オランダミミナグサ
(城跡ほっつき歩記)より
あれ どこかで見た草だな
そうか うちの庭にも咲いていたな
毛深い見かけが 耳の内側を連想させるのだろうか
目立たないけど 花は律義に整ってるな
五弁の先が 幼児用スプーンのように割れてさ
え? 割れてないのもあるのかい
自然界にだって 落ちこぼれはいるさ
いや 他と違うからって劣っているわけじゃない
今は少数派でも やがて主流になるかもしれないぜ
日当たり風通しが悪いと 花弁の切れも悪いらしい
もしもしオランダ耳菜草 気まぐれな性格じゃないよね
いちゃもん付けて ごねてるわけじゃないよね
そういえば 近ごろの地球は風通しが悪いな
突風のように エゴがぶつかり合ってさ
百年かけて友達になっても あっという間に崩壊さ
あっちが悪いから こっちも相応の対処をする
たしかに筋は通ってるし 気分もスッキリするよ
だけど 行き着くところは天国だろうか地獄だろうか
覚悟だけは しておいた方がいい
目立たない葛藤を抱える オランダミミナグサよ
居心地悪さを受け入れなければ 淘汰されちゃうかもよ
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