磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

閃光の軌跡-----山下蘇朴の水墨画 詩画集-----

2007年06月01日 | 読書日記など
『閃光の軌跡-山下蘇朴の水墨画 詩画集-』
   山下蘇朴・作/坂町(広島県) 山下まさと1986年

この本は自費出版だそうです。この本も今すんでいる西東京市にある『原爆小文庫』でお借りしました。でも、この絵のなかのいくつは見たことがあります……。



この本はわずか300部の貴重な本のようです。

永井隆関連の本も、今では販売されていないものもあります。

国会図書館で借りることになったのですが、どうも劣化して貸し出し禁止がかかったそうでお借りできませんでした。

今、ふんだんにある原爆関連の資料もいずれは、そのようになっていくのだろうと思うと、電子図書などを考えていただきたいと思うばかりです。

この方の関係者も、もし著作権の承諾を得られたら、今からでも電子図書にしていただきたいと思います。

今では、自費出版という高価な出費ではなく、インターネットで発表することもできるというわけです。

各国首脳や、海外平和団体に贈られたといいます。

そのために、英語も並記してあります。

荒木武・広島市長の推薦分も掲載されてあります。

そして作者は書かれています。下「」引用。

「国際平和年に於ける被爆者の使命として悲惨な原爆を体験したものの義務として訴えます。
 核戦争の恐ろしさについては多く語られています。最近ではその恐ろしさを直接肌で感じるまでになりました。その核兵器が既に人類を全滅させる数倍もの量があるという言われながら、なおつくり続けられています。
 -略-
 核廃絶は今人類に対して天の命令です。
            1986年7月
               山下蘇朴」


また、この本には作者のサインもありました。





作品

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映画のなかのアメリカ

2007年06月01日 | 読書日記など
『映画のなかのアメリカ』
    藤原帰一・著/朝日新聞社2006年

映画論は文明論であり、文化論であったりするものだと思いました。



2004年のアメリカ大統領選挙で民主党候補ケリー上院議員は、ベトナム戦争に従軍したことを何度もアピールしたという。
日本でなら、政治家が軍歴の政治的効果は狙わないだろうと藤原。

アメリカと日本の文化差でしょうね。

軍は軍だと思うのですがね……。政治家の力量とは違うでしょうに。アメリカ人のもとめているのは、ガツンとやることなのでしょうか?……。

ベトナム戦争では帰還兵を迎える社会は決して温かいものではなかったという。下「」引用。

「赤ちゃん殺しなどと罵声を浴びせられ、つばを吐きかけられることもあったという。」

今度のイラク戦争も同様になるかもしれませんね、いや、もうなっているかも……。

何のために息子は戦ったの?

ブッシュ大統領が勝ったのは、敬虔なクリスチャンの支持だったという。下「」引用。

「ブッシュ大統領は、宗教に訴えることによって、キリスト教のなかでもとりわけ敬虔な福音派(エヴァンジェリカル)の票を固めつつ、民主党の票田であったヒスパニックを大きく切り崩し、ユダヤ社会のなかからも票を獲得した。聖書勉強会を欠かさない大統領が、聖書に訴えることで選挙に勝利を収めたといっていい。」

パウロの時代にも「偽教師」がおり、パウロは何度も忠告していましたね。
人殺しの教えなど、キリストは誰にも奨めていない。

パウロもイエスも、正典主義を否定したのが聖書のなかの彼ら。

この文章を読んで、共産主義者が永井隆をこきおろす理由がわかりました。下「」引用。

「『パッション』は、キリスト教の信者だけに向けられ、ほかの観客を想定していない。-略-異教徒には残虐とだけ映る光景がキリスト者にとっては主の受難-略-」

しかし、異教徒であっても、聖書を読んでいるなら文学として、理解できるのではないでしょうか?

「原爆が守る世界」という小タイトル。
1994年、スミソニアン協会原爆展の大きな論争。
いわゆるアメリカの「原爆神話」。

それと日本映画を比較する。
『ドラえもん』でも、放射能の脅威を表現していたという。
さすが教養高い、東大の先生や~♪ と、こういうところで、すごく尊敬の眼差しをもってしまう磯野鱧男であった……。










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053 ホームレス狩り

2007年06月01日 | ライト小説
総理がコジキでコジキがソーリィー

三章、ノー・ファイトバック




053 ホームレス狩り



中田がやってきた。

「総理、おいでなさいまし……」
と、大西は態度をころっと変える。

「おはよう」
「総理、今日は何をして遊びましょうか」

「あー、三沢くんが来ているのなら、ホームレス狩りでもするか」

「いいですねえ、クズの人間狩りというのは、社会のために必要なことですよ」

「そうだとも、このごろは、バカなジャーナリストがいて、そういう社会のクズを野放しにしているけど、そんなもの焼却場で焼いてしまうのがいいんだ」

「中田くん、きみのお父様、つまり日本国の総理もそう思ってらっしゃるんでしょうか」

「当然、思っているね。くだらん人間が生きているから、不況なんて起こるんだよ。福祉とか寄生虫もいるしね。まったく、くだらん人間が酸素を消費しているというだけで腹が立つよ。地球の温暖化のためにも、ぜひ息をしないでいてもらいたい!」

「総理の息子がそんなこといってもいいのか」
三沢の口から言葉が出てしまった。

「何か、人間のクズが、臭い息を吐いたみたいだなあー。こいつらの口にも排気ガスによる環境税をかけるべきだよ」

「そうですとも、そうですとも……」

「先生が来たぞ」

「わかった、わかった」

この学校は大学付属の私立の高校である。

「いやー、おはよう」
教師の態度はソフトであるが、おはようの笑顔の時にも、まゆ毛がつり上がるのが気になる。

「おはようございます」
と、起立して挨拶するのが普通だろうが、ここの学校ではそんなことはしない。

「何か変わったことはあるか」
出席をとるかわりの言葉である。

「あのー、先生、三沢が来てます」
「ふーん、そうか。それで……」








閑話休題

被爆者の方で語り部。

人の痛みがわかれば、

いじめをしない!

これは、ある時は正しい。

いつも、正しいとは限らない。

痛みわかるから、自分が

標的になるのが怖いから、

「いじめ」をしている人もいる。












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