さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

昨日、I老健でS田さんとの面談がありました

2022-04-26 23:39:08 | 介護老人保健施設(老健)
さっちゃんが入所した時から決まっていたことですが、入所2週間後の4月25日(月)面談が行なわれました。
4月21日(木)にはI老健内部でさっちゃん担当の職員の方々でケアカンファレンスも行なわれたみたいです。
担当職員の方々も含めて行なわれるのかな? とも予想していたのですが、S田さんお一人でした。
この2週間のさっちゃんの状況説明がメイン事項ですね。

僕は面談内容をメモしておこうと、ノートとボールペンを用意しました。
でも、S田さんは「最後に資料をコピーしてお渡ししますから、メモしなくても大丈夫ですよ」と言います。
ですから、僕はメモしなかったのですが、血液検査の結果とか、幾つかの資料はコピーしてもらえませんでした。
「〇〇の資料が入っていませんよ」と、最後にS田さんに要求した方が良かったのかもしれませんが、そこまではしませんでしたけれど。
来月も同様なことが行なわれますが、その際はやっぱりちゃんとメモも取ろうと思います。

確か、最初に血液検査の結果説明があったように思います。
コピーがもらえるものと思っていましたから、幾つも高い値や低すぎる値がありましたが、酷く問題になる点はなかったようです。
ただ何故か分かりませんが、CRP値だけは記憶していました。
1.07だったと思います。
体内で炎症があると数値が高くなり、0.3以下が基準値だそうです。
災害医療センターに搬送された時は33、その後27、さらに12.7、3月中旬には2.9に低下していました。
2.0~15.0ならまだ「中程度以上の炎症などが検討される範囲」です。
1.0~2.0「中程度の炎症などが検討される範囲」です。
まだ肺炎は完治はしていないのでしょうね。

入所後の毎日の体温を記録したグラフもありました。
全体的傾向は入所した日から徐々に体温が下がって来ているように見えました。
入所時がとりわけ高かったわけではないのですが、最近は36度前後で安定しているみたいでした。

さらに毎日の排尿回数も記録されていました。
厳密には排尿回数ではなくて、パッド等の交換回数だとは思います。
あまり記憶はしていませんが、連日数回程度だったと思います。

排便回数も記録されていました。
大とか小とかの記載もあります。
S田さんが言うには、バナナサイズが大なのだそうです。
レントゲンには宿便も写っています。
「それが多いと横隔膜を圧迫して、気分が悪くなるんです」と、S田さんは言っていたように思います。
排便状況に応じた薬の使用についても話がありましたが、詳細は記憶できませんでした。

現状の胃管(経鼻経管)による栄養摂取についても話がありました。
詳細の数値は忘れましたが、大枠は以下のようだったと記憶しています。
経管栄養は1日2回、1回分は400kcalのようです。
水分は数回に分けて摂り、1日に1000ccだったと思います。
体が小さく、体重も30kgしかありませんから、カロリーも水分量も少ないですね。
暑くなって、汗をかき易くなると水分量も増える可能性があるようですね。

入所時のレントゲンで胃管が胃の入り口辺りまでしか届いていないと分かりました。
もう少し胃の中へ入れ直したようですが、この胃管はちょっとした刺激(くしゃみとか)で動いてしまうのだとか。
経管栄養摂取に関しては、毎回聴診器で確認しながら慎重に行なっているようですね。

リハビリのことについても話してくださいました。
現状では基本的リハビリは拘縮予防が最優先です。
指、腕、肩、膝、足首、・・・・、あらゆる関節部分が拘縮しないように動かすことが大切です。
そして、体全体としては端座位(ベッドの端に腰を掛け、床に足を付けて座る)の練習をしています。
一部介助すれば、端座位は可能とのこと。
背中等をほんの少し支えてあげていれば大丈夫なようですね。
さらには立位の練習もしているようです。
まだ介助がないと立てないようですが、下肢には力が入っていて、支持性があると判断されているようです。
つまり、リハビリ次第では立てるようになるとのことだと思います。
そんな期待感があるからでしょうか? 通常は週に3回の個別リハビリを週に5回するようになったみたいです。
さっちゃんの脚の筋肉は残酷なほど消滅してしまっていますけれど、まだ芯のような部分が残っているのでしょうね。
それに、さっちゃんは歩くことが大好きですから、そんな欲求も生きているんだと思います。

さっちゃんの担当者のスタッフさんたちは頻繁に声掛けをしてくださっているみたいです。
さっちゃんもよく喋っているみたいですね。
もちろん、意味不明な言葉ばかりですけれど、「嫌(いや)」という言葉だけが唯一聞き取れる言葉だそうです。

痰等の吸引についての話もありました。
1日に2回の経管栄養の際に、口腔ケアをし吸引をしているそうです。
普通に食べ物を咀嚼して食べている訳ではないので、口腔内の衛生状態が悪化しやすいのだそうです。
その他で、1日に2、3回なんでしょうか? 痰の吸引もしているようですね。

胃瘻造設手術が何時になるかについての話は出ませんでした。
その手術が行なわれてから、胃瘻からの栄養補給と吸引の実技指導を受けることになる話は出ましたね。
早くその段階になって欲しいと思います。

最後になって、S田さんがこんな風なことをおっしゃいました。
「午前中には〇〇があって、午後には面談が3件も続いてあるんですよ。ですから、さっちゃんのご様子を・・・・」
どうやら、S田さんは僕に対してさっちゃんの様子をすぐに話して聞かせなかったことを気にかけておられたみたいなんです。
僕はS田さんに言いました。
「ほんのひと言でいいんです。『ここのところ熱は出ていませんよ』と。これだけでもの凄く安心するんです」
「こんなご時勢で面会も出来ませんし、S田さんから聞ける言葉だけがさっちゃんの様子を知る唯一の手段なんです」

僕はS田さんにそう話しながら、ぐんで、それ以上喋れなくなってしまいました。
しばらく間が空いて、「なので、どんな些細なことでもいいので、何か教えてください」と絞り出すようにして言いました。
「S田さんのひと言で、家族はもの凄く安心するんですよ」
S田さんも気になさっていたんですね。
彼女が心優しい方だということは僕には十分伝わっています。
でも、喋り方だとか、ちょっとした振る舞いが不器用な方なんですよね。

S田さんの優しい心に触れることが出来たことが、今回の面談の最大の収穫だったのかもしれません。
コメント
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