saarweineのワインなどに関してあれこれ

このブログはドイツはモーゼル河の支流であるザール地域のワインを愛する男がワイン等に関して色々適当に書き込みします。

Kernerについてです。

2009-07-22 23:32:54 | 日記
今回はKernerについて語ってみましょう。この品種は50年代にTrollingerとRieslingを交配させてWeinsbergの州営醸造所で誕生しました。今はドイツだけではなくオーストリア、北イタリアにも作付があります。

ドイツでは発祥地のWuerttembergだけではなくFrankenやRheinhessen、果ては旧東のSachsenなどにまで作付があります。数あるRiesling系の交配品種の中でも一番Rieslingの味わいに近いとされていることもあってかRieslingの栽培比率が低い地域でその穴埋めのような感じが否めません。

我が国に於いても冷涼な気候の長野県、山形県、北海道で成果が上がるようになってきました。特に北海道の余市(よいち)町というところの地所からはドイツに気候が酷似しているとのことで北海道ワインが70年代にドイツからこの品種の苗木を取り寄せて栽培するようになり近年は辛口も甘口もハイレベルのものが生産されるようになりました。

Trockenタイプのは果物で言えばグレープフルーツを思わせる苦味のエッセンスがあるように思います。気軽に夏ならお刺身、冬ならおでんといった僕ら日本人が日本で簡単に入手できる献立で晩酌を楽しんでみたいものです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ピノノワールについてです。(その5)

2009-07-22 00:45:36 | 日記
今回はドイツはドイツでもRheinland‐Pfalz州内各地におけるSpaetburgunderについて考えるところを述べてみたいと思います。やはりドイツ全体の作付の3分の2を占めており様々な生産地域、地所を擁するこの州は別格にして扱いたいのです。そのあまりにもバラエティに富む様は世界最大級とも言えるでしょう。

まずこの品種で伝統的に有名なのがRheinhessenのIngelheimです。この街の名前を聞くとつい某大手製薬企業の名前を思い浮かべてしまうかもしれませんが(笑)Ingelheimは伝統的に赤ワインの街として認識されています。基本的にはあまりバリック仕立てはするところはあまり多くなくSpaetburgunderの果味実1本で勝負している印象があります。なんとなくブルゴーニュの伝統料理ですがブッフドブルギニヨンなど欲しくなってしまいます。

次にNaheでも極僅かですがこの品種が栽培されており地所や醸造所によりますがピノの濃さとSpaetburgunderとしてのエレガントさが両立している印象を受けます。


そして特筆すべきは作付面積は600ha弱しかないながらも9割近くを赤品種で占め6割強がこの品種で占められているAhrでしょうか。北端の生産地域の為か比較的熟成・発展のスピードが早く早めに楽しめるのが特徴かと思われます。Ahrweiler近辺も良い地所がありますが特筆すべきはやはりWalpolzheimですね。Walpolzheimの駅から歩いて数分の「St.Peter」などというレストランは高級レストランではありますが次回旅行する時にはそのあまりにも評判の良さに是が非でも食べたいと思っています。

当然その気候からPfalzでも作付はありますが僕自身がその特徴を掴みきれていない為何をどう書くべきか正直迷っている状態です。しかしRieslingに向いている地所より凄いポテンシャルのある地所に作付があるということは殆どないようです。

この州にはドイツで唯一ワイン大臣がいるとのことですがもしドイツ語がもっと流暢に話せてコネクションがあったら色々鋭く聞いてみたいところなんですけど。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする