趣味の日記

観劇・歴史・小説・漫画などなど、思いつくままの語り日記

博多レポ・探訪編

2006-08-13 23:36:45 | Weblog
せっかく太宰府まで行ってきたので、そっちの話も。
昼過ぎに博多駅に着いたので、そのまま真っ直ぐ太宰府へ。
まずは天満宮。中学時代の修学旅行で行ったことがあるはずなんですが、まったく記憶になく、こんなだったっけ~?と思いつつお参り。
学問の神様ですから、子供の姿も多かったんですけど、私としては今さら受験もないしなぁ(苦笑)。

境内を一回りして、あまりに暑いので早々に参道へ戻りました。で、途中でキティちゃんのお店を発見☆全国キティがたっくさんあり、もちろん九州キティの品揃えも豊富。
お目当てだった明太子キティと、あと博多とんこつキティと博多どんたくキティを買ってしまいました(笑)。太宰府キティは以前、知人からお土産にもらってましたし。
しかしほんといろんなキティがいるな~と。ベタな‘本を読んでる熊’の熊本キティも見つけました。でも、その土地に行って買わないと意味がないので、福岡以外のキティはお預け。見るだけにしときます。
休憩で母と一緒にアイスを食べ、さぁどうする~?となったので、もちろん大宰府政庁跡へ行きたい~!と。

運良く、巡回バスが来る時間だったので、それに乗ってまずは政庁隣りの観音寺へ。政庁とゆかりの深い由緒あるお寺ですが、だだっ広い敷地は無人(苦笑)。そりゃ~こんな暑けりゃね~(汗)。
タイムリミットも迫ってきたので、急いで政庁跡へ歩いて移動。バス停1つ分とはいえ、暑かった~~(汗)。一人なら平気ですが、母も一緒に歩かせてるので、気を遣うし。
で、政庁跡の広場より先に、傍らに建つ資料館へ先に入ったんです。母に涼しいところで待っててもらって、政庁跡の碑を見に行こうと。そうしたらそこでまたまた(?)ハプニング!(笑)

資料館も、お客さんは誰もおらず、職員さんが数人ゆったりと座っているだけ。そこへ入っていった私たちを、職員さんたちはにこやかにお出迎え。「ご説明しますよ~」と仰って下さって嬉しかったのですが、次のバスまで約15分。そのバスを逃せばさらに1時間待ちになり、公演の時間までに戻れなくなる・・・。電車の時間があってゆっくり出来ないんです~と言うと、「じゃあ車で駅へお送りしますよ~」と。・・・よっぽどお客さんがいなくてヒマだったんでしょうねぇ(苦笑)。
で、最初はボランティアらしき年配の女性の方が、大宰府が出来た頃の歴史から、模型を使って簡単に説明して下さいました。
ひと通り終わったところで、思わず私は質問「南北朝時代の征西将軍懐良親王の征西府も、この大宰府政庁だったんですか?」
さすがにこれは、その女性の方もびっくりされたようで(汗)、後ろにいたさらに年配の男性の方に助けを求められました(すみません~/爆)。
で、交替したその男性、こちらはれっきとした史跡研究をしておられた方だったらしく、中世のことを良くご存知!
「足利尊氏が九州落ちして、大宰少弐を名乗る武藤氏に迎えられたのがこの辺りにあったお寺」とか、「大宰府は実際には平安終わりごろには建物も無くなり、政庁としての機能はなくなっていた」などなど、知らなかったこともいろいろと教えて下さったんです~☆
地形図を見ると、確かに大宰府って、海岸から奥まった、山の陰にあるんですよね。大宰府へ入るには、両側に山が迫って細くなった場所を通らなくてはならず、そこを塞ぐように、水城(みずき・堤状の防塁)が築かれてる。
そもそもは中大兄皇子が白村江の戦いで負けて、海岸の政庁を内陸に移したところから始まり、港のあった博多の町から大宰府まで往来するうちに人も集まり、行き来が盛んになったわけだから、防衛都市であると同時に九州における重要拠点でもあり、のちのちまで九州全土を治める上でのキーポイントになった場所なんですね。
そういう風に地形模型を見ながら説明されて、なるほど~!と。
熱心にマニアックな中世の事を聞きたがる若い(ということにして下さい)女の子が、よほど珍しかったらしく、その男性も張り切ってニコニコとアレコレ説明して下さいました。
懐良親王のことや少弐武藤氏、足利直冬のことなど訊いていると、またまた「足利といえば、去年太宰府で全国の足利さん大会がありましてね~子孫の方がたくさん集まったんですけど、私も直冬の子孫という方にお目にかかりましたよ~」と。
うわ~またまたマニアックな!と私でも思うくらい、いろいろご存知の方でしたね。
私が北方謙三の「武王の門」で九州南北朝にハマった、とお話すると、その方も北方小説がお好きらしく、最新作の「藤原純友」も新聞連載を全部切り取って置いてある、と自慢げに仰ってて、びっくりしました(笑)。ちなみに私はまだ読めてません。読みたいんだけど~~・・・。

私とその男性とで延々盛り上がってしまい、母はその間、どうもさっきの女性の方に説明してもらいながらおしゃべりしてたらしい。
で、そろそろ出ないと時間がないよ~ということになり、その男性が駅まで送って下さることに。ほかの職員さんたちにもお礼を言ってから資料館を出て、肝心の政庁跡の写真を撮りに行きました。碑の傍まで行く余裕がなく、遠景しか撮れなかったんですけど、必ずまた来るぞ!と誓いつつ駐車場へ向かいました。
男性は、地元の史跡保存協会から週一回ボランティアで説明に来られてるそうで、普通の観光客相手の時は、ちゃんと聴いてもらえなかったりお酒を飲んでたりして、あんまり好きではないと仰ってましたね(苦笑)。私みたいなのは珍しいけど嬉しい訪問者だったらしく、終始ニコニコしておられました。
すごくご親切にしていただき、いろいろ教えていただいたり最後には駅まで送って下さって、本当に嬉しかったです。お名前を訊きそびれたのが不覚~(汗)。
飛鳥の時もそうでしたが、こういうご縁って、私みたいにウロウロする身には嬉しいことです。せっかくなので、資料館宛にお礼状を送ってみようかな~とも思ってます。名前がわからなくても、あぁあの母子ね~とわかってもらえるはず(笑)。

母子での太宰府珍道中(?)から無事に戻り、夜の宙組公演も堪能し、翌日は開演時間まで天神の地下繁華街をぶらぶらして、観劇してから大阪へ帰ってきました。
1泊でしたけど、観劇も歴史も堪能できて、楽しかったです♪
次に行く時は、もっとゆっくり政庁跡を見学して、さらにほかの史跡にも行ってみたいですね~。


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