めったに行くことのない池袋に行ってきた。
私は昔からどういう訳か池袋とは縁がない。
それが起因しているのかどうかは自分自身で意識していないのだが
どうもたまに来る池袋の街並みも肌に合わない。
そういう訳で多少身構えながら
おそらく片手程しか飲食をしたことのない街並を闊歩したのだ。
用事があったのはサンシャインだったのだが
60階通りをひょいっと右手に曲がった界隈に
とても年季の入った芳ばしいお店を見つけた。
とんかつ日の出。
店先の手書き看板で
創業37年であることが理解できたのだが
いったいどんなお店なのだろうか?
店に入ると4畳程の小さな店内には
カウンターが7席程とその中の調理場が飛び込んでくる。
カウンターの中の奥様とおやじさんが
二人で切り盛りをしていることを
一目で理解させてくれた。
主なメニューは
とんかつ定食
チキンカツ定食
オムレツ定食
レバーステーキ定食がどれも¥960
鯵フライ定食 ¥1,050
しょうが焼き定食 ¥1,080
これらが開店30周年を契機に
¥100引きになっているようだ。
頼んだメニューは店の看板に従いとんかつ定食。
こいつをライス大盛りで注文させていただいた。
目の前で揚げてくれるので
食入るように仕事振りを見させていただいた。
こちらのとんかつ。
低温でじっくりと揚げて仕上げてくれる。
2度揚げ、蒸らしは行なわず、
8分程度揚げた黄金色の塊を
ザクッ、ざくりとやっていた。
出来上がったのがこちら。
ライスに多めの新香。
味噌汁とロース肉のとんかつだ。
ソースを軽くかけて一口・・・
・・・豚は夏場は味が落ちると言うが輸入豚なのだろうか・・・?
可も無く不可も無くといった出来栄えだった。
ただし薄衣の出来栄えは包丁を入れる音が
口の中でも再現されるように軽やかで
油の後を全く引かない。
こいつに豚の旨みがグッと入ってくれば
素晴らしい出来栄えだったのだろう。
写真が上手に撮れなかったので載せてはいないが
きゅうりと大根の新香の方はとても良い。
塩気で眉を潜めるようなものでは全く無く
量といい申し分なかった。
また、ごはんの炊き加減はしっかりとしたものだ。
とんかつ屋ならば
どんぶりで出てくることの方が多いのだが
ここは洋食屋を意識してか平皿に盛られてやってきた。
ごはん粒を拾いにくいが
飯が旨いとおかずも進む。
凄い勢いで平らげさせていただいた。
味噌汁の方も手抜きはない。
さすがに茗荷の季節だからだろうか?
先日もあまり口にしないといった茗荷の味噌汁を
偶然がその頻度を引き上げてくれた。
白味噌に出汁も効いた味噌汁を
茗荷がさっぱりと胃に収めてくれる。
こいつは旨い。
わが家では煮干で摂った赤だしばかりを口にするのだが
大ぶりな秋茗荷が出始めたら
白味噌でいただきたい気分にさせてくれた。
立地的には繁華街からちょいと外れてはいるのだが
豚の質はともかく、米、味噌汁、新香に手抜かりのない店には、
その年輪を少しでも長く刻んでもらいたい。
ご馳走様でした。
とんかつ 日の出
豊島区東池袋1-24-7
TEL 03-3982-8051
とんかつ定食 ¥930(大盛り¥70増し?を含む)
甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★▲☆
・・・おっ、お代官様ぁ!甚平に愛のムチを・・・
・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
それでは明日もお会いしませう
30周年とは大勝軒に近い匂いがして来そうなお店ですね。
池袋は私もほぼ未開の地です。
何度か行かないことはないですが
学生時代にも縁遠い街でしたねぇ。。。
と言いつつ明後日はブクロでワインパーティーですが。。。
こんばんは。甚平です。
大勝軒。池袋と永福町しか行ったことがありませんが
24時間テレビで見た親父さんの崇拝されぶりは
凄かった。
相当な人格者なのでしょう。
池袋は閉めてしまって残念ですが
ここのお店も見た目はおんなじような
匂いがしました。
私は土曜日の夜に
日本で一番好きな焼肉屋。
水道橋京城に言って参ります。
仕事帰りというオチが付きますが・・・