■2006年 アメリカ 87分
■原題「Stay Alive」
■2008.1.11 wowow
■監督 ウィリアム・ブレント・ベル
■出演
ジョン・フォスター(ハッチ)
サミーラ・アームストロング(アビゲイル)
フランキー・ムニッズ(スウィンク)
ソフィア・ブッシュ(オクトーバー)
アダム・ゴールドバーグ(ミラー・バンクス)
ジミ・シンプソン(フィネウス)
ウェンデル・ピアース
《story》
昨夜電話で話したばかりの友人が、不審な死に方をした。彼が死の直前までやっていたというゲームを手に入れたハッチは、仲間ととともにそのゲームを始める。そのゲームは未発売のもので、館に入り、モンスターや悪霊と戦い、伯爵夫人と対決するものだった。ゲームの中で殺され、ゲームオーバーになった友人が、不審な死に方をした。それはゲームの中の死に方と同じだった。一度ゲームを始めたら、ゲームオーバーになって殺されるか、伯爵夫人を倒すしかなかった。そのことに気づいたハッチたちは、その伯爵夫人の館が実在し、その在処をつきとめる。パソコンは勝手に起動し、ゲームが続行されようとしていた。ゲームの世界と、現実が入り交じる。ハッチは伯爵夫人を倒すことができるのか。
発想としてはおもしろい
呪いのビデオ、呪いの携帯着信、悪夢の恐怖、さまざまなところに悪霊は潜む。現代の新しい器機や文化にも入り込む。ゲームの世界が人間の現実に影響していることは多々ある。ゲームの世界と現実が交錯して、現実を脅かす。ゲームの世界の感情が、現実に顔を出す。ゲームの世界で、負ければ悔しいし、勝てばうれしい。ゲームの世界で死ねば、現実の自分も死ぬ。それはありえることかも。現実に影響を与えるために作られるゲームもありかも。ゲームの初めの「呪いの呪文」・・・あれが現実味を強めているような気がする。暗示にかかった人間は弱い。自分を自分で、指示されたように追い込んでいく。
しかし、いつも思うことだが、生きているときにあれだけ人を殺して、死んでからも罰せられることなくわがままにやりたい放題できるなんて、ある意味うらやましい。悪いことをした人間は地獄に堕ちる。だから悪いことをしないように。なんて通用しないんだ。死んでからも、悪いことをし放題だなんて。真面目に生きている人間がバカみたいに見えてくる。生きている人間が、一生懸命に生きている人間が、やっぱり強いということをだれか証明してよ。