磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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キミちゃんの手紙 ナガサキ被爆女学生の記録

2007年06月29日 | 読書日記など
『キミちゃんの手紙
    ナガサキ被爆女学生の記録』
       山登義明・著/未来社1985年、1985年2刷

帯に書かれてあります。下「」引用。

「ひとりの少女の手紙を通して“ナガサキ原爆”の全貌を伝える感激の書下しノンフィクション。
文学を愛する多彩な少女・谷村キミは被爆から4年後、あまりにも短いその生を閉じた。
「キミの手紙」は40年前投函されてから現在まで配達されてきた。そして唯一の願いを発信している。核兵器廃絶。」



表紙の写真、右がキミちゃん。

半ドンとは長崎にある丘から生まれた言葉のようです。
「通称「ドンの丘」と呼ばれる小高い山へと道は続く。その昔、この頂上で午砲のドンを撃ったことから名付けられた伝えられる。土曜日の「半ドン」という言葉の発祥の地ともいわれている。」

38年目の長崎原爆の日をむかえる前の7月、「ドンの丘」にある墓地に中年婦人のグループ。
加藤律子(旧姓谷村)は、妹の墓石に手をあわせた。
キミの墓にもうでた県立高女の同級生たち。

文学好きのキミちゃん。

被爆後。キミは姉と再会。
姉の子供、幼い命から放射性障害ははじまる……。

戦後も文学好きはかわらず。
T先生の所蔵していた数千冊から、キミは「民主読書クラブ」と称して貸本屋をする。
4日で5円、1日延長ごとに1円追加。

キミちゃんのことだけでなく、いろいろなことが書かれてありました。
永井隆博士のことも書かれてありました。

米兵が上陸するというので、二ヶ月間逃げ出していて、三菱電機をクビになった友人がいたそうです。


真言宗大谷派長崎教務所のスタッフ、無縁仏をほうむるために、その時被曝した人たちもいたという。




外国人戦争犠牲者追悼・核廃絶人類不戦の碑

黒い雨のことがかかれてありました。放射線核種のこともまったくわからないことでもなかったようですね。下「」引用。

「実は、長崎のきのこ雲も遠くまで核分裂生成物質をまき散らしていた。九州帝大の藤田正紀によって、島原半島の被曝者が発見された。場所によっては、爆心地の数倍の残留放射能が検出された。
 長崎大学の研究によると、黒い雨区域の土壌中には放射性物質のあるものは、他地区に比べて高いという。
 その後の核実験によって世界中に“チリ”がばらまかれた。今では長崎と他地区の差も小数点を何桁も下回る価でしかない。」










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