『浦島草をもっと知りたい』
先にポエム『あわれ浦島草』を発表したが、(小頭&和平)氏から提供された画像を挿入したところ、珍しい野草だったものだから多くの方の興味を惹いたようだ。
その中で、浦島草だけに見られる釣り糸のような蔓が、どの部分からどのように伸びているのか詳しく知りたいという要望が寄せられた。
僕としては、作品中に掲げた画像は詩文を引き出してくれたもので、もとより大変気に入っている。
しかし、それとは別に、浦島草の仏炎包とか釣り糸と呼ばれる部分がどのようになっているのかは気になるところ。
そこでネット検索した結果、「四季の山野草」(http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_1466.htm)に載っている画像が最もわかりやすかったので、了解を得て拝借することにした。
(小石川植物園) (赤城自然園)
ホームページの管理人さんは、こちらの要望に快く応じてくださり、わざわざオリジナル画像を送ってくれた。
これを見ると、仏炎包の中から奇態な蔓状のものがニュルニュルと伸びているのが確認できる。
どうやら肉穂花序というものがあって、その先端の付属体は釣り糸状に長く伸長し、これが和名の起源(浦島太郎が持っている釣り竿の釣り糸に見立てた)とされているようだ。
肉穂花序を形成する多数の花には花弁がなく、雄花は雄蘂のみ、雌花は雌蕊のみで形成されているのだそうだ。
まあ、いろいろなところの解説をみても、春から夏にかけての生育の変化は概ね統一した説明がなされている印象だ。
ただ、形状や色はわかっても何のためにあのように伸びていくのか、その目的というか意図するところはわからない。
同じサトイモ科の野草に、蝮草という似た植物があるが、そちらの方はニュルニュルと伸びるパーツは持ち合わせていないようだ。
日が経つと仏炎包が枯れ、中からつぶつぶの実をびっしり付けた玉蜀黍状のものが現れる。
初めは緑色をしているが、やがて真っ赤に熟れる。
しかし、この実には毒があるようで、鳥も小動物も近寄らない。要するに食えない奴なのだ。
浦島草の方も、やがて蝮草と同様に赤い実を付けるのだが、それならば何故こちらだけ釣り糸を伸ばし垂れるのか。
命名のいきさつはよくよく納得がいったが、依然として謎の多い植物であることに変わりはない。
簡略すぎるかもしれないが、ご協力いただいた皆様に感謝しつつ臨時の投稿をさせていただいた。
深夜になり大分冷えてきたので、このへんでお開き・・・・カチ、カチ。では、おやすみなさい。
(おわり)
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しかももう一枚の写真で見ると、釣竿につけられている釣り糸部分は左右に別れて2本あるようです。
窪庭さんが言うように、私たちが勝手に釣竿と思っているこの奇妙な構造物はどんな役割をしているのでしょうか。
自然は無駄なことはしませんからきっとこの植物にとっては必要な本当の目的が何かあるのでしょう。
知りたいですね。
誰か知っている方がいたら教えていただけませんか?
しかし、この形状と違うのが見受けられます。
ヒューッと一本だけ弧を描いているのが・・・・。
地面に届きそうなほど長いヤツは、自ら制御できないほどのたうっていて、気味がわるいです。
ほんとにどなたか教えてくれませんか。
浦島草
遠目で見ると
マムシっぽくないですか?
天敵から身を守るために
こんな姿になったんじゃないかなと
思ったりしています
ピューっと伸びてるのは
見る方向によって しっぽみたいでしょ
よく見ると違うのですが
動物の目って人間の目と同じじゃないし
それでも マムシを見たことのない私は
絶対にマムシと勘違いするだろうと
思います
でもここら辺ではみかけない草ですね
天敵から身を守るというか、きっと人には言えない理由があったんだと思います。
なが~い尻尾(?)もなんだか意味ありげ。
アマゾンにはワニに姿を似せた蝉がいるらしいですから、何があっても不思議ではありません。
浦島草って、植物の範疇を超えた存在じゃないかと・・・・。