ずいぶん前のことですが、僕は口腔ケア用ウェットティッシュを買っていました。
100枚入りのです。
歯ブラシはもちろん、スポンジブラシも受け付けなくなっていたさっちゃんのための最終兵器のような感覚をそれに対して抱いていたのです。
僕が直接指を入れ、さっちゃんの口腔内を綺麗にするしかないとの思いでした。
さっちゃんが熟睡している間にすればいいと考えていました。
先々週の訪問リハビリでSTのY田先生が口腔ケアの指導をしてくださった時、買っておいた口腔ケア用ウェットティッシュを初めて使ったのです。
使い方を教わり、さっちゃんが寝ている時ではなくて起きている時に使えばいいでしょうと言われました。
すぐにでも使ってみようと思ってはいたのですが、いざ使うとなるとなかなか踏ん切りがつきません。
起きていて、機嫌も良くて、口の中に指を入れても怒らなさそうな時、そんな瞬間になんてなかなか出会えるものではありません。
チャンスに出会えないのと、実際にやってみる勇気が湧かないのとで、ずるずると2週間近く過ぎてしまいました。
そして今日、さっちゃんが遅い朝食を食べ、その2時間後くらいだったでしょうか?
さっちゃんが布団から出たり入ったりを繰り返していましたから、布団でゆったりと落ち着いて欲しいと思い僕も布団で横になりました。
布団の上に横になって、体を寄せ合い、睦み合います。
睦み合うと言っても、認知症の影響なのかさっちゃんからは性感は失われています。
夫婦の営みになど向かうはずもないのですが、さっちゃんの体を触ってあげたりします。
さっちゃんも時には僕の体を擦(さす)ってくれたりします。
ただ不思議なんですが、キスに対してはさっちゃんも唇や舌が反応して僕に同調して動かしてくれます。
この時、あっ! 今がチャンスだ! と思ったんです。
キスに続いて、僕はさっちゃんの唇を指で触り始めました。
唇を触られることをさっちゃんは嫌がっていません。
僕はさらに、指を唇よりも内部に侵入させました。
指で歯や歯茎に優しく触りました。
さっちゃんからは何ら抵抗がありません。
僕は口腔ケア用ウェットティッシュを布団の横まで持って来て、左手の人差指にウェットティッシュを巻きつけました。
先々週、Y田先生から教わった通りに巻きつけました。
さっきまで僕の指をさっちゃんの口の中に入れていたのですから、ウェットティッシュを巻いた指が入ってもさっちゃんは特に嫌がったりはしません。
僕はさっちゃんの下顎の歯茎をあまり力を入れないようにして擦(こす)りました。
舌の下も少しですが、撫ぜるように擦りました。
さっちゃんが抵抗なしに受け入れてくれていますから、このチャンスに上顎の入れ歯も外してみることにしました。
普通ならとても嫌がるはずなんですが、入れ歯に指を掛けてもさほど嫌がりません。
入れ歯は上顎にピッタシと密着しているようですぐには外れませんでした。
それでも何とか外すと、洗面所で洗い、パーシャルデントに浸けておきます。
僕は再びさっちゃんの横に寝転びました。
そして、左手人差し指にまた口腔ケア用ウェットティッシュを巻きつけ、さっちゃんの上顎の歯茎や口蓋を擦って綺麗にしました。
これで口腔内のほぼすべてを口腔ケア用ウェットティッシュで擦って綺麗にすることが出来ました。
僕としては初めての試みで初めての成功です。
次回も今回同様スムーズにいくかどうかは分かりません。
普通なら指を口の中に入れると嫌がるはずですし、入れ歯を外そうとすると抵抗するはずです。
今日はたまたま上手くいったんだと思います。
2度目、3度目の実践が重要だと思いました。
100枚入りのです。
歯ブラシはもちろん、スポンジブラシも受け付けなくなっていたさっちゃんのための最終兵器のような感覚をそれに対して抱いていたのです。
僕が直接指を入れ、さっちゃんの口腔内を綺麗にするしかないとの思いでした。
さっちゃんが熟睡している間にすればいいと考えていました。
先々週の訪問リハビリでSTのY田先生が口腔ケアの指導をしてくださった時、買っておいた口腔ケア用ウェットティッシュを初めて使ったのです。
使い方を教わり、さっちゃんが寝ている時ではなくて起きている時に使えばいいでしょうと言われました。
すぐにでも使ってみようと思ってはいたのですが、いざ使うとなるとなかなか踏ん切りがつきません。
起きていて、機嫌も良くて、口の中に指を入れても怒らなさそうな時、そんな瞬間になんてなかなか出会えるものではありません。
チャンスに出会えないのと、実際にやってみる勇気が湧かないのとで、ずるずると2週間近く過ぎてしまいました。
そして今日、さっちゃんが遅い朝食を食べ、その2時間後くらいだったでしょうか?
さっちゃんが布団から出たり入ったりを繰り返していましたから、布団でゆったりと落ち着いて欲しいと思い僕も布団で横になりました。
布団の上に横になって、体を寄せ合い、睦み合います。
睦み合うと言っても、認知症の影響なのかさっちゃんからは性感は失われています。
夫婦の営みになど向かうはずもないのですが、さっちゃんの体を触ってあげたりします。
さっちゃんも時には僕の体を擦(さす)ってくれたりします。
ただ不思議なんですが、キスに対してはさっちゃんも唇や舌が反応して僕に同調して動かしてくれます。
この時、あっ! 今がチャンスだ! と思ったんです。
キスに続いて、僕はさっちゃんの唇を指で触り始めました。
唇を触られることをさっちゃんは嫌がっていません。
僕はさらに、指を唇よりも内部に侵入させました。
指で歯や歯茎に優しく触りました。
さっちゃんからは何ら抵抗がありません。
僕は口腔ケア用ウェットティッシュを布団の横まで持って来て、左手の人差指にウェットティッシュを巻きつけました。
先々週、Y田先生から教わった通りに巻きつけました。
さっきまで僕の指をさっちゃんの口の中に入れていたのですから、ウェットティッシュを巻いた指が入ってもさっちゃんは特に嫌がったりはしません。
僕はさっちゃんの下顎の歯茎をあまり力を入れないようにして擦(こす)りました。
舌の下も少しですが、撫ぜるように擦りました。
さっちゃんが抵抗なしに受け入れてくれていますから、このチャンスに上顎の入れ歯も外してみることにしました。
普通ならとても嫌がるはずなんですが、入れ歯に指を掛けてもさほど嫌がりません。
入れ歯は上顎にピッタシと密着しているようですぐには外れませんでした。
それでも何とか外すと、洗面所で洗い、パーシャルデントに浸けておきます。
僕は再びさっちゃんの横に寝転びました。
そして、左手人差し指にまた口腔ケア用ウェットティッシュを巻きつけ、さっちゃんの上顎の歯茎や口蓋を擦って綺麗にしました。
これで口腔内のほぼすべてを口腔ケア用ウェットティッシュで擦って綺麗にすることが出来ました。
僕としては初めての試みで初めての成功です。
次回も今回同様スムーズにいくかどうかは分かりません。
普通なら指を口の中に入れると嫌がるはずですし、入れ歯を外そうとすると抵抗するはずです。
今日はたまたま上手くいったんだと思います。
2度目、3度目の実践が重要だと思いました。