ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

年齢を重ねること

2010-02-24 23:06:53 | Weblog
男性って、繊細だなあ、と思う。
私は小さい頃から、ほとんど母と2人の生活だったので、
男の人がカッコつけたがるポイントが、あまりよくわからない。

社会人になってから、いろんな目上の男性に会うようになり、
不用意な一言で、男性のナイーブな心をえぐって、いろいろと傷つけてしまった。
言った瞬間は、傷つけていることすら気づかないことも多かったし、
いまでも気づいていないことがたくさんあるだろう。
そんな私でも最近思うのは、
全世代をとおして、オープンエッチな人は付き合いやすい、ということ。

いっぽう、周囲の女性と、軽く恋愛風な会話を楽しむようなこともせず、
マジメで奥手で、形式は浮気であっても一途な男性、というタイプもたくさんいる。
これまで、社会に出てから出会ったそういう人たちは、
だいたい40代中盤のときに、自分に戸惑っていた。
自分の年齢から取り残されていると言うか、
年齢にともなう生物的な変化に対して、
認識がついて行けてないと思えることがあった。

愛妻家とか、遊び人ということではなくて、
何かちょっときわどい冗談を言って、
若い女性に「わ~、セクハラですね」とか「オヤジ発言!」と言われ、
オープンに笑いあえる人は、ある意味では、
自分の男性としての価値のシフトに無意識で気づくことができる。

いつまでも30歳くらいの、若くてピチピチしていて、
年上からも年下からも、「ちやほやされる男」のまま時間がとまっていると、
40歳や50歳になったとき、脳内のバーチャルな自分と、
実際の生物的な自分との乖離に、困惑することがあると思う。
もちろん軽口をたたけないから、ダメだと言っているわけではない。
客観的に自分をながめる機会が、その人なりに持てていればいいと思う。

10年以上も前に書籍の編集をやっていたころ、
社内にいた40代中盤の数人の男性について、こんなことを話していた。
そして、転職した後も、仕事で出会う目上の男性を眺めては、
その時の会話を思い出し、ひとりニヤリとしていた。
やはり、結婚適齢期の頃が、生物としての男性を見る目は一番鋭い。

頭でっかちな意味ではなくて、生物としてうまく年齢を重ねると言うのは、
男性もに女性にも共通する、難しいことなんだろうと思う。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。