総理がコジキでコジキがソーリィー 077 仕事の依頼 いい人とか悪い人とか、そんなバカげた表現しかとれない報道陣というのは、何を考えているのやら、この人たちはと呆れてもいる。 日本は一流の企業があり、それによって日本は動いているなんて思うのは、ちっとそれも間違いである。 小さな会社も力をもっており、動いているのだ。 日本は二重構造になっており、一流企業はその他の企業を支配して大きくなったといっていいだろう……。 防衛庁が、依頼していた国防に関するものでさえ、下請け企業が実質的にはやっており、宗教をかたったテロリスト団体が、その仕事をしていたというリスク管理ができていない国なのである。 そこまで、小さな会社が検討しており、重要な部分にさえ組み込んでいるのだ。 だが、日本人は寄らば大樹の陰といまだに思っているのだ。大樹は仕事を受けて、下請けにさせる。そんな構造は、防衛産業だけではない、出版社でもそうである。いくつもの編集プロダクションというものがあり、それらが実質的には本を出版しているといっても過言ではないのである。 --ところが一般読者はそのようなことは知らない。 ある雑誌のあるコーナー、それを担当している編集プロダクションもあり、すべての雑誌や本を、自社だけで作成している出版社などないと言っていいのではないだろうか? 冴子は株式投資を成功させるために、情報を得る。それは、インターネットという不特定多数を相手にするだけでは、やはり成立しない。基本的な人間関係がものをいうのであるから、彼女は政治家などより、よほど社会を知っているのである。 「沙也加さん、どうかしら、ホームレスの支援は?」 「うまくやっておられると思います」 「あら、そう……。じゃ、もうホームレスの方はおられないのね」 と、冴子は意地悪なことをいうが、目は笑っている。 「そうではありませんが、みんな熱心に、ホームレスのかたがたに食事を配っています」 「それはわかっているわ。あの子たちは熱心よ。でっ、あなたを送った理由は、それを見学してくるだけだったのかしら」 「そんなことはありません。わたしも、わたしなりに、ホームレスについて研究しております」 「それは当然よ、あなたはただのボランティアじゃないのよ。わたしが給与を払うことにしたのよ、それを忘れないでね」 沙也加の力を見越して、仕事を依頼したのである。 「わかってます。ホームレスについて、研究して、その対策をつくることですね」 「そうよ、ホームレスの問題といえば、どこが対処するのかしら?」 「それは、行政です」
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