ラ・フランスの花
(城跡ほっつき歩記)より
シャリシャリ トロトロ
熟れ熟れ シュルシュル
ラ・フランスが口の中で踊る
なんという高貴な香りなんだ
果実のまわりで音符が舞っている
歓びの歌がひびく洋梨のパラダイス
ラ・マルセイエーズの国で発見された種が
遠く日本の地に根付いた
革命の記憶を雪いだ奇蹟の適応だ
白磁の皿よりも陽が透けていく
そうだよ これがラ・フランスの花
命の画素がふるふると震えている
雄しべと雌しべが呼び合う朝
葉っぱの上で産毛が光る
キラキラと育まれるハニーな子供たち
シャリシャリ とろとろ
熟れ熟れ シュルシュルと
ラ・フランスの実が口の中で溶ける
白も極まる革命の名残り歌
そうなんだよ 洋梨でいいんだ
ラ・フランスは限りなく日本の開花なんだ
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見た目はちょっと凸凹で色つやもあまり美しくないのに、あまりにも高貴な味と香りに「なんだこれは」と呆然としたあの日・・・
見た目に騙される己のダメさ加減を教えられたのです。
以後、私のものの見方が変わったと言ったらちょっと大袈裟でしょうか。
でも本当なんです
ありがとうラ・フランス
いびつな形とのギャップがまた驚きです。
ぼくも初めて食べた時、あの高貴な食感に感動しました。
そして今回の画像に出会ったとき、頭の中で何かがグラッと動きました。
原種はフランスで発見されたそうですが、果実としては本国ではなく日本で完成されたようです。
ラ・フランスと命名した日本人のセンスにも感動です。
ありがとうございました。
いつもご利用とご紹介をいただき感謝申し上げます。
この画像を撮影した時点では、未だサクランボの実が大きく育ち始める前でしたので、てっきり晩生のサクランボの一種なのかと思い撮影をしておりました。
よくよく考えれば完全な白花で、花の構造もだいぶ異なりますので分かりそうなものですが・・・^_^;
さて「シャリシャリとろとろ」の形容、誠に恐れ入りました。これ以上の的確かつ分かり易い表現は考え付きませんでした。
むかしフォークで刺すとするりと抜けたり、指でつかむとつるりとつかみ損ね、ようやく口に入れようとするとまた取り逃がす・・・梨とは思えぬ掴みどころのなさとその豊かな芳香に幻惑されたものです。
本題から逸れたコメントで失礼を申し上げました。
正に無用、用無し(洋梨)でございました。
ラ・フランスの白い花が、やがてあのミラクルな果実になっていく。
なんともワクワクさせてくれる存在ですね。
いろいろなことを思い出しますが、たしかにフォークで刺そうとすると皿の上からするりと逃げましたね。
日本の梨だとザクッと刺せるのに、一瞬おやっと思わせる。
熟成しきったとろとろの果実こそ、ラ・フランスの特質の一つなんですね。
忘れていたことを思い出させていただき、ありがとうございました。