saarweineのワインなどに関してあれこれ

このブログはドイツはモーゼル河の支流であるザール地域のワインを愛する男がワイン等に関して色々適当に書き込みします。

ベースの達人Paul Chambersです。

2009-07-02 23:22:13 | 日記
今日はPaul Chambersです。彼は50年代後半から60年代半ばにかけてありとあらゆるセッションに参加しまくったまさにモダンジャズ黄金時代を支えた職人と言えるでしょう。

彼のリーダー作はBlue Noteが多いですが聴いていると自宅で聴いていてもあたかも都内のジャズ喫茶で聴いているかのような感覚になります。何か様々な面子が気軽にふらっと集まってセッションを楽しんでいるかのようです。

彼もMiles Davisに抜擢されて名声を獲得したミュージシャンですが55年から63年の長きに渡ってその屋台骨を支え続けました。Miles DavisがリーダーのアルバムですとPrestigeの所謂ING4部作などはワインよりはなんだかビールが合うような感じです。よくジャズ喫茶だとお酒はチューハイかビールを飲む人が結構多かったですね。かの大傑作の「Kind of Blue」だと(前にもMiles Davisの記事で書いたように)ニューヨーク辺りの都会的な風景が思い浮かぶのですがハードリカーが合いそうです。


John Coltraneがリーダー作のアルバムでも結構参加しています。Prestige時代はかなり多くAtlantic時代の大名盤とされる「Giant Steps」でも大きな役割を果たしました。60年にMiles Davisのもとから独立するときにクインテットを結成する時本当は彼を欲しかったようですがその当時Miles Davisにゴリ押しされて仕方なく諦めたというエピソードがあるそうです。


彼はアフリカ系アメリカ人ですが所謂白人の人とも結構共演しています。代表的なのはArt Pepperとの共演の「ミーツザリズムセクション」でしょうか。このアルバムはステレオ初期の録音ですが結構録音状態もよく(特にLPで聴く場合は)なるべくいい装置を使いたいものです。まぁ、とにかく所謂大物ミュージシャンのリーダー作を買えば半分ついてくるような感じなので彼の確かなバッキングとアルコプレイを楽しんでみて下さい。
コメント
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