「暫時は滝に籠るや夏の初」
この句は日光を訪れた芭蕉が[裏見の滝」で詠んだ。
江戸時代後期の浮世絵師 渓斎英泉(1791-1848)による日光山名所浮世絵 "日光山名所之内 裏見ヶ滝"というのがあるらしいが江戸時代前期の松尾 芭蕉 ( 寛永 21年 - 元禄 7年 (1694年 〉とは時代が重ならない。
裏見ヶ滝は日光三名瀑のうちの一つで、滝の裏にある洞窟にしばらく籠っていると涼しいというより修行僧になった気分だ・・というところか。
なかなか夏〈げ〉の初〈はじめ〉とは読めなくて引っかかったので無学をさらすことにした。
NHK大河ドラマの登場人物・蔦屋重三郎も手掛けたかもしれない浮世絵師・英泉の作がきっかけになっていないのは残念だが、日光の名瀑へはいろいろの人が訪れていて芭蕉もその一人だ。
歌枕の一つと理解してこの句を鑑賞したい。
「夏〈げ〉の初〈はじめ〉」、読み方、勉強になりました。
>裏見ヶ滝... への返信
ほんと、読み方が難しいですね。
芭蕉の心境は想像ですが。