大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

追入鑿 一寸四分 銘 菊弘丸

2012-12-02 21:38:32 | Weblog
また 富岡八幡骨董市に行って来た。  寒い日で 人も少ないが それでも市は賑やかだ。 一回りしたがめぼしい物は無い。 参道に脇に居る業者が この鑿を持っていた。 少し高目の2千円の値札が付いて居たが、2百円まけてもらい購入した。 交渉次第でもう少し安くなったかも知れない。 菊弘丸は新潟の鑿で私も知っている。 だが 使った事は無いので 今回参考に買って見た。 良く見ると鑿の桂を抜いて反対にはめ込んでいる。 研ぎは余り上手では無かった様だ。 少し斜めに研いで有った。 裏も狂っていたので、裏押しして 研ぎ直した。 鋼も地金も硬くて研ぎにくかった。幅広の鑿なので 少し硬い地金を使っているのかも知れない。 鑿柄には カネ栄と刻印が有った。 山弘鑿と同じで この辺の 柄付け屋さんだろうと思う。 使って無いが 切れると嬉しいが。

この鑿は 余り使う機会は無かった。 同じ様な幅広鑿は他にも持っており、それを使っていた。
先日 木工の先生役の職人が同じ菊弘丸を一本持っていた。 これは良い鑿だと言っていたので
私の持ってる菊弘丸を進呈した。 この人も他人から市弘買わないかとか言われるそうだ。 しかし
現実 今の環境では それ程鑿の出番は無く、宝の持ち腐れになるし、それ程高価な鑿はとても
買えないと言っていた。 なるほどね現実は厳しいよね。 ホームセンターで安く売ってる鑿でも
上手く研げば結構使えるし、それ程困る事は無いらしい。 まあ役に立ってくれれば、それで
良いと思っている。

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