そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

DEATH GAME デスゲーム

2008年01月13日 | ホラー

2006年 アメリカ 87分
■原題「Stay Alive」
■2008.1.11 wowow
■監督 ウィリアム・ブレント・ベル
■出演
   ジョン・フォスター(ハッチ)
   サミーラ・アームストロング(アビゲイル)
   フランキー・ムニッズ(スウィンク)
   ソフィア・ブッシュ(オクトーバー)
   アダム・ゴールドバーグ(ミラー・バンクス)
   ジミ・シンプソン(フィネウス)
   ウェンデル・ピアース

  《story》
昨夜電話で話したばかりの友人が、不審な死に方をした。彼が死の直前までやっていたというゲームを手に入れたハッチは、仲間ととともにそのゲームを始める。そのゲームは未発売のもので、館に入り、モンスターや悪霊と戦い、伯爵夫人と対決するものだった。ゲームの中で殺され、ゲームオーバーになった友人が、不審な死に方をした。それはゲームの中の死に方と同じだった。一度ゲームを始めたら、ゲームオーバーになって殺されるか、伯爵夫人を倒すしかなかった。そのことに気づいたハッチたちは、その伯爵夫人の館が実在し、その在処をつきとめる。パソコンは勝手に起動し、ゲームが続行されようとしていた。ゲームの世界と、現実が入り交じる。ハッチは伯爵夫人を倒すことができるのか。

 発想としてはおもしろい
呪いのビデオ、呪いの携帯着信、悪夢の恐怖、さまざまなところに悪霊は潜む。現代の新しい器機や文化にも入り込む。ゲームの世界が人間の現実に影響していることは多々ある。ゲームの世界と現実が交錯して、現実を脅かす。ゲームの世界の感情が、現実に顔を出す。ゲームの世界で、負ければ悔しいし、勝てばうれしい。ゲームの世界で死ねば、現実の自分も死ぬ。それはありえることかも。現実に影響を与えるために作られるゲームもありかも。ゲームの初めの「呪いの呪文」・・・あれが現実味を強めているような気がする。暗示にかかった人間は弱い。自分を自分で、指示されたように追い込んでいく。
しかし、いつも思うことだが、生きているときにあれだけ人を殺して、死んでからも罰せられることなくわがままにやりたい放題できるなんて、ある意味うらやましい。悪いことをした人間は地獄に堕ちる。だから悪いことをしないように。なんて通用しないんだ。死んでからも、悪いことをし放題だなんて。真面目に生きている人間がバカみたいに見えてくる。生きている人間が、一生懸命に生きている人間が、やっぱり強いということをだれか証明してよ。

パプリカ

2008年01月13日 | アニメ

2006年 日本 90分
■2008.1.11 wowow
■監督 今敏
■出演 
   林原めぐみ(パプリカ/千葉敦子)
   古谷徹(時田浩作=同僚)  
   江守徹(乾精次郎=理事長)
   堀勝之祐(島寅太郎=所長)  
   大塚明夫(粉川利美=刑事)
   山寺宏一(小山内守雄=所員)  
   田中秀幸(あいつ)
   こおろぎさとみ(日本人形)  
   阪口大助(氷室啓=同僚)
   岩田光央(津村保志)

 《story》

「夢が犯されていく-」

敦子は精神医療総合研究所に勤めるセラピストだ。敦子は、島所長から極秘の依頼を受け、開発されたセラピスト器機を使って患者の治療を行っていた。そのとき彼女は、パプリカという全く性質のちがう人間となり、患者の夢の中に入り、解決へと導くのだった。同僚の時田は、DCミニという、装着すれば夢を共有し、パソコンを通じて映像化できる装置を開発した。しかし、その装置が盗まれ、悪用されればどんな問題が起きるか予測不可能な恐怖があった。犯人は、島所長の夢を犯した。そこに出てくる人形が同僚の氷室に似ていたことから、彼の捜索が始まる。氷室の自宅で、敦子は覚醒しているにもかかわらず、氷室の夢の侵入を受ける。DCミニは、次第に覚醒した状態でも、意識にアクセスできる力を持っていた。制作者として責任を感じた時田は、氷室の夢に侵入するが、逆に取り込まれてしまう。いよいよパプリカが決戦を挑む。氷室の裏に隠れた邪悪な影が躍り出てくる。

 複雑になってくるとわからなくなる
最近のアニメは複雑でよくわからない。最初は良かった。他人の夢の中に入る。それはわかる。可能な気がした。ただ、夢がカラーで現実的でないといけないのだろうな。私の夢は白黒で、いつもぼやけている。輪郭がはっきりしない。なんとなくこうじゃないかなというストーリーが、あやふやなまま展開していく。突然変化することもある。そんな中に誰かが侵入したとして、何ができるのだろうか。それに、夢を見ることもめったにない。朝、覚えていることはほとんどない。夢の共有ができれば、さぞかし楽しいだろうなあ。もしかしたら、その人に夢をコントロールしてもらい、楽しい夢に変えてもらえるかもしれない。
他人の頭の中に入るという発想がピンとこない。現代の若者には魅力がある題材なんだろうなあ。

 公式サイト「パプリカ」

ニューヨーク東8番街の奇跡

2008年01月13日 | ファンタジー/アドベンチャー


1987年 アメリカ 107分
■原題「BATTERIES NOT INCLUDED」
■2008.1.9 BS2
■監督 マシュー・ロビンス
■製作総指揮
     スティーヴン・スピルバーグ  
     フランク・マーシャル       
     キャスリーン・ケネディ
■出演 
   ジェシカ・タンディ(フェイ・ライリー)   
   ヒューム・クローニン(フランク・ライリー)  
   フランク・マクレー
      (ハリー・ノーブル=黒人の管理人)
   エリザベス・ペーニャ(マリサ・エステヴァル=妊婦)  
   マイケル・カーマイン(カルロス=立ち退き屋)  
   デニス・ボウトシカリス(メイソン・ベイラー=画家)
   トム・アルドリッジ(シド・ホーゲンソン)  
   ジェーン・ホフマン(マリエル・ホーゲンソン  
   ジョン・ディサンティ ジョン・パンコウ

  《story》

「ニューヨークに奇跡が起こる」
「イーストサイドの下町を突然訪れた可愛くて、ひょうきんな奴らたち。
                                 一体何をしでかすか」


ニューヨークの下町、イースサイドに再開発の波が押し寄せていた。周りの建物はすでに壊され、最も古い建物が1棟残っているだけだった。そのアパートの住民は立ち退きを拒否していたため、嫌がらせが絶えなかった。アパートには、恋人を待つ妊婦のマリサ、売れない画家のメイソン、管理人のハリー、そしてレストランを経営しているライリー夫妻の5人だけが残っていた。1階の店は壊され、営業できない。しかし、奇跡が起こった。翌日、店が元通りに直されていた。屋上にやってきた小さな円盤形の宇宙生物の仕業だった。2匹はそこで子どもを3匹産んだ。しかし、1匹は死んだ状態で生まれた。それをハリーは持ち帰り直した。アパートへの嫌がらせはますますひどくなり、地下で水道や電気系統を破壊していたカルロスは、宇宙生物と出くわし、たたき壊してしまう。怖くなって飛び出した宇宙生物の子どもたちを捜して、アパートの住人達は町中を捜し、救い出す。その間、カルロスたちはアパートに火をつけてしまう。だれもいないと思っていたアパートにフェイが残っているのを見つけ、カルロスは助ける。アパートは全焼。宇宙生物たちはどこかに行ってしまう。しかし、さらに奇跡は起きた。住人達の優しさを知った宇宙生物たちが仲間を連れてやってきた。再びあのアパートが復活した。

 懐かしいほのぼの映画
新しい映画ばかり見て、なかなか古い映画を見る機会がない。この映画は、2~3度は見ていると思う。感動したことを思い出す。でも、1980年代の映画が古くさく感じられる。あの頃、わくわくして見た映画が、なんだか安っぽく感じられて仕方ない。新しいものを常に求めるリズムができあがってしまっているのが悲しい。今は話題に上らない、レンタル店に行ってもどこにあるかわからないような古い作品。あの頃、そんな映画を映画館でわくわくしながら見たものだ。そんな自分と重なるのではないだろうか。古いものがどんどん埋もれていく。新しいものの波に押し流されていく。ふと立ち止まって、古いものの良さを改めて見つめ直す時間を作っていいんじゃないか。次から次にやってくる波から上がって、のんびりと今までの時間を振り返ってもいいんじゃないか。そんな訴えを感じた。しかし、悲しいかな、いずれ新しい波はここにもやってくる。波に飲まれ埋もれていく。直すことより最新式の物を買う方が、安上がりでいい製品が手に入るのだから。