saarweineのワインなどに関してあれこれ

このブログはドイツはモーゼル河の支流であるザール地域のワインを愛する男がワイン等に関して色々適当に書き込みします。

Weissburgunderについてです。

2009-07-15 23:40:52 | 日記
今回はWeissburgunderです。このフランス名ピノブランはブルゴーニュ発祥ではありますがドイツのほうでより成果を挙げていると言わざるを得ません。Badenでも作付は比較的多くその繊細なものは鮃や鯛と良く合います。日本で試してみる場合は何処か漁港の近くできちんと職人に捌いて貰って握りか刺身にして楽しみたいものです。

Rheinhessenなどではアルコール度の強い酸はあまりないという面はありますが力強い骨格のスタイルを提供します。


意外に意外な話なのですがRuwerやSaarでもこの品種の作付が増えつつあります。これらの地域は言わずもがなRieslingの為に神が用意したと言っても過言ではない産地ではありますが酸の切れをあまり好まない人向けに作付が少しずつですが増えつつあります。例えば前にも書きましたがSchloss Saarsteinでの試飲でもこの品種のtrockenが最初に出されたのですがこの醸造所にしては最安値のものでありながらもなかなか堂々とした体格をしておりそれでいながら酸もこの品種にしては酸が分かる、つまりSaarらしい要素がRieslingではないのにSaarのワインであるとなんとなくではありますが分かってしまう訳です!


それにしても世界最高のワインはどの品種でもフランスが一番と思っている人達はこの現実を認識出来るのでしょうか?
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メルロについてです。

2009-07-14 23:30:25 | 日記
今日はメルローをテーマにしてみます。やはりボルドー右岸のグランクリュを飲みたいものです。去年旅行でサンテミリオンを訪れたのですが意外に小さな街で建物とかは昔のままの風情を残しているのが印象的でした。もし宝くじが当たったらペトリュスでもルパンでもケース買いすることでしょう(笑)。僕的にはポムロールのワインと鴨のコンフィのマリアージュを何処かで試してみたいと思います。


我が国でも長野県の塩尻市近辺でメルシャンなどがハイレベルのメルローを提供しています。長野県の気候と良く適合しているそうです。長野県は海無し県ではありますが鰻の蒲焼き等と合わせてみたいものです。


ところがドイツに於いてはこの品種は残念ながら失敗に終わっているケースが多いのです。やはり白品種、特にRieslingはその地の利を有効に活かせるのに対して(最近は36%強まで増えてきましたが)赤は(AhrやBaden等Spaetburgunderの比率が高い生産地域はありますが)まだフランスを脅かすほどまでにはほど遠いと思われます。


しかしWuerttembergのGraf von Neippergがサンテミリオンとコートドカスティヨンにシャトーを所有しており例えば2番手に位置付けられることの多いシャトーカノンラガフェリエールは1985年以降大胆な改革が断行されてレベルアップがかの天才ステファンデュルノンクールによってなされていますし1番手のLa Mondotteなどは96年以降かのロバートパーカーに高い評価をされてからその値段は(プリムールでも)上がりまくり今やそのトップキュヴェはかのペトリュスより入手困難とまで言われています。


とはいえ僕個人にとっては使い勝手の悪いワインになってしまっているのできっかけを掴む為にも色々ワイン会など参加してみたいと考えています。とはいえ普段使い(僕ら日本人にとっては)はドイツの白ワインに勝るワインはないという考えは変わることはないと思いますが。
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カベルネソーヴィニヨンについてです。

2009-07-13 23:48:16 | 日記
今回はカベルネソーヴィニオンです。この品種は当たり前ですがボルドーの左岸で威力を発揮します。5大シャトーの比較ティスティングなどお金さえあればしてみたいものです。カリフォルニアに於いても「OPUS ONE」に代表されるように成功例が多々見られます。

但しドイツに於いてはかなり難しい品種と言わざるを得ません。PfalzではKnipserやMessmerで若干成功例がありましたが値段はそれなりに張るので正直あまり買う気は起きません。去年Schloss Wackerbarthに見学しに行った時ガイドツアーに参加した時なのですが(実験栽培とはいえ)メルロと一緒にこの品種を見つけた時は正直引いてしまいました(笑)。

料理ともマリアージュとも色々考える必要がある厄介な品種かと思われます。まぁ、その辺はプロのソムリエさんに任せるとしても超辛口から超甘口まで様々な味わいのスタイルがあり様々なありとあらゆる国や種類の料理と合わせやすいRieslingとはまさに対照的と言えるでしょう。


僕ら日本人にとってははっきり言って和食とのマリアージュも最悪と言わざるを得ません。強いて挙げてみれば鴨や牛肉をメインにした料理なら大丈夫かと思われますが。


もし仮定の話ですがボルドーの左岸の濃いこの品種のブレンド比率が高いワインとレベルの高いSaarや中部MoselのRieslingとを組み合わせたワイン会を開催してみるとすると当に天と地ほどの(同じワインというお酒ではありますが)凄まじい差を楽しめることかと思われます。もし機会があれば(入手できるなら)僕自身の手で開催してみたいと考えています。いつになるかはわかりませんが。
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シャルドネについてです。

2009-07-12 18:16:20 | 日記
さて次はシャルドネです。この品種は地域や土壌、地所をあまり選ばずに生育します。そんな訳で本当に世界各国で栽培されています。

フランスですと何はともあれブルゴーニュですが流石世界各地の生産地域がお手本にするだけあって標準となるべきワインを提供します。僕もお金さえあればDRCのモンラッシェを飲んでみたいと思います。しかし結構バリック仕立てのものが多く所謂(特に僕ら日本人にとっては)普段使いには向かないと思います。よくシャブリが和食には合わせやすいなどと言われますが(コートドールのよりはましでしょうが)ドイツの白ワインには遠く及ばないでしょう。
ドイツでもBadenやPfalzなどで極僅かですが栽培されています。しかしある程度いいものは値段はそれなりにするので是非購入したいと思うところまでいきません。こういう言い方をすると所謂フランス至上主義者の方々は怒りを覚えてしまうかもしれませんが赤はともかく白はドイツのRieslingを凌駕するものなどないと断言します。よくワインの解説本など読むとRieslingをシャルドネに匹敵する高貴品種などと書かれていることが多いですが勘違いも甚だしいです。如何に彼らが真実を知らないか分かるというものです。

新世界でもアメリカでも「Anything but Chardonnay」などと言われてシャルドネは段々とあまり歓迎される方向には行っていないようです。

とは言ってもこの品種はまだある意味勉強中なので正直手探りの状態です。僕としては(Rieslingより品種のポテンシャルとしては劣りますが)ブルゴーニュの何処かでせめて高級懐石料理と良く合う1本をいつか探し出したいと考えています。
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Mueller-Thurgauについてです。

2009-07-11 19:29:17 | 日記
まず最初はMueller-Thugauからです。この品種は所謂交配品種の元祖というか魁の品種として有名です。ドイツでも90年代の半ば頃迄作付面積第1位でした。今は2位に交代してしまいましたがそれでもドイツに於いては確固たる地位を占めています。Riesling、Spaetburgunderと並んでご三家と言えるでしょう。この品種は作付面積辺りの収穫量がかなり高いのでリー〇フラ〇ミ〇ヒやマ〇ン〇といった大量生産品のブレンドといったイメージが強かったです。しかしながらきちんと収量を制限すれば良い(Rieslingには及びませんが)ものが出来るかと思われます。Frankenですと貝殻石灰質の地所でtrockenでもhalbtrockenでもlieblichなタイプでも気軽に楽しめるワインを産しますし甘口ですとPfalzでも1949年にレープホルツがこの品種から初めてTBAの収穫に成功したという好例があります。
他国でもイタリアの南チロルの辺りでも(ドイツでいう)良いtrockenタイプのワインが作られていますしニュージーランドでも(今はソービニヨンブランが有名ですが)作付面積の2~3位を占めていたそうです。

我が国でも北海道ワインが凝縮させた果実から秀逸なワインを生み出しています。


とにもかくにも僕に言わせると使い勝手のいい品種です。値段も基本的にRieslingに比べると安いことが多いので懐にも優しいですし。
まぁ、色々な国や地所のを気楽に楽しみましょう。
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