している原子力発電所の軽水炉でウラン燃料とプルトニウム燃料を
混ぜて利用すること。プルサーマルとは,プルトニウムとサーマルリアクター
(→熱中性子炉 ) からの造語。使用済み核燃料を再処理して燃え残った
プルトニウム 239を取り出し,酸化物として4~9%をウラン酸化物と混合した
MOX (mixed oxide) 燃料に加工し,通常のウラン燃料と同様に軽水炉で利用する。
「あさこはうす」訪問
大間町は函館から津軽海峡を挟んで向かい側に位置し、直線距離にして約30キロ、
マグロで有名な町です。住民の70%が漁業に従事しています。
ここで世界初の原発が建設されようとしています。
その大間町にある【あさこはうす】を訪ねました。
【あさこはうす】は大間原発建設予定地に土地をもっていた熊谷あさこさんが
電源開発による買収を拒否し続け、そこにログハウスを建てました。
熊谷あさこさんは9年前に亡くなりましたが、その娘さんの小笠原厚子さんが、
その意志を引き継ぎ自分の土地を守り続けています。
その土地は原発敷地内のど真ん中にあって炉心から250mしか離れていません。
まるでお隣さんのように【あさこはうす】のすぐ横には炉心のある原発が建設
されているのが見えました。
【あさこはうす】への狭い道の両側には頑丈な高いフェンスが張り巡らされていて
【あさこはうす】のある約1町歩(3000坪)の土地の周囲にも同様のフェンスが
確り張り巡らされていました。
【あさこはうす】には今福島から避難してきたご夫婦も住んでいて家の周りには
小笠原さんと一緒に猫のレン、2匹の子犬、なちとベン、つがいの鴨、10数羽の
烏骨鶏とにわとりなどが飼われて、さながらミニ動物園のような賑やかでした。
自然の中で人間らしい生き方、人間性の回復を求めて、そこに根を張って一歩一歩
あせらず、人間とは何か、人間として何が大切かを考えていると話されていました。
かつてそこの住んでいた人たちがみな土地を売却し立ち去った中、たった一人で
30年間小笠原さんのお母さんである熊谷あさこさんは自分の土地を守りつづけて
きました。それを引き継いできた小笠原さん、母娘のお二人の勇気とその信念の強さ
に深く敬服の念を抱きました。
小笠原さんは「みんなが訪れてくれて嬉しい、たくさんの方々にここに来て
いただきたい」と大変喜んで下さいました。小笠原さんは大変明るい屈託ない表情で
話され、約2時間近くここでの生活の様子等たくさんのお話を伺うことができました。
この大間原発視察に先立ち前日の12日には函館で大間原発差し止め訴訟弁護団
共同代表の弁護士、森越清彦さんと2006年「大間原発訴訟の会」発足時から
代表を務める竹田とし子さんから大間原発についてのお話を伺いました。
なぜ今大間原発建設続行なのか、その背後には特定秘密保護法や集団的自衛権の
問題、憲法9条の改訂と深くかかわっていることを私たちは忘れてはならないと
思います。