(NTT BCS) 硬派的社評漫筆+Rits

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8-5 東電 故 吉田所長の決断を賞賛

2013年08月10日 | 社評

東北地震で打撃を受けた福島第一の所長だった吉田昌郎さんは昨年7月に脳出血でご逝去された。
2011年11月に食道癌の治療のため入院。
放射線の高い地で陣頭指揮を為したので、被爆が原因で癌に侵されたのではないようだ。
地震発生時の原子炉への対応、以降の処理にストレスが重なったのが病原だった。
広瀬社長から「決死の覚悟で事故対応にあたっていただきました」
安倍内閣総理大臣からは、「大変な努力をされた。ご冥福
お祈りしたい。」とのコメントが出され、
菅直人元内閣総理大臣も「強力なリーダーシップを発揮し、事故がさらに拡大するのを押しとどめるのに大変な役割を果たした」 と賛辞を表された。
吉田元所長について、関係者からは「あの事故のとき、吉田さんが所長だったからまとまった」と、指導力への高い評価が寄せられている。テレビ会議の映像などでは「みんなを引っ張る」という雰囲気を感じる。
1号機の水素爆発で「最悪、格納容器が爆発して放射能が出てくることも想定した。メルトダウンが進んで、コントロール不能になってくれば、これで終わりだという感じがした」
「3月11日から1週間で死ぬだろうと思ったことはあった」
1つの格納容器が爆発した場合のシナリオである。
原発全体が高レベルの放射能に覆われるので、だれも原発に近づけず、福島第一原発(6基)と第二原発(4基)の計10基が放棄・破壊されるので「チェルノブイリの10倍」の放射能が出る可能性があったということだ。
2号機の格納容器の圧力が、「もう爆発は不可避」というレベルにまで上昇した。そのギリギリの状況になったとき、吉田氏は「何人を残して、どうしようかと、考えました」
「自分と一緒に”死んでくれる”人間の顔を思い浮かべていた」と述懐している。
 「チェルノブイリ×10」の文中で、班目春樹(元原子力安全委員長)は「東京も含む日本の真ん中が放射能で住めなくなり、北海道、西日本のみが居住。日本は3分割されていたかも知れない」と記述している。
2号機格納容器が爆発する可能性が高まった3月14日夜
東電の清水社長が、官邸に「第一原発から撤退」の同意を求めて何度も電話した。菅直人首相が危機感を持ち、15日早朝に東電に乗り込み、「撤退は許さない」と激怒した。

2号機を放棄すれば、福島第1・第二のサイトすべての原発、核廃棄物が崩壊して放射能を発することになる。
チェルノブイリの2倍から3倍の被害が発生。
日本の国が成立しなくなる。
東電は柏崎刈羽原発を再稼働させようとしているが、泉田知事が反対している。「福島事故は収束していない、事故の検証も不十分」「事故で放射線量が高い状態のとき、だれが収束作業にいくのか」と無気力・事故対応力の欠如を指摘している。

 1986年のチェルノブイリ原発事故では、事故・火災を収束するために消防士たちが放射能にさらされる過酷な作業に従事した。そして放射線障害で30人近くが死亡。決死の作業によって、放射能の大量放出は10日で止まった。
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どうも東電の収拾作業・情報公開は信用性が薄い。
汚染水の海えの流出でも、再三問題化されて来た。
政府は「300㌧の放射能汚染水が流出。政府が流失防止に着手」と決定した。
東電の体質は平和時の御公卿さんの体質だ。今の異常事態には対応することは難しいのでは!第二の吉田所長の如き猛者は出てこないのか!
東電では避難者への補償・原発事故の処理・廃炉作業 Etcと既に倒産企業である。
既に政府から支出された資金もあり、企業が負担不可能な資金は税の支出となるだろう!
東電の原発は政府の管轄となし、原子対応の自衛隊に事後処理・運営を当たらすべき!