趣味の日記

観劇・歴史・小説・漫画などなど、思いつくままの語り日記

まとぶんサヨナラ公演

2011-02-05 23:58:52 | 観劇
花組さんを観てきました。
初日明けすぐということでちょっと心配しましたが、これがすごく良かった~~!

お芝居。
鈴木先生どうしちゃったの~!?というくらい(失礼な/笑)、今回もクリーンヒット!!
本当に、「摩天楼」で目覚めたんでしょうか(笑)、まとぶんのサヨナラ公演を意識して、それでいてシンプルに丁寧に、ほろりとさせられる作品に仕上がってます。
脚本自体は、まだまだ緩くてツッコミを入れたい箇所があるのは「摩天楼」に引き続きですけど(苦笑)、でもそれを補うだけの丁寧さと愛情で、花組生を包み込んでくださいました。当て書きって素晴らしい・・・。
クラシカルな雰囲気で、ゆったりと優しく切ない風情が、まとぶんのサヨナラとしてすごくハマって、プロローグとラストは、ファンなら涙なしには見れませんという感じ。
役はそんなに多くない代わりに、ちゃんとグループ分けで下級生までが歌って踊れる場面があったり、意外に大人数がウロウロしてる印象で、バランスは悪くないと思いました。

まとぶんのフレディー。
捜査官時代に銃弾を受け、そのケガが元で警察を辞めてからも、ボディーガード稼業をしている。
そういやまとぶんのボディーガードって、以前にもあったなぁ(「MIND TRAVELLER」)。
ギラギラしたところはなく、あたたかい包容力と落ち着いた頼もしさ、それでいてどこか淋しげなところが、とってもまとぶんに合ってます。「花のいそぎ」の篁を思い出した。
切なくて淡い恋と、男同士の友情と、両方ちゃんと観れたのが嬉しいです。
ランちゃんは、まとぶんに守ってもらう側のお金持ちのお嬢様キャシー。
‘やんちゃ’という言葉がぴったりの、反抗心の強い、でも根は優しくて可愛らしい女の子。決して我儘なのではなく、理由があって反発してるのがわかるのと、素直な態度なのでイヤミもなく微笑ましいですね。
フレディーとのやりとりで、「子ども扱いしないで!」とふくれるランちゃんが可愛い(笑)。その‘大人な’態度のまとぶんがまた、素敵なんだなぁ。
一帆さんのジョセフが、またすごく良かったんですよね~!
警察時代のフレディーの相棒で、今は警察を辞めて不動産会社を経営している。
フレディーが重傷を負って警察から去ったことで、ジョセフもまた志を見失ってしまい、裏の稼業にまで手を染めるようになってしまっている。
かつての友情の絆と、それを失ってからの空虚感。久しぶりに一帆さんのじっくりとしたお芝居と、がっちりした男同士の友情が、とても素敵でした。

愛音さんのスティーブは、ジョセフとは違った立場でのフレディーの友人で理解者。
フレディーを気遣うさりげない優しさや、見守るあたたかさも、愛音さんらしい。
みつる君のマウロが、ジョセフの現在の部下で片腕役として、ジョセフを思いやっているのが、これもいい役でしたね。
めおちゃんがキャシーの家の執事長、一花ちゃんが家政婦頭(腰曲がりの老女中!)で、常にセット。
ハッチさんがこういう悪役をするのは久しぶり!いや~懐かしい(笑)。
さお太さんとともよ王子が現役刑事役で、出番は少ないながらもふと心に残りますね。
孤児院の先生のさあやちゃん、最後に実はそうだったのか!と・・・。

お屋敷の使用人グループや、ジョセフの部下たち、街の人々、カフェの人、パーティーの客等々、意外に下級生も入れ替わり立ち代わりで、群衆の動きが自然で流れがありましたね。
鈴木先生の大劇場デビュー作、もう一度観たいと思える作品で、すごく良かったです。

ショーは、藤井先生。
パリレビューなんだけど、アレンジはジャズだったりディスコだったり、なかなか斬新で楽しかったです。
パリらしく羽根も一杯で、華やかでいいですね~!幕開きが洋風チョンパ(笑)だったのがすごく綺麗でした。
これもまとぶんサヨナラ仕様。でも、全員でどんどん展開していって、みんなでまとぶんを見送る形なのが、とてもあたたかい演出です。
一帆さんの女役が素敵♪背中開きのスリットドレス。綺麗なおみ足を堪能できます(爆)。
お芝居もショーも、まとぶんの相手役は一帆さんですね~(笑)。

さぁ明日は、いよいよ待ちに待った名古屋へ行ってきます!!

コメント
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