渋谷にあるユーロスペースと言う映画舘に行った。 映画を見るのは何年振りだろうか。 新聞に載った 鬼に訊け と言う作品を見た。 宮大工 西岡常一の建築 薬師寺の 金堂 西塔 伽藍等の作品を通して その考え方を記録したドキュメンタリー作品と思われる。 なる程と感心して鑑賞した。 しかしある程度大工道具を使う物としては 何か今一物足りない気分も残った。 一般の人に判り易くまとめてあるが、その分 幾分か掘り下げが足りない様にも思う。 3月の初めまで上映しているから、興味ある方は 見ると良い。 中ではやり鉋を使っているが、平面を削るのは当然として木の木口面もやり鉋で曲面に削っていた。 なる程こう言う使い方も出来るんだなと感心した。 やり鉋は研ぎが難しいと職人は言う。 そうだろうと思う。 西岡棟梁のやり鉋は 大阪の刀鍛冶 水野正範氏の鍛えた物だと言う。 それは切れるだろうな。