■2007年 日本 105分
■2008.1.12 wowow
■監督 土岐善將
■出演
井ノ原快彦(宏樹) 岡本綾(薫)
清木場俊介(武志) 石黒賢(医師)
戸田恵梨香(武志の妹) 蟹江敬三(叔父)
いしだあゆみ(薫の母)
《story》
「宏樹、オレ あとどれくらい生きられる?」
「人を思いやる気持ちに溢れる涙が止まらない」
「“聖なる三角形”は“永遠の三角形”」
転校してきた宏樹、武志と薫と三人は、親が幼なじみだったということもあって、いつもいっしょで仲良しだった。将来の夢を語り、永遠の友情を誓い合った。大人になった今も、お互いのことを考えあえる大切な仲間だった。ある日、武志は宏樹の了解を得て薫にプロポーズする。そして、薫の両親が経営する喫茶店でささやかな祝賀パーティーに武志が来るのをみんな待っていた。しかし、武志は自動車事故で病院に運び込まれる。植物人間となり、眠り続けた。そして3年、まわりの声を受けて、宏樹は薫にプロポーズする。そのとき、武志が目をさました。リハビリに励み、順調に回復に向かっていたが、再び倒れる。そしてあと1ヶ月の命だと言われる。武志は、宏樹に薫を幸せにしてやってほしいと、結婚式を行わせる。そのとき、武志は眠るように息を引き取る。
三角関係って、危ない関係だ
子どものころはいいよ。でも、大人になると、だれかが我慢せざるを得なくなる。好きでずっと付き合ってるんだから、適齢期になると結婚したくなるよ。友達のまま、なんてあり得ない。どちらかが結婚すれば、残った方はつらくなる。それでも付き合っていければいいけど。みんなバラバラに、それぞれの相手を見つけて結婚できれば最高かも。みんなお互い好きだけど、男女の関係じゃなく、本当に人として親友としてずっと付き合っていければ、永遠の友達でいられるんだけどね。
こんなこと言ったらいけないのかもしれないけど、武志が病気で死んだから、宏樹と薫は幸せになれたと言えるのじゃないかな。もし、事故がなくて、武志と薫が結婚し、宏樹はずっと心の奥に気持ちをしまいこみ、武志たちと付き合っていけるだろうか。
天国は何を待ってくれたのだろう。残された宏樹と薫が気持ちよく結婚できるように、武志を戻して伝えさせたということなのか。生きている人間が心の整理ができるように。
公式サイト「天国は待ってくれる」