浅間山
「やった でかした 母さんよ」
浅間の山に 手を合わせ
祈った甲斐があったよと
旧家の父が ニコニコと
産婆ともども褒めそやす
満州事変だ 盧溝橋
ABCD包囲網
破って 資源の確保だと
世は 「大東亜」一色で
赤紫に染まる頃
チンポコ確かめ 有頂天
「大きくなったら何になる?」
迷わず答えた 幼子の
鸚鵡返しの大声は
「大将、大将・・・・」と木魂する
国旗掲揚 金の玉
提灯行列 白だすき
勝った勝ったと 下駄鳴らし
号外連発 新聞社
南方戦線 転々と
前進 転進 逃げまどう
こんなはずではなかったと
指揮官逆上 八つ当たり
戦い済まずに 日が暮れて
悲喜こもごもの 分かれ道
誇りを捨てての バンザイが
誇りを持っての 「万歳」を
凌いで生きた人もいる
「父よ あなたは偉かった」
仏間の遺影に 手を合わす
男子の本懐 子に示し
国と家族の繁栄を
信じて逝ったと 信じたい
だけど オイラも母さんも
ひもじさに耐え 飢えに耐え
おかげで 強く生きられた
浅間に雪が降るころは
雄雄しき姿に励まされ
父の言葉を 思い出す
ああ 恨むまい 嘆くまい
立ち止まらずに いたいから
思考は いつも七五調
「よくぞ男に生まれけり」
そんな思いは まるで無し
「大将」目指した少年は
時代変わって 飲み屋のおやじ
「タイショウ タイショウ」と呼ばれるが
大将ちがいに 苦笑い
落ち着くところに 落ち着いて
軍歌聴いては 涙する
ところが逆に平和憲法のおかげで、戦後60年間一人の人も殺されず、また殺しもしなかったんですよね。
この事実をありがたいと思わない、不遜な人々が居るのは確かでしょう。
何が彼らを動かしているのか、明確に見えてこないところが厄介ですね。
もしかしたら、男の中には戦争バイオリズムという生理現象がうそんでいるのかも?
昔 父が
「60年周期で戦争がある」と言ってたのを
思い出しました
60年は過ぎましたが
最近はタカ派の大将のおかげで
なんだか胡散臭い方向に進んでいるようですね
そのうち徴兵制度ができるんじゃないですか?
とても危ない方だと思います
平和ボケしてる国民は
アベノミクスに騙されて
おめでたいですね
そろそろ気がついてもいい頃なのに・・・
拝読させてもらい
tadaoxさまの真意が
伝わってきて
これは避けては通れない問題だなと
考えさせられてしまいました
いつもありがとうございます
衆参多数のうちに、やりたい放題の限りを尽くす。
まさか、そこまでは・・・・の油断をついて、庶民のささやかな羽根までむしり取ってしまおうというのでしょう。
この分では、アベノミックスとやらも、目くらましの役目を終えれば収束となるでしょう。
そして気が付けば、惨憺たる焼け野原が広がっている気がします。
モノが満ち溢れている世界で、これ以上誰に売ろうというのか。
人間だけでなく、地球そのものが悲鳴をあげているというのに。
加えて集団的自衛権の濫用による解釈改憲と呆れるまでの歴史の逆行。
思わずため息が出てしまいますが、自分の動ける範囲で悪しき流れに抗していく所存です。
この一年の流れを見ていると、論点が「憲法改正」の是非から「集団的自衛権」という解釈問題に移ってしまいました。
しかも、その解釈が本質とはかけ離れた他の要因によって左右されるという現状に不安を覚えます。
我々はいつもなし崩しの形で、望まない状況に導かれていくんですよね。
世界中がきな臭くなっている中で、一部の人間の思惑でとんでもないところへ連れて行かれるのは御免被りたい。
こうなるのが予想されたのに、なんでこのような集団を選んでしまったのですかね?
再び勇ましい言葉が行きかう胡散臭さに、詩人はちっとも勇ましくない言葉で痛烈な言葉遊びを仕掛ける。
勇ましさの正体をひっぺがす言葉の爆弾!
詩人の戦いとはこいうものだぜ・・・へへへと。