磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

東アジアで生きよう! 経済構想・共生社会・歴史認識

2007年06月24日 | 読書日記など
『東アジアで生きよう! 経済構想・共生社会・歴史認識』
    金子勝、藤原帰一、山口二郎(編)/岩波書店2003年

いろいろなことが書かれてありました。2003年の本ですが、ずいぶん昔の本に思えました。時代の流れるのがそれだけ早いようですね。



こんな表現をする人たちがいますね。下「」引用。

「日本では、湾岸戦争で軍事貢献をしなかった「失敗」を繰り返すまいとする小泉政権」

お金は出したと反論する人もいますね。
その大金のおかげで、日本の経済は冷えた……。
血税は何の意味もない泡銭というのが、政治家というわけでしょうか……?


「日本安保はいま、どんな役に立っているのだろうか」
1 「核の傘」論とその限界
2 「瓶のふた」論とその限界
3 同盟が平和を支えたのか

こういタイトルで、論を展開されていく……。
たしかに、どんなことでも、限界はある。

アメリカが世界で唯一の超大国だなどというが、案外武力ではたいしたことできない。

この本が出た当時から、良識ある人たちは、夢物語の論理は展開されていない。


「これからの中国、これからの日中関係」
1 中国と成長過程にあるが、同時に多くの深刻な問題に悩まされつつある。
2 日中関係の今後を考える上では、グローバル化する世界における米国の役割と東アジアの地域統合の趨勢を見極める必要がある。
3 日中は対等なパートナーシップのもと、重層的な多国間枠組みの充実に向け協力すべきである。
4 ただし、米国のミサイル防衛構想と台湾問題、日中の相互不信が難問。相互理解のためには、「忘れず、黙らず、怠らず」の「スリー・ノー」が大切だ。


「なぜいま戦争責任を問うのか」についてキーポイントが書かれていた。


日本の歴史の欠陥。下「」引用。

「ここで、日本の歴史教育が「国史」として発足して以来、ナショナリズムに閉ざされてきた現実を直視する必要がある。」

そして欧米諸国において歴史の教科は、小学校一年から順次、学年を追うごとに一つの時代を教えるという。

日本のように何度も同じことを教える非効率なことはしないという。


小泉内閣の政策について、「間違った手術は死を招く」と書かれてありました。

年間、自殺者三万人以上。

そして、気になる記事。

森永卓郎:見えた! 水面下に潜む「増税ミサイル」【日系BP】'07/6/11



積極的平和では、構造的暴力をなくそうとする。

小泉内閣は、格差社会といい、構造的暴力を推進した……。










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石標に刻む

2007年06月24日 | 読書日記など
『石標に刻む』
    久保ミツエ・著 s59年

昭和21年長崎高女を卒業され、4年間小学校で教師をされていた方の本です。



自費出版されたと思います。

Kさんという表現があります。

プライバシーを守るためと思います。

多くの本でも、プライバシーを守るために、変名が使われています。

これは『アンネの日記』でも、同様です。

Kさんという変名よりも、日本人にある名前でよかったのではないでしょうか?

本の末にでも、「プライバシーのため、一部変名にしてあります。」と書かれた方がよかったとボクは思います。


東京へ行かれた友達のことを心配されています。

健康をとりもどして、結婚され子供が二人できたのに、救われた思いをしたと書かれてありました。


長崎高女の被害……。下「」引用。

「長崎には三菱系の軍需工場が多く、長崎高女からは、三年生、四年生、専攻科生が、兵器工場に動員された。
 正確な数字ではないが、原爆で無くなった一、二年生の人も含めると、皆で約三百名もの人が死亡したという。
 あの友も、あの友も……。あの先生も……。数多い学友や恩師の死を知り、胸のうずきはいや増した。」


「長崎の鐘」というタイトルで、浦上天主堂のことが書かれてありました。

大阪のあるデパートでの原爆展で、一冊の写真集を求めたという。
その中に、西田三郎神父の写真。
信者ではないが、友達が信者だったので、教会へよく行ったという。
友達が中に入っていったが、一人で近くの花畑で友達が出てくるのを待っていた。
無断で花を折ってしまう。
そこに西田神父。
「花はあげるから、早く水に入れてやりなさい」と、このようなことを言われたという。


また、著者が新聞などに投稿された記事を掲載されていました。

今では長崎東高のようです。

くわしくはここをクリックしてください。


【関連】

旧長崎高女の被爆体験記をポーランドで出版へ

旧長崎高女の悲劇後世に 証言ビデオ30日に上映








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index 高校生・被爆

2007年06月24日 | TOP【もくじ】
index 高校生・被爆


被爆当時、旧制高校であり、現在とは区分の仕方が違うと思います。


石標に刻む


キミちゃんの手紙 ナガサキ被爆女学生の記録

森脇瑶子の日記

広島第二県女二年西組 原爆で死んだ級友たち

新版 焼身 長崎の原爆・純女学徒隊の受難

被爆体験記 ~あの日あの時~

被爆動員学徒の生きた時代-広島の被爆者運動-

皓星社ブックレット8 女子学生の長崎原爆の記録-時のかたみに-

流燈-第三編 広島市女原爆追憶の記-

【当時は中学・現在は高校】

鯉城 創立八十周年記念

ゆうかりの友より 被爆体験(NHK)私の訴えたいこと はまゆうの花














核関連Web小説

076 憧れの先輩

2007年06月24日 | ライト小説
総理がコジキでコジキがソーリィー

三章、ノー・ファイトバック




076 憧れの先輩


中田沙也加には、あこがれの先輩がいる。

その先輩も実は、帝都の知事である、黒島である。

だが、離婚して、母の姓を名乗っているので、その先輩は南条冴子と名乗っている。

何かと、彼女の相談にのってくれ、沙也加が株式投資によって生計をたてられるまでになったのも、この南条冴子のおかげである。

今日日は、主婦でも株式投資がパソコンをつかって、インターネット投資ができるといわれているが、その中で儲けを得ている人は何人いることだろうか? 失敗して困った状況におちいっている人たちもいることだろう。

--だが、マスコミは楽しいもの、人を魅了するところにしか目を向けない。

南条冴子は切れ者である。株式で儲けているだけではなく、人材派遣業もしている。

昔はソーシャルワーカーなんて、上司のいいなりの仕事をしていたが、彼女はソーシャルワーカーなんて名前は横文字でも、結局は、決まったことを決まったようにしかできないので、うんざりして辞めたのである。

彼女はそのとき、個人の株式投資がはやっているのを知り、そこで大儲けしたのである。

そして、それだけでは飽き足らず、人材派遣業をはじめたのである。その人材派遣業のなかで、沙也加と知りあったのである。

ソーシャルワーカーであった経験をもつ南条冴子は、さらに何か社会的なことをしたくなって、ホームレスの支援をしようと考えたのである。

南条冴子は、マスコミをバカだと思っている。

ホームレスの原因は、経済不況が原因だと書きまくっている、あるいはテレビで訴える文化人とやらに、呆れてもいる。

ホームレスというのは、不況だけでは生まれない。

いろいろな要因があって、起こっているのである。

ところが、日本のマスコミというものは、何しろ一色に塗るのが好きである。

いや、猿のように、それしかできないのである。
猿でもわかる報道というのを目指していると、非常識な芸人が話していたが、彼らこそが猿以下……。
--それは皮肉にしかすぎないが、冴子はそう思っている。








閑話休題

ボクは原爆はちゃんと考えようと思いました。

能力がないことは、中学で自覚していました。

その一つからでも、たくさん世の中が

見えてきます……。

流されてばかりじゃいけないよ。

そんなことを話してくれた、

広島大学卒業した教師を、

思い出します……。


やんちゃ好きの教師で、

ときどき、やんちゃしてやらんとなあー……。

--生徒がそんなことを言いあう先生でした。










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沖縄「死の真相は強制」

2007年06月24日 | 読書日記など
沖縄「死の真相は強制」 県資料館「自決」は使わず(朝日新聞) - goo ニュース


朝日新聞2007年6月24日

沖縄「死の真相は強制」
県資料館「自決」は使わず


沖縄戦についても、何冊かの本は読んだ。

アップしているのは、その中の数冊である。

もくじ


愛国美談ではなかったという沖縄の住民たち……。

このようなことは満州でも一部あったように思います。

特殊な日本独特の軍国教育を受けておられた当時の方々たち。

あの状況下で、手りゅう弾を渡されたら、その時の意味くらいは理解できるだろう……。



愛国美談の人たち、「美しい日本」ということが、こんなことなら、民主主義ではないとボクは思う。

本当に日本も愛していないと僕は思う。

日本も日本人も、あなたたちの玩具ではありませんよ!


軍人のいうことは信じられて、民間人は……。
官尊民卑でしかないとも思う。


あの時代、言葉でなくとも、手りゅう弾を渡しただけで意味は通るはずである……。
今の時代の人間と違い、当時は軍国主義の教育を骨身にしみるほどしたのであるから……。

--自決は民間人のすることではない。
天皇や公家の文化にも自決はないという。

侍のつもりで話されていても、都合のいいときだけ侍。
そのことで、「昔切腹、今頬かむり」という方もいる。

--今は封建社会ではない。
民主主義の世の中である。

ある種の人たちは今も昔も同様。
勇ましいことはいうが、彼らは安全な所に身をいつも置いている。

彼らは結局、庶民に危険を強いる……。
一般の豆腐屋さんや、本屋さんが軍人にしいられて、無理やり自決させられた……。
これも、また歴史じゃないでしょうか……。

何で今の時代にと思うが……。


どんどん、社会は悪くなっているように感じられます。
街に、老人の障害者や、その他の障害者を見ることも少なくなりました……。
福祉が切り捨てられたことのあらわれですね。

そして、あなたも老人になる……。




いつものことを強く感じるニュースでした。










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