磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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石標に刻む

2007年06月24日 | 読書日記など
『石標に刻む』
    久保ミツエ・著 s59年

昭和21年長崎高女を卒業され、4年間小学校で教師をされていた方の本です。



自費出版されたと思います。

Kさんという表現があります。

プライバシーを守るためと思います。

多くの本でも、プライバシーを守るために、変名が使われています。

これは『アンネの日記』でも、同様です。

Kさんという変名よりも、日本人にある名前でよかったのではないでしょうか?

本の末にでも、「プライバシーのため、一部変名にしてあります。」と書かれた方がよかったとボクは思います。


東京へ行かれた友達のことを心配されています。

健康をとりもどして、結婚され子供が二人できたのに、救われた思いをしたと書かれてありました。


長崎高女の被害……。下「」引用。

「長崎には三菱系の軍需工場が多く、長崎高女からは、三年生、四年生、専攻科生が、兵器工場に動員された。
 正確な数字ではないが、原爆で無くなった一、二年生の人も含めると、皆で約三百名もの人が死亡したという。
 あの友も、あの友も……。あの先生も……。数多い学友や恩師の死を知り、胸のうずきはいや増した。」


「長崎の鐘」というタイトルで、浦上天主堂のことが書かれてありました。

大阪のあるデパートでの原爆展で、一冊の写真集を求めたという。
その中に、西田三郎神父の写真。
信者ではないが、友達が信者だったので、教会へよく行ったという。
友達が中に入っていったが、一人で近くの花畑で友達が出てくるのを待っていた。
無断で花を折ってしまう。
そこに西田神父。
「花はあげるから、早く水に入れてやりなさい」と、このようなことを言われたという。


また、著者が新聞などに投稿された記事を掲載されていました。

今では長崎東高のようです。

くわしくはここをクリックしてください。


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