エンゼルトランペット
（城跡ほっつき歩記）より
あんたほんとに派手よねえ
外車好きのご主人がどうしても植えたいと
園芸店から取り寄せたんですってね
日曜日の朝はあんたを眺めて
うれしそうにゴルフに行くらしいじゃないの
傘印のポロシャツは
それなりに似合っているわよ
アーノルドパーマーの時代じゃないけど
草色のパンツに黄色のシャツは
若造りのご主人にピッタリよ
新築の三階建て住宅に家族を住まわせ
尖った鉄柵で道路を隔て
敵意を悟られないように花壇を置く
エンゼルトランペットはそのための花
外界からの羨望や謗りはこの空間でシャッタウト
あんた派手よねえ、と
言われ続けて何年になるかしら
やっぱり日本の花じゃないから
どこか毒々しいなどと
近所の奥様方の呟きが身に堪える
つい下向きになるのは世間を気にしてのこと
空へ向かって高らかに吹奏したいけれど
主人のエリート意識がネックなの
わたしを植えた意図が見透かされたら
主人ともども卑屈の庭でさらし者
トテトテタッタカタッターター
ある朝三階の窓からトランペットの音が鳴り響く
この家の長男の夢に入って仕掛けた
夏の終わりのアバンギャルド・・・・それとも
派手すぎる花がヤケを起こすのを見たいですか
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いかにも西洋という感じの大ぶりで豪奢な姿は見ていて暑さが吹き飛ぶような気分になり嫌いではありませんが、葉から花まで全体にかなり強力な毒があるかと思うとちょっと近寄る気にはなれません。
アルカロイド系の毒で目に入ると最悪の場合失明の危険性もあり、葉や花を食べると（食べる人はまずないでしょうが）まれに死亡することもあるそうです。
近所の児童公園の片隅にもこの花が植えられて毎年夏には花を咲かせていましたが、２年前から見なくなりました。多分毒が危ないとして誰かが引っこ抜いたのでしょう。
今でも夏になるとそこを通るたびに、ついその黄色の花が咲いていたところへ目が行ってしまいます。
毒性が秘められているからこそその美しさに惹きつけられるのかもしれませんね。決して妖しい姿形の花ではないのですが。
窪庭さんの詩はもう一面から日本の花にはないエンゼルトランペットの魅力を伝えてくれます。大いに楽しめました。
その大きさを含めた外見の派手さには真夏の暑ささえもかき消すような強烈な印象があります。
もっとも花の向きは明らかに項垂れておりますので、本当のところは夏バテしているのかも知れませぬ。
この植物を撮影しましたのは、もう９年ほど前のことになりますが、以前から気になっていたもののしばらくの間は名前が分かりませんでした。
しかしたまたま遅めの昼食のために立ち寄った旧騎西町の「うどんや＆そばや」の店内にその撮影した写真が飾ってありました。
これ幸いとばかりに尋ねたところ、ようやく「トランペット」という名称にたどり着いたという経緯がありました。
現在は加須市となっておりますが、彼の地は名だたる「うどん文化圏」。
従いましてこの地域には「そばや」というものが殆どありません。
おそらく町はずれということもありついでのメニューだったのかも知れませんが、山形の板そばを超えるようなえらく量の多い格安のとろろそばを腹一杯食したことを思い出しました。
いつもながらご紹介を賜り感謝申しあげます。
４～５年前に庭から溢れんばかりのエイゼルトランペットを目にしましたが、その場所でも別の場所でもどういうわけか栽培されておりません。
根に毒があると聞いておりましたが、葉っぱにも花にも毒があるのですか。
このところ全く見かけなくなったのには、理由があったのですね。知りませんでした。
強烈な印象を残して通り過ぎていった花。
ますます鮮やかに記憶に刻まれました。
僕の場合、エンゼルトランペットの名を知ったのは一種の幸運からでした。
まず４～５年前に道端でこの花を見かけ、圧倒されました。
そして何という植物だろうと気にかかり調べたのですが、図鑑などでも見つけられませんでした。
それでも諦めきれず、花の形状をヒントに「トランペットのような花」というキーワードで検索したところ、ヒットしたのです。
もうひとつ、加須市の「うどん」のこと、昨日たまたまニュースの中の特集で見ました。
前にもこうした偶然があって、コメント欄に書いた記憶があるのを思い出しました。
時々見かける花なのに
名前がわからずじまいでした
エンゼルトランペットって言うんですね
ほんとうにトランペットみたいな花のようです
（検索されたのも凄いです）
一斉に咲きそろう姿は圧巻で
でも下向きに咲いているところが怪しげです
外車好きのご主人が
気に入りそうな花なのも
毒々しい花がエンゼルというのも
面白いですね！
いつもありがとうございます
これからはコスモスが似合う季節になりました。
日本中が水浸しのような状況で、野菜のダメージは相当なもんですね。
エンゼルトランペットの花も、下を向いたまま・・・・。
せめて元気を出さなくてはと、頑張っています。