saarweineのワインなどに関してあれこれ

このブログはドイツはモーゼル河の支流であるザール地域のワインを愛する男がワイン等に関して色々適当に書き込みします。

ピノノワールについてです。(その5)

2009-07-22 00:45:36 | 日記
今回はドイツはドイツでもRheinland‐Pfalz州内各地におけるSpaetburgunderについて考えるところを述べてみたいと思います。やはりドイツ全体の作付の3分の2を占めており様々な生産地域、地所を擁するこの州は別格にして扱いたいのです。そのあまりにもバラエティに富む様は世界最大級とも言えるでしょう。

まずこの品種で伝統的に有名なのがRheinhessenのIngelheimです。この街の名前を聞くとつい某大手製薬企業の名前を思い浮かべてしまうかもしれませんが(笑)Ingelheimは伝統的に赤ワインの街として認識されています。基本的にはあまりバリック仕立てはするところはあまり多くなくSpaetburgunderの果味実1本で勝負している印象があります。なんとなくブルゴーニュの伝統料理ですがブッフドブルギニヨンなど欲しくなってしまいます。

次にNaheでも極僅かですがこの品種が栽培されており地所や醸造所によりますがピノの濃さとSpaetburgunderとしてのエレガントさが両立している印象を受けます。


そして特筆すべきは作付面積は600ha弱しかないながらも9割近くを赤品種で占め6割強がこの品種で占められているAhrでしょうか。北端の生産地域の為か比較的熟成・発展のスピードが早く早めに楽しめるのが特徴かと思われます。Ahrweiler近辺も良い地所がありますが特筆すべきはやはりWalpolzheimですね。Walpolzheimの駅から歩いて数分の「St.Peter」などというレストランは高級レストランではありますが次回旅行する時にはそのあまりにも評判の良さに是が非でも食べたいと思っています。

当然その気候からPfalzでも作付はありますが僕自身がその特徴を掴みきれていない為何をどう書くべきか正直迷っている状態です。しかしRieslingに向いている地所より凄いポテンシャルのある地所に作付があるということは殆どないようです。

この州にはドイツで唯一ワイン大臣がいるとのことですがもしドイツ語がもっと流暢に話せてコネクションがあったら色々鋭く聞いてみたいところなんですけど。
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ピノノワールについてです。(その4)

2009-07-20 23:50:31 | 日記
今回はドイツにおけるピノノワールについて語ってみます。この品種はドイツにおいてはSpaetburgunderと呼ばれています。いまやRiesling、Mueller-Thurgauに次ぐ作付面積になり、ドイツにおける3大品種になりました。そのトップクラスのものはブルゴーニュのハイレベルのもののポテンシャルを脅かすまでになっていると言わざるを得ません。


とは言いましてもやはり各地でそれぞれキャラクターが違うタイプが生産されています。例えばRheingauのAssmanshausenでは伝統的でクラシカルなタイプが多いですし(バリック仕立てはあまり知りません)BadenではEUの生産地域分類でブルゴーニュと同じB地帯に属することもあってか力強い骨格を持ったのが多いと思われます。

Wurttembergでは確かにこの地域はドイツ13地域中最も赤ワインの生産量は多いのですがレンベルガーやトロリンガーなどといった伝統品種の影に隠れてしまいがちです。しかしA地帯にしては力強いしっかりした骨格のピノが生産されて然るべき生産地域かと思われます。

Frankenにおいては白品種の作付が圧倒的に多くあまり良いものがないかと思われます。しかし僕は大して飲んだ訳ではありませんがRudolf Fuerstなどは(高値ではありますが)コンクールで好評価を受けるようなハイレベルのSpaetburgunderを提供します。


料理との相性ですがまずは無難に(都内に存在するようですが)フランス料理、しかもブルゴーニュ料理を得意とするレストランに持ち込みしてフランス党の人達の鼻をブラインドで明かしてみたいとつい考えてしまう僕は天の邪鬼でしょうか?
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ピノノワールについてです。(その3)

2009-07-19 12:38:47 | 日記
今回もピノノワールについてです。イタリアではピノネッロと呼ばれています。イタリアはあまり知らないのですが地域にもよると思いますがブルゴーニュと違い陽性のイメージがあります。しかしもともと第一次世界大戦までオーストリア領だったアルトアディジェ州(Suedtirol)は陰性のイメージがあるタイプが結構多いそうです。


新世界でもそれなりに成果を挙げているのがこのピノノワールです。カリフォルニアの影に隠れてしまっていますがオレゴン州のはその比較的涼しい気候もあってこの品種に合った地所も多いそうです。最近はピノノワールのワインを世界各地から持ってきて飲み比べをするというイベントもやっているそうです。

かのドルーアンもオレゴン州に地所と醸造所を所有しているそうなので本家と分家の飲み比べなんて余裕があればやってみたいですね。
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ピノノワールについてです。(その2)

2009-07-17 17:57:19 | 日記
今度はスティルワインについて語ってみます。言わずもがなブルゴーニュを手本にしなければならないと思いますが同じニュイでも例えば豪奢な「神によって約束された村」とまで言われたヴォーヌロマネタイプのものから最も女性的と言われるシャンボールミュジニータイプのものまで色々あります。僕も自転車で地所巡りはしたのですが後者はまだ行ったことがないのでいつか行ってみたいと思います。ボーヌエリアならポマールの地所のワインが結構濃いキャラクターかと思われます。前にも旅行記のところで書きましたがボーヌの観光案内所からほど近くの「びそう」さんですとコートドールの様々な地所からのワインがありますので行く機会がありましたら是非試してみて頂きたいと思います。

やはり単一品種の生産地域ですのでブルゴーニュ全般の料理には合うかと思われますが残念ながら和食には合うものが少ないと言わざるを得ません。寿司ネタならトロ等鮪系統のもの、すき焼き、鉄板焼などなら比較的合わせやすいでしょう。所謂ワインスノッブの方々はこの現実を直視出来ないというか認識出来ないのです。
もし同じ地域の複数のワインで和食なら和食で一通り楽しむならPfalzやオーストリアのほうに明らかに分があります。特に寿司を何種類も各々違うワインに合わせるなどという芸当はフランスワイン(Elsass、南仏は除いて)には無理です。もしかすると様々なマグロの部位別にニュイのどの地所のワインが合うかと検証してみるのも面白いかもしれませんが。
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ピノノワールについてです。(その1)

2009-07-16 23:27:27 | 日記
今日はピノノワールについて語ってみます。赤品種では現実的にこの品種が最高峰であることは否定しようがありません。ということなので何回かに分けて書いてみたいと思います。まずスパークリングワインについてです。まずシャンパーニュが思い浮かびます。俗世間的にはドンペリが挙げられますがお金さえあればルイロデレールでもクリュグでも飲んでみたいものですよね。しかし現実問題そんなにお金をかけられる人はあまりいませんよね。そこでお勧めしたいのがドイツのSektなのです。ドイツ語圏ではSpaetburgunderと呼ばれていますが今やもうRieslingだけ有名な生産国ではなく国全体で合計してみればブルゴーニュ、カリフォルニアに次ぐ第3の生産地域となっています。ドイツの中では比較的安く入手できるものではMoselやSaarでは全くと言っても良いほど不可能でも同じRheinland‐Pfalz州ならRheinhessenのものがわりとコストパフォーマンスが良いものが多いのでそれから試してみても良いかと思います。この生産地域で伝統的で評判の良い地所はまずIngelheimですので次回旅行に行く時は寄って
みて下さい。まぁ、Frankfurtの空港から小1時間でアクセス出来ますので。
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