saarweineのワインなどに関してあれこれ

このブログはドイツはモーゼル河の支流であるザール地域のワインを愛する男がワイン等に関して色々適当に書き込みします。

トランペットの詩人Chet Bakerです。

2009-07-06 01:14:18 | 日記
今回はChet Bakerです。彼も僕にとってはワインとのマリアージュはかなり上々で特にドイツの白品種(RieslingでもMueller-Thurgauでもその他の品種でも)halbtrockenかlieblichなのを飲みながら聴くともう堪りません。自宅ですと飲めるだけ飲んだらベッドに直行という訳です(笑)。

彼は30数年に渡って録音を残していますがとりあえず50年代を代表する名盤と言われているPacificレーベルの「Chet Baker Sings」を聴いてみましょう。確かに録音は50年代当時のレベルですが現代的なサウンドでもあります。特に僕はジャズ初心者の女性にお勧めしたいと思います。所謂スタンダードナンバーばかりで初心者の方でも取っつき易い名演揃いです。ジャズミュージシャンだけではなくて(例;aiko)ポップスのミュージシャンの人も好きなアルバムに挙げる人は多いようです。

時代は下って60年代になると生活が苦しくなったのかご多分に漏れず彼もヨーロッパに移住します。僕はヨーロッパは何回か旅行していますがアメリカは全く行ったことがないのでよくわかりませんがアメリカ本国では生活するのが(認めて貰えずに)苦しくて仕方なくヨーロッパに拠点を移したミュージシャンは数え切れません。ヨーロッパでも一旦覚えた薬物がやめられず何回も逮捕されてしまいました(^_^;)挙句の果てに帰米した時に薬物がらみのトラブルで歯を抜かれてしまいました^_^;どうしようもない駄目男ですね。

70年代に入ってかつてのライバルだったディジーガレスピーのサポートによって復活はしたものの録音によって音楽内容にレベルの差がかなりあるので注意が必要です。

88年にオランダのアムステルダムでホテルの窓(でも逗留した部屋は2階だったそうです)から転落して亡くなりましたがその頃の写真を見るとまだ60才前だったのに長年の悪習のせいでかなり老け込んでいます。まぁ、本当に真のダメ人間ですね。

という訳でとりあえず最初は50年代のPacificレーベルかRiversideの録音から聴いてみて下さい。このように50年代がその音楽性の頂点でそれ以降薬物で人生を狂わせて復帰しても絶頂期を越えることが出来なかったという意味に於いてはArt Pepperと似ていると思われます。
コメント
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