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書評 「それでも日本人は戦争を選んだ」 加藤陽子 著

2011年02月17日 | 身辺

「それでも日本人は戦争を選んだ」
東大教授 加藤陽子 先生の著作。
高校生に”日清戦争~太平洋戦争”までの戦争についての授業を400頁の本に纏めている。
高校生が対象だから、易しく読める。
また、知らない・教えられなかった史実が出るので大変興味深い。
著者はこれらの戦争の善悪に就いては述べていない。それは読者の理性に。

先ずは”日清・日露の戦いに就いて。
開国して間の無い後進国であった日本が早くも独立・防衛に配慮し出した。
それが朝鮮の政治状態であった。
日本の防衛に、刃を突きつけられたような位置にある朝鮮を日本の影響力の下に置こうと考えたのは優れた戦略だった。それと経済的にも植民地化する狙い。中々、国家百年の大計だった。
そうはさせじと出てきたのが地続きの隣国 清であった。
ここで、当然戦争が起こる。
軍事的に劣勢だった日本軍が大国・清に(既に病んではいたが)勝利した。然し、戦場となったのは朝鮮半島で、清の国内では無かった。
終戦条約も日本外交の大勝利。
だが、好事魔多し でシベリアの内陸から満州を通過して遼東半島に出る目論見のロシアと利害が衝突。
日本の朝鮮管理を好まず、朝鮮国に進出するロシア軍との戦争となる。
ここでも軍事大国・西欧先進国のロシアを朝鮮半島から追い出し、遼東半島・奉天の陸戦で又、日本海海戦で大勝利をなした。
休戦協定は米国の仲裁で行はれたが、賠償金は取れづ、日本は莫大な戦時公債の付が国民に残った。
しかし、中国東北部のロシアの権益は日本に帰し、日本の朝鮮確保と、中国進出は基盤が確立した。
続く世界大戦では連合国側は日本の参戦は期待外であったが、海軍力で貢献。山東半島のドイツ権益の収奪。南洋諸島の保護と漁夫の利を得た。
支那大陸の権益確保の手段としての満州国の建国。
このレベルの植民地政策は欧米先進国と同級であり、国際連盟でも承認している。
さらに中国に対する支配確立で支那事変が起こる。
蒋介石正規軍は強力で日本軍も苦戦を強いられたようだ。
第二次世界大戦では日本は枢軸国側に付いた。
東南アジアの低文化国を植民地としていた西欧諸国と同地区を支配すべく画策する日本とが衝突した。
遂に太平洋戦争にとなる。米国の生産力に対し”神風・大和魂”では勝利は長続きは出来なかった。
明治維新以来の日清・日露戦争では戦略・戦術は確保されていて、勝利を得た。
それ以降の特に大東亜戦争では指導者の戦略眼は如何なものだったのだろうか?多いな疑問である。
第二次世界大戦で世界の秩序は大変換をなした。
東南アジアの植民地は独立を遂げ、経済的にも新興国となり恵まれた国に発展している。
朝鮮はソ連・米国の二国の分割統治となり民族統一の目処はない。不幸な運命だ。日本時代には一民族一地区だった。
日本は如何なる国に因っても、武力による朝鮮統一は望まないだろう。
日本が、現在の享楽的生活に恵まれている限り。
余程の世界的変革で国民が自立できないような、事態に立ち入らなければ、戦争は放棄した。他国から戦戦争防止を強制された結論によるにしてもだ。
八風さんの書評に同本があります。ご参考にお読みを!
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